2012年5月31日木曜日

ヤミ屋のオヤジ


 昨日の要望活動で訪ねた国交省東北地方整備局2階には、東日本大震災に関係する資料(折れ曲がった道路標識など迫力です)が展示してあって、当時の津波の恐ろしさを伝えています。壁に掲示してあるパネルの中に、写真の「ヤミ屋のオヤジ」を見つけました。このヤミ屋のオヤジは徳山日出男局長のことです。震災後、徳山局長は次のような内容の手紙を被災市町村長に宛てています。

被災された市町村長 様

 災害復旧、お疲れさまでございます。昨日もお手紙を差し上げましたが、本当に国土交通省の所管以外のことでも結構です。何なりとお申し付けください。~昨日はこんなこともありました。某市町との会話です。私「棺桶も大丈夫ですよ」、某市町「本当にそんなことができるんですか?」。実際、多方面に直節電話して直接買い付けたり、持っている方々にお願いしたりしました。私のことを整備局長と思わず、ヤミ屋のオヤジと思ってください。いつでもお手伝いさせていただきます。

                            東北地方整備局長 徳山日出男

 素敵な方です。

2012年5月30日水曜日

目指せ!参加率55パーセント


 写真はチャレンジデーの主要種目、桧木内河川公園を会場に開催したグラウンド・ゴルフ大会の開会式風景(皆さんの笑顔、いいなあ)。と言うことで、今日はチャレンジデーです。仙北市は初出場で見事銀メダルを獲得した昨年の経験を活かし、今年は何が何でも金メダルをいただこうと、皆さんの熱意が伝わります。

 チャレンジデーって何?と思われた方に少し説明を…。世界で一斉にスポーツに親しむイベントです。今回で20回を迎えるそうで始まったのはカナダとのこと。毎年5月の最終水曜日に実施する約束です。一応は対戦相手があって、人口規模がほぼ同じ自治体同士で午前0時から午後9時までの間に、15分間以上継続して何らかの運動やスポーツをした住民の参加率(パーセント%)を競い合います。対戦相手に敗れた時は、相手自治体の旗を庁舎の掲揚塔に1週間掲げて相手の健闘を称えるルールです。

 今年の仙北市の対戦相手は広島県竹原市。何と池田勇人総理大臣の出身地なんだそうです。そこで自分の開会のあいさつは「仙北市からはまだ総理大臣は誕生していませんが、負けるわけにはいきません」となってしまいました。金メダルを獲得するには、参加率55パーセント以上の成績が必要です。竹原市は何度も優勝メダルを手にした強敵です。どうか皆さんのご参加をお願いします。ご近所にもフレ回し、お願いします。詳しくは市教育委員会まで。

6月議会に向けて


 昨日は9時から会派代表者会議、10時から議会運営委員会が行われました。市議会6月定例会に提案する補正予算案などの説明です。会派代表者会議は5会派の代表者、それにオブザーバー議員で構成されています。執行部からの出席は自分と総務部長、次長、課長の出席です。参考まで各会派の所属議員をお知らせします(敬称省略)。
○民生会議 伊藤邦彦 阿部則比古 狐崎捷琅 門脇民夫
○翠巒会 小林幸悦 藤原助一 田口喜義 荒木田俊一
○侍志の会 小田嶋忠 八柳良太郎 青柳宗五郎
○仁政クラブ 佐藤直樹 黒沢龍己
○日本共産党仙北市議団 高久昭二 平岡裕子
○会派に属さない議員 佐藤峯夫 稲田修 安藤武 田口寿宣 熊谷一夫 高橋豪

 6月議会に提案する一般会計の主な内容は、街灯改修275万円、集落集会所建設補助20万円、中学生入院医療費助成194万円、太陽光パネル設置等1007万円、病院事業1280万円、災害廃棄物処理4735万円、子ども双方向交流122万円、ミニライスセンター助成3600万円、農業体質強化550万円、企業立地奨励178万円、病院建築都市計画変更413万円、国民文化祭240万円、100キロマラソン助成90万円、災害復旧事業設計561万円、などです。

 会派代表者会議の後に開催された議会運営委員会では、6月定例会の日程が正式に決定しました。会期は6月4日から6月29日まで。なお会派代表者会議と議会運営委員会の両方で、自分は次のようなお話しもさせていただきました。「昨日の特別委員会に工程表を提出しました。角館病院の建築スケジュールを精査し、基本設計に入る前に、専門家や市民の皆様に参画いただき病院構想・プロポーザル委員会(仮称)を立ち上げたいと思います。この会議は私たちの病院を私たち自身で考える時間になります。協議を半年ほど行いたいので、26年秋の開院を目標としていましたが、1年弱程度先に延びることになります。また空席となっていた副市長の選任について、6月議会最終日にご提案させていただく準備を進めています。農林水産省食糧産業局から田邉浩之さん(たなべひろゆきさん41歳)を副市長としてお迎えしたいと考えています。産業全般の振興、高付加価値農業の実現など、キャリアを存分に発揮してもらいたいと思います。ご理解をどうかお願いします」。
 市民の皆様の笑顔を少しでも増やせるよう、前に進みたいです。

2012年5月29日火曜日

砂防堰堤を要望


 昨日午後、八幡平山系に係る直轄砂防事業の促進について、要望の会を行いました。場所は湯沢河川国道管理事務所。出席者は同期成同盟会の会長を務める深谷政光雫石町長、猿子恵久雫石議会議長、仙北市からは佐藤峯夫議長、そして自分です。平野事務所長が丁寧な対応をしてくれました。要望は2点。1つは平成25年度の砂防事業費で、未着手の砂防施設整備の新規事業に早期に着手をして欲しいこと。1つは現在着手している砂防施設整備事業を継続し、平成25年の砂防事業を確保実施して欲しいこと、です。

 さて砂防事業といっても、あまりご存じない方が多いのでは…。一般的には砂防堰堤(えんてい)と呼ばれる構造物(写真を参考にしてください)を山の中に造って、土石流を山の中でくい止める、小規模なダム機能を分散設置する手法で実施します。特に仙北市などは砂防堰堤の役割は大きなモノがあります。地質的に言うと、火山地域は非常にもろくて、雨が降ったりすると簡単に土砂が流れ出てきます。万が一の駒ヶ岳噴火も想定しなければいけません。

 ところで昨日の午前には、市立角館病院建設に関する調査特別委員会(議会特別委員会)が開催されています。また今日は会派代表者会議、議会運営委員会があります。6月市議会への準備が進んでいます。

2012年5月27日日曜日

安心してお買い求めを


  今日は朝から柴犬の全国展覧会兼東北展覧会(会場は田沢湖畔)に出席し、綺麗な田沢湖を眺めることもできました。その後、潟尻から西明寺に抜ける途中、むらっこ物産館に立ち寄ってみました。相変わらず大勢のお客さんで賑わっていました。

 写真は、そのむらっこ物産館に掲示している「農林水産物放射能測定結果表」です。分析は昨年から行っていました。今年度に入り、消費者の皆さんが直売所で購入する山菜に不安を感じないよう、市内で採取された山菜を産地分けして分析し、その結果を張り出しています。

 表の文字が小さくて見えない?…そうでしょう。少し説明をします。この表の山菜は田沢字鎧畑で採取されたササダケ。分析は秋田県分析化学センターが行っています。㎏あたりのベクレル数値(測定下限の数値は10ベクレル)が書いていて、結果は不検出。市内のどこで取れた山菜も、全て不検出です。山菜の種類も豊富な仙北市としては、今後も分析を続けます。異常も必ず公開します。なので皆さん、安心してお買い求めください。

総合産業ですから


 先日、一般社団法人角館町観光協会の総会に参加しました。当日は県が新たに開設した観光文化スポーツ部の前田和久部長(前JTBコミュニケーションズ社長)も出席。いろいろなことを考える良い機会になりました。

 ところで自分は、あいさつで次のようなお話しをしています。「市町村合併前・後という比較軸から、数年のうちに今度は震災前・後という比較軸で社会が動いています。東北の太平洋沿岸部は文化遺産のほとんどが津波に飲み込まれ、心の拠り所を失いました。そんな皆さんからすれば、仙北市を日本の故郷に思う方々が大勢います。幸いにして国内有数の日本文化を継承している地域だからこそこれらの財産、また地域の人材をさらに磨き上げることが、私たちの責任です。これまで、もしかしたら枠外のような存在だった神社仏閣、農業、商工業なども含んで考えれば、市内素材に限りはありません。観光業は戦略的な総合産業ですから。震災復興の元年は、仙北市にとっても観光復興元年です」と。

 写真は昨年、あるお茶会でのスナップ。場所は旧石黒恵家。こんな素敵な空間、そんじょそこらにあるものではありません。仙北市の観光はまだまだこれからです。

2012年5月26日土曜日

俊彦くんからのメール


 この4月1日、仙北市役所から、岩手県山田町に派遣した田口俊彦くんからの元気メールを紹介します。
「こちらに来て早2ヶ月ですが来て早々、高台移転地と新設道路など各地区毎に担当者を決められて、最近は埋蔵文化財があるところの調査承諾をいただくために、関係者まわりをしたり測量調査の準備をしたりしてます。~住民や市民といい関係を作りながら粛々と仕事をしてます。健康状態も変わりなく、たまには帰省してます。乱文でしかもメールでの近況報告、大変失礼で申し訳ございませんでした(写真は公用車俺専用軽トラで現場に行ってる昨日の1コマです)」。

 バリバリやってる感が伝わってきて、嬉しくなりました。それで俊彦くんに「一部分を紹介したいから」と、ブログアップを了解いただきました。

 思い起こすと昨年3月11日以降、市職員の多くが被災地で活動を体験しています。特に仙北市で開設した現地連絡所(山田町内)に寝泊まりをした職員は、寒くて厳しい初期段階を被災者と共にしていて、山田町民の辛さや復興への思いを理解していました。親身になってお世話をしていただいたと山田町から御礼の言葉が幾つも届きました。その時のスタッフに俊彦くんもいて…。

 頑張れ。そしてケガなく、ますます大きくなって帰っておいで。

2012年5月25日金曜日

秋田駒ヶ岳噴火!?


 今朝7時10分、緊急メールを着信。内容は「午前7時、仙北市東部を震源とするマグニチュード7,震源の深さ約20キロ、最大震度6弱(生保内)の地震が発生しました。同時刻に災害対策本部を設置したので、職員は直ちに配置についてください」…。そうです、今日は県民防災の日。この緊急メールは仙北市職員の訓練がスタートする合図です。

 県の想定は巨大地震が発生したことで、秋田駒ヶ岳が噴火して、地元に大きな被害が発生したというもの。そこで仙北市は災害初動の体制を組織しました(田沢湖庁舎)。農林部・建設部・教育委員会・企業局などは、自宅から現場に直行、その他の集合した職員は5班を編制し、連絡調整や安否確認、避難者の受け入れなどを行いました。災害本部には広域消防、消防団などの皆さんからも出席をいただきました。避難者役を引き受けてくれた中生保内地区の皆さん、ご協力ありがとうございます。

 訓練とはいえ、見えてきたことが幾つもあります。災害対応の基本は、とにかく人命優先。対応の手法は豊富で最新の情報収集に左右されます。まずはこの機能を強化しなければいけないこと。同時に集約した情報を職員はもちろん関係機関、そして市民の皆さんと共有しなければいけにこと。この仕組みを早急に整備する必要を感じます。また観光地としての特徴、不特定多数の市外の皆さんの安否確認をどう進めるか。ホテル・病院との連携をすぐにでも構築しなければいけません。本当に有意義な訓練でした。

2012年5月24日木曜日

文化の炊き出し


 仙北市の議会改革が進み、これまでの委員会も再構成されました。昨日はその再編後はじめての常任委員会(協議会)です。今後は総務文教委員会・産業建設委員会、市民福祉委員会の3委員会で審議が行われます。仙北市が半歩でも1歩でも前に進む議論をしたいと思います。

 さて昨日午後、県庁で開催された県史跡整備協議会総会の様子を紹介します。史跡協議会は地域の文化財・民俗芸能を守りながら、特に国に対する関係予算の要望活動に取り組む団体で、現在は11市町が加入しています。この会議で県の担当から「震災後、様々なボランティアが行われていますが、“文化の炊き出し”とも言われた民俗芸能の披露が、被災者の生きる力を再生させた報告が多数ありました」とのお話しを伺いました。

 嬉しくなりました。そして思い出しました。昨年はささらの共演事業にたくさんの皆さんが駆けつけてくれたこと。また避難してこられた女川町の皆さんの獅子振り、あれは間違いなく地域の精神的な拠り所だと感じたこと。女川の皆さんとは出会って一年、元気にしていますか。
※写真は昨年5月7日、はじめて女川からの避難バスをお迎えした時の写真

2012年5月22日火曜日

東京スカイツリー大作戦


 朝から来客が続き、ありがたく思っています。だって居ながらにして最新情報をお聞きできるんですから。さて午後は秋田市内2箇所で会議です。1つは秋田森林管理署。黒石林道が崩落していて、山菜とりの皆さんが山に入ることが危険な状況です。そこでぶな沢林道を迂回路として活用したい旨を要望すること、あと1つはルポールみずほを会場に開催される国道協議会総会。国道改修に関する要望や意見交換を行います。

 ところで昨晩、「鶴瓶の家族に乾杯」を見た方も多いと思います。鶴瓶さん、野際洋子さん、そして仙北市民の皆さんの会話が絶妙で、ホンワカとした楽しい番組でした。来週も期待しましょう。

 今日は東京スカイツリーの一般オープン日。朝からテレビはスカイツリー一色と言った感じです。そのスカイツリーに、2ヶ月ほど前からアプローチしていた「東京スカイツリー田沢湖水深大作戦」は、現在のところ目処が立っていません。「その大作戦って何?」と思う方々もおいででしょう(誰も知らないかも)。スカイツリーの夜間照明施設を使って、田沢湖の水深と同じ423.4メートルだけ点灯し、夜の東京に田沢湖の水深を浮かび上がらせようと言うアイディアです。再三にわたってスカイツリー本社と協議しましたが、オープンに向けた作業が多忙極まっていて、とてもご要望にお応えできない状況と連絡をいただいています。 諦めません。

2012年5月21日月曜日

日食、捕まえた!


 写真の中心を見てください。西木庁舎第二庁舎の看板の下に、鏡で反射させて日食を投影しました。時間は朝7時40分ごろです。だいぶ辺りが暗くなったので、結構ちゃんと見えました。日食を捕まえたような気がして、何だか嬉しかった…。

 ところで今朝の部長等会(基本は毎週月曜日の朝9時)の中、補正予算に要求のあった各施設の修繕について、一定の考え方が整理できたと思っています。今後は公共施設の維持・修繕事業が、財政を圧迫する一要因です。なので修繕については、市全体の修繕が必要な施設を先ず洗い出し、修繕を行って今後も使用をするのか、または修繕を諦めて取り壊すのか等の分類を行うこと、次に使用を継続する必要ありと判断した施設の中で、緊急度の高い施設から順に改修に着手すること、また維持に関しては、地域や市民などの協力をいただきながら、以後の管理運営をお願いして存続すること等々、仕分けを行いたいと考えています。

 この場合、例えば向こう5年間程度で必要な経費、逆に不要になる経費を概数で試算できれば、有効性が確認できます。こんな取り組みを進めたいと思います。

2012年5月19日土曜日

オムツをはいてみましょう


 19日午前、田沢湖の開発センターで仙北市ボランティア連絡協議会(高橋達会長)に出席。ボラ連は平成19年に設立をした任意団体で、市内の活動団体・個人の結束点となっています。昨年の東日本大震災では、救援物資の提供や呼びかけ、分類で大活躍でした。

 総会では議案審議の後、市内西木町在住の作家、浅利佳一郎さんを講師に招き、「私も認知症~介護体験から~」と題した講話がありました。浅利さんは8年にわたって認知症の母親を介護した人。その経験から大切なことをお話しいただきました。その概要をお知らせします。

 「認知症の母と毎日のようにぶつかって、お互いのイライラ感は高まるばかりでした。あるきっかけで母と同じ生活をしてみようと思い、まずはオムツをはいてみました。オムツでの排便・排尿があんなに難しくて気持ち悪いとは知りませんでした。いつも便所に連れて行って欲しいと言っていた母の気持ちが分かりました。それに食事。横になって食事を取ってもお腹に落ちていかないんです。寝ていたら上から下にモノが流れないことも、実際に自分も横になって食事をしてはじめて分かりました。早く食べろと急かしていた自分ですが、これが無理なんです。そして車イス。目線は子どものように低くなります。その状況のままで立っている人との会話は、まさに上から目線。こっちはそんな気持ちで言っていないことも、母にすれば全てが命令口調に感じたと思います」。

 人の立場に立ってと言うことが実に難しいのです。自分はまだまだ修業不足です。皆さんも、いろんな意味でオムツをはいてみましょう。

クリエイティブなある一日


 日付が変わったので…、昨日を振り返って日記を書きましょう。
 朝一番、久しぶりに泉牧子さんと打合せ。泉さんは2年前に立ち上げた市総合産業研究所の初代専門スタッフ。ご家族の都合でこの春に仙北市を退職しましたが、相変わらずパワフルでした(良かった)。カタチを変えて研究所のお手伝いをご依頼。

 続いて6月補正の市長査定。合間を縫って、来春に開催したいと思っている片岡鶴太郎さんの作品展、また塚本總業さんなど関係者の来庁応対。昨日まで出張だったことから決裁が滞った状況で、職員には迷惑をかけています。何とか改善しなくてはと思い、お昼もおにぎりを食べながら作業(結局は夕方までかかってしまいました)。

 さて、午後一番でたざわこ芸術村。「文化芸術創造モデル事業」仙北実行委員会の開催。委員の皆さんのご協力で、今年も多彩な活動を予定することができました。以下概略です。

○ネオ・クラシック!カクノダテ(添付写真は昨年の様子)
 日時 10月20日~28日
○復興と絆=伝統芸能と地域=
 日時 秋口
○創造農村ワークショップIn北東北
 日時 10月21日

 などなど。国民文化祭も仙北市が中心都市となって賑わいを演出したいと思っています。委員会終了後、大規模改修をしているわらび座を後に再び田沢湖庁舎へ。それからはミッチリと補正予算の市長査定。ウ~ム、予算査定と言い、文化芸術の実行委員会と良い、かなりクリエイティブな一日でした。

2012年5月17日木曜日

東北市長会


 第160回東北市長会に出席。場所は仙台市内江陽グランドホテル。全体会の後、分科会に別れて各県提出の国要望書や決議などを審議。活発な意見交換が行われました。全体会で、短かったけれど心に残った2つの発言を紹介します。

○奥村恵美子・仙台市長(東北市長会会長として開会のあいさつ中):「地方が自由に使える国からの交付金、裁量権の高い交付金の姿は、今後とも政府議論が深まらないとカタチが見えません。そして震災復興はいまだ最初の一歩。一里塚にも立っていない状況です」。

○阿部寿一・酒田市長(総務省からの交付税説明に対し):「国の方々に理解して欲しいことの1つは、まず天候が昔と違っていること。ゲリラ豪雨、爆弾低気圧、竜巻だけではなく、豪雪も異常です。一昔前の豪雪なんかとは全然違う降り方だから。そして2つ目は地域状況、これも全く違います。人口減少や高齢化、さらには公共事業の減少で建設業もつぶれてしまって、重機は役所が自前で抱え込んだりします。高齢者世帯は玄関口まで除雪をしてあげないと出入りができなくなってしまうし。特別交付税の積算については配慮が必要です」。

 ささっと書いたメモですから、もしかしたらニュアンスが違っているかも知れません。大意として読んでください。

2012年5月16日水曜日

宇宙兄弟、良かった!


 夜に仙台到着。お酒を飲むにはもったいない自由時間。そこで気になっていた映画「宇宙兄弟」のレイトショーへ。仙台駅東口にあるチネ・ラヴィータは本日男性割引の日で、1000円で入用できた…。ラッキー。

 その宇宙兄弟、テレビでは日曜日の朝7時から放映されています。実は何にも知らないで偶然に見始めて、それが習慣になって。朝から涙と鼻水で顔がグチャグチャです。週刊『モーニング』で連載していたことも後から知りました。まあ、原作が良すぎると映画は期待はずれ、みたいな経験が多かった中で、宇宙兄弟は良かったです。ムッタ役の小栗旬さん、ヒビト役の岡田将生さんもハマッてます。

 映画で一番カッコイイ台詞を口にするのは、実際にアポロ計画で月面に降り立った宇宙飛行士バズ・オルドリンさん(映画ではだいぶ重要な役を演じています)でしょう。ケネディ宇宙センターでヒビトの乗ったロケットを見送りながら、ムッタに向かって問いかけます。「あの2千トンもある巨大ロケットを宇宙に押し上げる推進力は何だと思う?」。ムッタが答えに窮していると、オルドリンさんは言います。「それは“人間の魂”だよ」と。

 「トイ・ストーリー」シリーズに出てくる人気キャラクター、バズ・ライトイヤーは、このバズ・オルドリンさんがモデルだったと言うお話し、結構有名です。

田沢湖再生に向けて


 全国治水砂防協会総会が終了し、午後は企業訪問へ。実は秋田県と市町村が共同して実施する未来づくりプログラムに、仙北市では田沢湖の環境再生を提案したいと考えています。大学等との連携はもちろんのこと、水質改善に実績のある民間企業も訪ね、中和への道筋の立て方、また技術的なことについてお聞きできればと思っています。

 今回は国内でも屈指の浄水・ポンプメーカーのOB、また最新の土木時術を誇る建設会社の研究部門などを訪ねました。写真はそのうちの1社、日本プロジェクトマネジメント協会(都内江東区)でのスナップ。お話しをいただいている方(写真右)は、秋田県のサポーターでもあり、荏原製作所で活躍をした光藤昭男さん。田沢湖のこともよくご存知で、参考になるお話しをいただきました。

 この懇談の時、大変に考えさせられたアドバスがありました。日本プロジェクトマネジメント協会は、目的の達成に向けた能力開発・人材育成を業務とした特定非営利活動法人で、P2M(プロジェクト&プログラムマネジメント)と呼ばれる手法の普及活動を行っています。例えば「田沢湖を生命あふれる湖に再生させる」が目標だったら、その目標を成し遂げるために、どんなプロジェクトを立ち上げて、どんなミッションを達成させれば効果的か、その工程管理の仕方などなど…。市役所が本来持っているべきノウハウに巡り会えたような気がしました。

 これは市役所職員の人材育成対策に有用です。良い方と出会うことができた思いです。ところで明日は仙台で東北市長会。宮城県へ移動しています。

火山砂防フォーラムを開催します


 今日の午前、都内千代田区にある砂防会館で「2012火山砂防フォーラム幹事会」(写真)。昨年来の取り組みで、今秋、10月18日~19日、仙北市で全国火山砂防フォーラムの開催が決定しています。幹事会はフォーラム開催に向け、全国の幹事、国交省の南砂防部長をお迎えした最終打合せ会(開催要領案・開催予算案)と言う位置づけです。

 秋に開催する火山砂防フォーラムは、いろんな意味合いを持っています。もちろん秋田駒ヶ岳が主役。メインテーマは「火山を知り火山と共に生きる~火山災害経験の少ない活火山の噴火対策~(仮題)」を考えています。駒ヶ岳の噴火は1970年でした。40年周期の火山と言われているので、いつ噴火してもおかしくない状況です。

 さて前回の噴火は溶岩を噴出するストロンボリ式の噴火でした。その姿の美しさで、観光客が増加したと聞きます。つまり市民の皆さんの中には、火山噴火が観光資源になると思っている方々も多いのが実情です。でも次の噴火がこのレベルだという確証は何処にもありません。大規模噴火をも想定した防災対策を急ぐ必要があります。と言うわけで、全国大会のフォーラム開催で、まずは防災意識の喚起、そして噴火災害の実態を市民の皆さんと共有する場にできればと思います。さらに再生エネルギーのあり方や秋田駒ヶ岳を学習する子ども達の発表…なども盛り込む想定で、関係の皆さんに準備をお願いしています。

 主会場は仙北市民会館です。大規模なフォーラムですから、岩手県の八幡平市・雫石町・滝沢村と共催し、ご協力を国交省・秋田県・岩手県・気象庁・内閣府・全国治水砂防協会・砂防学会・砂防地滑り技術センター・砂防フロンティア整備推進機構・砂防広報センターなどにお願いしています。市民の皆さんに是非とも足を運んでいただきたいと考えています。

 幹事会の後、全国治水砂防協会の総会に参加しました。午後は田沢湖再生に向けた情報収集活動です。次のレポートで報告します。

2012年5月15日火曜日

ミツバチと同じ?


昨日の6次産業化意見交換会で、心に残ったお話しを1つ。ミツバチの逃避行についてです。そばきり長助の鈴木さんが、「今年はミツバチを導入した赤ソバ栽培をしてみようかと考えています」との発言に、ビー・スケップの西村さんが「ミツバチは実は大変なことになっています」と答えていました。近年になり、国内も国外もミツバチの数が激減し、養蜂家だけではなく、農業全体にとっても危機的な状況になっているんだそうです。そう言えばアメリカではもの凄い数(一説には全体数の25パーセント)が突然消えていなくなったとか、国内でも受粉作業で必要なミツバチが集まらないとか、聞いたような気がします。

原因については諸説あって、断定できるまでには研究が進んでいないとのこと。そんな中で西村さんは、農薬の中に含まれる「ネオニコチノイド」と言う成分が問題ではないかと言っていました。この成分がミツバチの神経系に作用し、帰巣能力を麻痺させるらしいとの見解です。

会議終了後も「気になる話ですね」と、ミツバチ談義が続きました。たまたま目の前に灰皿があったので、ポケットからタバコを出して一服しようとしたら、「そのタバコのニコチンがネオニコチノイドですよ」と西村さん。続けて「市長の帰巣本能はまだ健在ですか?」と探りが入ります。「もちろん大丈夫です」と即答弁。ただ…、たまに家に帰ることを忘れたりしますが、それはニコチンのせいではなく、たぶんアルコールのせいです。

ただ今、上京のため、こまちで移動中です。

6次産業化を進めたい


 写真は昨日午後から開催した「6次産業化・人・農地プラン意見交換会」の様子。一昨年に続き2回目の意見交換会です。開催が必要だった理由は、東日本大震災の後の産業経済情勢が一変したこと、地域内産業を興す温床にも成りうる地域運営体が全地区で設立されたこと、また遅々として進まない仙北市産業の6次化に何とか弾みを付けたかったこと、さらに6次産業事業所として国に認定されると、多くの支援メニューがあることを知って欲しかったこと…。いろんな思いがありました。

 意見交換会には、東北農政局の佐藤局長や農政局幹部の皆さんを迎えすることができました。地元からは、わらび座の小島代表、ビー・スケップの西村代表、広久内営農組合の草彅代表、そばきり長助の鈴木代表、グリーンツーリズム西木研究会の門脇代表、ぺんしょん孫兵衛の田口代表、認定農業者の代表として雲雀明徳さんが、発表者として取り組み事例を紹介しました。また各地域運営体代表、市議会の皆さんなどの傍聴者からも発言がありました。

 さて、6次産業化とは…。1次産業(農林業)×2次産業(加工業)×3次産業(流通・サービス業)=高度化(6次化)の図式で表すことができます。商品に付加価値を付けたり、他産業との連携で新たな商品を生んだりして、売り上げ・所得の増加を狙います。野菜栽培農家がお漬物をつくって、それをスーパーや直売所で販売するイメージが分かりやすいかな。国も法律(通称:6次化法)までつくって支援体制を強化しています。もう少し詳しく知りたいと思った方は、
・仙北市農林部(0187-43-2206)
・東北農政局秋田地域センター(018-862-5755)
・同大仙地域センター(0187-62-2123) まで

2012年5月13日日曜日

こまちスタジアムでマックス最高!


 3ヶ月ぶりにブログ再開。できたらご愛読を。さて今日は「2012プロ野球セ・リーグ公式戦 東京ヤクルトスワローズVS読売ジャイアンツ」の、ゲーム前イベントに感動したお話しを。プロ野球のウンチクではありません。そんな知識、ありません。

 皆さんの記憶にも新しいと思いますが、昨年、全県小学校野球クラブ選手権・スポーツ少年団大会で、仙北市の角館マックスが見事優勝を果たしています。その実績が評価され、今日の公式戦で、何と始球式の大役を務めることになっていたのです。「こりゃ、始球式を応援に行かなければ」と、それで県営こまちスタジアムにのこのこ出かけました。

 今日のデイゲーム、プレイボールは午後3時です。その数分前、本当に直前のタイミングで始球式は始まりました。まず場内アナウンスで角館マックスの紹介がスタート。これを合図にみんなは元気良くグラウンドへ飛び出し、各自の守備位置に着きます。少し間をおいてマックスの佐々木投手がマウンドに向かって歩き出し、会場の盛り上がりがピークを迎えようとした瞬間、今度は大音量で踊る大走査線のメインテーマ。1塁側に柳葉敏郎さんの登場です。「両チームとも、秋田のファンに最高のゲームをお願いします」とあいさつし、バッターボックスに。役者はそろいました。プレーボール!

 素晴らしい始球式でした。柳葉さん空振りありがとう(写真)。