2019年8月30日金曜日
温泉の安全対策に先端技術
今日は、世界的なIT企業・アステリア株式会社から平野洋一郎社長(写真)をお迎えし、温泉の有毒ガス検知アプリを開発する実証実験がスタートしました。
2015年、仙北市ではカラ吹き源泉事故(火山性ガスによる作業中の死亡事故)が起こりました。多くの皆さんのご協力で安全対策を強化し、これまで、源泉の切り替え工事や作業マニュアルの策定と実施などを進めました。今回は、事業締結をしているアステリア株式会社の技術提供で、温泉施設(今回は杉谷地分湯槽)内のガス濃度を計測するIotセンサーを設置、ここからデータを遠隔地に送信するシステムと、これを運用するアプリの実証実験がスタートしました。私は「実験でシステムの優位性が実証できれば、さらに仙北市温泉事業の安全性を高めることができます。今後はガス検知に加え、湯の温度や量も検知できるよう検討ください」とお願いしました。
アステリア株式会社は、春には角館で人力車の運行状況を確認できるアプリを開発し話題になりました。仙北市とのお付き合いは、3年前から始まった桜の保全活動がご縁です。市民課題の改善に、「私たちは仙北市の地方創生を全力で応援します」と平野社長。本当にありがとうございます。
2019年8月27日火曜日
ワインと生ハムとチーズといぶりがっこ…
アステリア株式会社(都内:平野洋一郎社長)との連携事業を進める中、同社広報IR室にお務めの斎藤ひとみさんをお迎えして、「気軽にワイン勉強会」を開催することになりました。
アステリア株式会社は国内大手のIT上場企業です。3年前に桜の保全と産業振興で連携協定を結びました。今春は角館の人力車の空車状況や待ち時間解消に向けたアプリケーション開発の様子をご披露いただきました。さらに今週30日には、Iotセンサーを活用した火山性有毒ガス検知の実証実験を行うことになっています。この準備段階で、広報IR室にお務めの斎藤ひとみさんが、実は過去に大手老舗スーパーで酒販やチーズの販売を行っていたことが発覚!。ご本業の傍ら、最近ではワインの普及活動やイベント企画も行っているそうで…。仙北市でもやりましょうとお話ししたら、実現しちゃいました。皆さんのご参加をお待ちします。
6酒類のワイン、それにチーズ、生ハム(グランビア産)、いぶりがっこなどなど、地元食材を食べながら自分が好きなワイン、そして食べ物の組み合わせ(マリアージュ)を見つけてください。
●日 時 8月29日17時30分開場
●場 所 欧風食堂Kaede(田沢湖生保内字造道)
●参加料 2千円
※お申し込みやお問合せはFacebookメッセンジャーまで。
2019年8月26日月曜日
メディカルランナー制度を導入~田沢湖マラソン~
第34回田沢湖マラソン(9月15日)実行委員会を開催。初めて導入する「メディカルランナー制度」に、現在44人の医師・看護師・救急救命士の登録があることを報告しました。
メディカルランナーは、レース走行中に周囲のランナーの健康状態などに配意し、万が一にも異常のあるランナーと遭遇した場合は、できる限りの初期対応等を行うボランティアランナーです。より安全・安心な大会運営を行いたいと考え、初めて田沢湖マラソンで導入します。誰がメディカルランナーか、周囲の一般ランナーが分かるよう専用ビブを付けてレースに参加します。どれくらい登録をいただけるか不安でしたが、現在のところ医師が24人、看護師が14人、救急救命士が6人で、皆さんの意識の高さを感じます。
この他、第34回大会では、フルマラソンの制限時間の延長(5時間→6時間)を行ったことで、フルマラソン参加者が前回大会より200人ほど増えました。海外ランナーも2倍になり、国際大会の色彩がますます色濃くなりそうです。
2019年8月25日日曜日
木は朽ちる美と再生の象徴…
角館・木匠塾サマースクールの開塾式。板垣直行・秋田県立大学教授(写真)、また同大学や八戸工業大学の学生に歓迎と感謝の思いをお伝えしました。そして木は朽ちる美と再生の象徴だと…。
木匠塾は、木と建築を通じて学生と地域が交流する創作プログラムです。角館出身の渡辺豊和さん(建築家:県内では秋田市立体育館や西長野小学校など)のご協力をいただき、平成10年にスタート。これまで京都造形芸術大学や東北大学、日本大学など多くの建築・デザイン系の学部が参加し、作品製作や補修を行っています。花葉館前のバス停、グラウンドゴルフ場のモニュメント、ベンチ、表彰台などは全て木匠塾の作品です。私は開塾式で「仙北市はSDGsの国連決議を導入し、持続可能なまちづくりに挑戦中です。また多くの資源に恵まれていて森林資源もその1つです。これを如何に活用するかが課題です。木は加工しやすい反面、腐ってしまう欠点があると言われます。でも朽ち果てることは本当に欠点でしょうか。朽ち果てるからこそ再生が出来る、そう考えたら、再生の象徴になるのではないでしょうか」と。
2つの大学から参加の総勢70名の皆さん、これから1週間かけて良い作品を作り上げてください。そして作品が活用される様子も、また朽ち果てる様子もご覧いただきたいと思います。長いお付き合いをお願いします。
2019年8月24日土曜日
2019台湾レポート③
台湾高雄市と秋田県の国際交流協力覚書(MOU)締結式に出席。高雄市の葉匡時・副市長も佐竹知事も、「海を越えた交流は、田沢湖と澄清湖の姉妹湖締結から始まった」と振り返りました。
1987年、加瀬英明さん(外交評論家)の提案で、2つの湖は姉妹湖になる契りを交わしました。台湾を国と認めない中国に対し、湖同士のお付き合いからとの配慮があったと聞きます。その後、毎年にわたる相互交流はその領域を拡大。仙北市は昨年から高雄国際マラソンに選手を派遣し、また高雄からは田沢湖マラソンに選手を派遣してもらっています。これは田沢湖マラソンの国際化に向けた準備です。私は葉副市長に、「仙北市は政府の特区地域として観光や医療、農業などで先進的な取組みをしている。高雄市内の企業の皆さんとの経済交流にも着手したい」とお願いしました。
その後、澄清湖を管理する台湾政府経済部自来水公司(国家水道局)を訪問、大歓迎をいただきました。さらに新幹線で台北に戻り、北投温泉発展協会の周水美会長と懇談。素晴らしいおもてなしをいただきました。皆さん本当にありがとうございました。
2019年8月22日木曜日
2019台湾レポート②
仙北市の独自ミッションで収穫の多い一日。JTPO(台日産業連携推進オフィス:政府機関)を訪問し、台湾と日本の企業進出について可能性を協議しました。そして実際に台湾宜蘭県の食品加工2社を訪ねてみると…。
先ず、JTPOでは台湾の今後の経済予測を聞き、日本との経済交流で可能性の高い領域について協議しました。仙北市が国の特区指定を受けている評価は高く、近未来技術を活用した未来産業で台湾の民間企業と連携する道を探ることにしました。また宜蘭県の悦旺食品有限公司と超品企業有限公司の2社を訪ね、それぞれトップと仙北市への企業進出の条件を協議しました。この案件については、後ほど詳しく紹介します。どちらの企業も若い経営者が地域・国を思って奮起した事業拡大が成功していました。共通するキーワードは観光工場です。お米×観光、食品加工×観光の領域で、2ヶ所の企業の取組みは新鮮でした。
来年のトップセールスは、市の観光協会や商工会(青年部)、若い農業者の皆さんの同行をお願いすることになるかも…。
2019年8月21日水曜日
2019台湾レポート①
早朝に秋田を飛び立ち、羽田で乗り継いで13時30分(現地時間)、台北松山空港に着きました。ホテルに荷物を預け、すぐ台湾日本関係協会を表敬訪問。ここは台湾外交部(外務省)の日本担当セクションです。
秋田県トップセールス(団長は佐竹知事)に同行し、今年も訪台する機会をいただきました。しかし、滞在中は仙北市の独自ミッションが大半で、台湾日本関係協会の表敬訪問もその1つです。訪問には主に2つの目的がありました。秋田県内で最多の台湾旅行者をお迎えできている御礼はもちろん、交流領域の拡大で台湾と日本の経済交流を活発化し、仙北市から台湾へ(また台湾から仙北市へ)、民間の企業進出をサポートいただきたいこと、さらに9月から仙北市に着任する黄敏さん(台湾桃園市)の紹介です。台湾日本関係協会の郭仲熙・秘書長は、東京にある台湾代表処(台湾大使館)の副代表も務めた親日家で、仙北市に何度も足を運んでくれた特別な友人です。最大限の協力を約束してくれました。
夜は、秋田県トップセールスの皆さんと合流し、黄茂雄さん(台湾東元電機TECOグループ会長)が用意してくれた音楽会への参加、そして懇談会でした。本当にお世話になりました。
2019年8月19日月曜日
話会(WAKAI)のお知らせ~第三夜~
人は、それぞれの生き方や役割があります。そして毎日は思い通りになりません。でも挑戦を続ける人は魅力的です。そんなゲストをお迎えし、心を満たす一晩一人の話会(WAKAI)です。第三夜のゲストは…。
第三夜のゲストは、映画監督の林弘樹さんです。林さんは1974年に埼玉県大宮市(現さいたま市)生まれ。黒沢清や和田誠、北野武らの元で助監督を務め、2003年に映画会社Fire Worksを設立。「らくだ銀座」で監督デビューを果たしました。2011年から公開の映画「ふるさとがえり」は、全都道府県でロングラン公開中です。また2017年から昨年まで、イタリアのヴェネツィア大学で映画と日本文学を教えました。その経験から今回は、個性的なまちづくりの本場イタリアで気付いた「暮らしと富の関係物理」、仙北市の22世紀に向けた在り方、もちろん映画のことなどお話しいただきます。
◆日 時 9月5日(木)18時30分~
◆会 場 西木温泉ふれあいプラザ・クリオン
※参加料は無料ですが、その後に林監督を囲んで少しお酒を飲みましょう。こちらは割り勘でお願いします。
※話会は、翌9月6日(金13:30~)、湖畔の杜レストランORAEで開催する「ふるさとがえり」上映会(主催:映画で人こと繋がる実行委員会)を応援しています。湖畔の杜レストランORAEの「ふるさとがえり」上映会・林監督とのトークセッションなどに、ぜひご参加ください。
2019年8月18日日曜日
駐日イタリア大使をお迎えして
この方はイタリア大使館(港区三田)の大使で、ジョルジュ・スタラーチェさんと言います。少しの時間でしたが、仙北市角館で昼食とまち歩きを楽しんでいただきました。
2017年に着任して以来、初めての東北がこの仙北市だと言っていました。とても気さくな方でした。私は、若い頃にイタリアを一人で貧乏旅行して、行く先々で地元の皆さんからお世話になった御礼や、今どうしてスペイン広場に腰を下ろせなくなったのか、仙北市はイタリア生まれのアルベルコ・ディ・フーゾに取り組んでいること、(事前の情報で)大使が好きなスキーは田沢湖スキー場がベストで、冬祭りも温泉も一緒に楽しめること…、などなどをお話ししました。
大使は、「仙北市民はラッキーですね。こんなに美味しい食べ物があって、素敵な風景のまちに住むことができるのですから」と答えてくれました。さらに「スペイン広場は世界中の観光客が集まり、ゴミの投げ捨てもひどくなっていることが原因」と話していました。まち歩きでは、小田野家や岩橋家、樺細工伝承館を見て、「素晴らしい歴史遺産です。でも管理が大変でしょう」と…。
欧米からの観光客が、仙北市はまだまだ伸びるはずだと話していました。大使自身は「また冬に来ます」と言ってくれました。はい、お待ちしています。
台風一過ひまわり満開!
田沢湖畔は、涼を求める観光客で賑わっています。その湖畔で、知る人ぞ知る新スポットがひまわり畑とそば畑。台風一過、湖畔は美しい花が満開です。
場所は、たっこ茶屋や田沢湖クニマス未来館・思い出の潟分校のすぐ近く。茶屋を経営する三浦久さんが、「田沢湖に来てくれた人に喜んでもらえたら…」と、数年前から有休田にひまわりを植えました。でも昨年、「もう身体の節々も痛いし止めようかな」と弱音を吐いたら、「楽しみにしている人も多いから、もう少し頑張ろうじゃないか」と、今度は大沢集落18戸(全戸)の皆さんの活動になったそうです。すごい団結力です。そんな皆さんのおかげで、田沢湖畔には今年も見事なひまわりが咲いています。ありがとうございます。
ひまわり畑のすぐ横に、白くて可憐なそばの花が咲くそば畑もあります。田沢湖ブルーとひまわりイエロー、そして、そばホワイトのコントラストをお楽しみください。
2019年8月17日土曜日
雨も楽しい「とある村の夏休み」
今日から始まった「とある村の夏休み」。舞台は仙北市田沢湖の刺巻集落です。音楽と食のコラボ、農村ヨガ、手づくりワークショップと野外遊び、キャンプに冒険小旅行…。きっと忘れられない夏になります。
主催は「とある村」プロジェクト実行委員会です。同代表の高橋佐門さんは、奥さんの愛子さん(写真)や子どもと一緒に秋田市から移住して来ました。佐門さんは心と体をつくる野菜づくりを目指し、無農薬・無化学肥料にこだわった50品目の野菜づくりを行う“小さな農園イトナミ”の代表も務めています。そんな取組みを刺巻集落の皆さんも完全バックアップで、今回の「とある村の夏休み」では、イワナのつかみ取りや駐車場係、物産販売など集落を上げて汗を流していました。
実行委員会の主要メンバーには、ツナガル代表の小林裕高さん(秋田市から地域おこし協力隊として仙北市に移住)や、尾崎美由紀さん(地域おこし協力隊として福島県から仙北市に移住しNPO Tiny Fieldsを設立)も。さらに皆さんのネットワークで、県内外の各地からビックリするような顔ぶれが集まっていました。人の魅力、環境の魅力を再発見できます。1日目の今日は台風余波で荒れ模様でしたが、雨もまた楽しい夏休みです。
2019年8月16日金曜日
台風10号の降雨量情報
台風10号は本日21時に温帯低気圧に変わりました。なお、今日の降り始めから21時までの累加雨量は下記の通り。仙北市が県内最多雨量となっています。
・仙北市桧木内 89.0ミリ
・仙北市鎧畑 72.5ミリ
・仙北市田沢湖高原 68.5ミリ
・男鹿真山 58.0ミリ
・北秋田市比立内 53.5ミリ
・田沢湖 52.5ミリ
・秋田市仁別 50.5ミリ
大雨の峠は越えたとの分析です。しかし増水している河川、地盤の緩んだ箇所などもあります。また、今夜未明まで1時間あたり30ミリの激しい雨も予想されることから、警戒を緩めないようお願いします。
※天気図は日本気象協会
本当に美味しい秋田のカレー
仙北市カレー村プロジェクトの門脇光浩です。先ほどAKT秋田テレビで、「本当に美味しい秋田のカレー」と言う番組が放映されました。大変に参考になりました。見逃した皆さんにも…。
見逃した皆さんにもご活用いただけるよう、お店データが入った画面を残さず撮影しました。私にはまだまだ紹介したいお店がありますけど…。ところで、最初に登場した推薦人はMari・Mari編集部の泉真紀子さん。彼女のおばあさんは私の恩師の佐藤コメ先生です。高校同期の柳葉敏郎さんも推薦人に登場したりで、局の力の入れ具合を感じました。私にはまだまだ紹介したいお店がありますけど…。きっと番組の尺の関係でしょう。今回紹介のあったお店(事業所)は下記の通り。
・ひよこカレー(秋田市)
・ラクスミ(秋田市)
・紀文食堂(秋田市)
・ブレッドマン(カレーパン:秋田市)
・和ダイニングふじ(カレー旨麵:大仙市)
・ポンレヴィック(秋田市)
・ベーカリートラ(カレーパン:男鹿市)
・川連運送(レトルトカレー:湯沢市)
・ケンズベーカリー(カレーパン:能代市)
・ピーコック(秋田市)
・アジアグラ(秋田市)
仙北市にも本当に美味しいカレーのお店が複数あります。知りたい方は個人的にご連絡ください。秋田市にだって、私にはまだまだ紹介したいお店がありますけど…。
東北大会準優勝、そして全国大会へ!
角館中学校女子バスケットボール部(写真はスターティングメンバー)が、青森で開催の2019東北中学校バスケットボール大会(8月9~10日)で準優勝を果たしました。そして全国大会です!。
今日午前に田沢湖庁舎を訪ねてくれたのは、右から戸村ふうかさん(3年:キャプテン)、青柳紅愛さん(3年)、渡部涼空さん(3年)、畠山咲来さん(3年)、田中美有さん(1年)の5人です。先ずは東北大会準優勝の報告をいただきました。「どこのチームも私たちより強く見えて…」と戸村キャプテン。続けて「試合は競る場面ばかりでした。でも私たちは走るバスケットが持ち分ですから、それで勝ち進むことができました」。
和歌山県での全国大会(8月22~25日)に向けた抱負は、との質問には、「角中のバスケットをするだけです。そして楽しんできたいと思います」と…。
質問の一つひとつに、みんなで顔を見合って答えをまとめて…。集中力とチームワークを感じます。笑顔も爽やかな皆さん、頑張れ~!。
戸沢氏祭りは中止です
戸沢氏祭り実行委員会は、今後の台風10号の影響を考慮し、本日の戸沢氏祭りを中止することにしました。花火大会は18日の19時30分から開催予定です。
台風10号の影響で、秋田県内に暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になる見込みです。今日は昼過ぎから夕方にかけて、雷を伴う激しい雨(1時間に50ミリ程度)が降り、特に山沿いの南西斜面を中心に大雨となる見積もりです。
戸沢氏祭り以外にも、市内では各地でお盆行事が盛んに行われています。出店のテント飛散などにも十分な注意をお願いします。
2019年8月15日木曜日
新成人の皆さんへ
世の中は、夢を実現しようとする一人ひとりと、それを応援する多数の皆さんでできています。そして皆さんの夢が実現したとき、世の中には幸せが幾つも生まれます。だから…。
だから簡単に諦めてはいけません。アメリカ人作家のマイク・ハーナッキーは、著書「成功の扉」で、“あなたの夢を実現するため、あなたは必要なことをやっていますか?”と問いかけています。夢を叶えるために、努力を怠ってはいけないと。大切なことは自分を信じることだと。そして目標を定めた後は、愚直に行動を起こすのです。
求めなければ、何も手にすることはできませんよ。それが社会に必要なことだったら、必ず理解者が現れます。もしかしたら、いま会場にいる誰かが人生のパートナーになる人かも知れない、赤の他人が結婚相手になり、共同代表になる、それが人生です。未来は何も固まっていません。皆さんの行動次第です。過去は変えられませんが、未来は皆さんが決めるんです。
できれば皆さんには、この仙北市でまちづくりの作業に協力をいただきたいと思っています。皆さんの行動力・発想力・発信力、そして突破力が仙北市には必要です。地域には今でも魅力的な職場が幾つもありますが、さらに職場を自身で創りたいと言う皆さんも多数います。仙北市は「小さな国際文化都市」を目指しています。今年度からLINE、Facebook、GoogleなどIT企業と協働事業に着手し、その環境づくりを進めています。このまちに住んで、世界を相手に仕事をする方々が現れるかも知れません。楽しみです。
皆さんの将来は、きっと輝かしいものになります。しかし、これまで日本が経験したことのない課題、人口減少社会の中で如何に安心して暮らせるか、そんな重い荷物を背負っての船出です。これには覚悟が必要です。どちらにしても、間違いのないことは皆さん自体が仙北市の未来だと言うこと。どうか、生きることを丁寧に、家族や友だち、同僚など周囲に感謝を忘れず、そして命のバトンをしっかり渡してください。成人おめでとうございます。
※上記は令和元年度「仙北市成人式」~市長あいさつ~から
※成人証書の授与は代表授与で櫻田隆輝さん
※誓いの言葉は、千葉健太朗さん、阿部大樹さん、太田侑希さん
※記念コンサートは大木彩乃さん
2019年8月14日水曜日
「天気の子」がいたら
昨晩はレイト・ショーで、新海誠監督のアニメ映画「天気の子」。RADWIMPSの歌「愛にできることはまだあるかい」が耳に残ります。もし「天気の子」がいたら…。
お願いしたいことは、①暑さレベルを下げて欲しい、②適度な雨が欲しい、③台風10号が大きな被害を出さないで欲しい、などかな。でも、仮に人間のワガママで天気をコントロールしても、必ずどこかで天気は帳尻を合わせるんだと、映画はそんなメッセージを発しています。じゃ、この頃の天気の後に、どんな帳尻合わせの天気があるのか…。この暑さも水不足も災害レベルだと、天は気づいてくれたら助かります。
夕方のお墓参り、その後も家の中が暑くて暑くて、それで逃げ出して快適な映画館で美しい映像を観て…。あれこれ考える時間になりました。皆さま残暑お見舞い申し上げます。ご自愛ください。
2019年8月13日火曜日
玉川ダムの貯水量28.6パーセントに
暑い日が続いています。玉川ダムの貯水量は、13日の正午現在で28.6パーセント。だいぶ周囲の山肌が目立ってきました。また田沢湖は最低水位に達し、さらに毎日5~6センチメートル低下しています。
平成24年を思い出します。あの時は玉川ダム運用開始から最低の貯水量(7パーセント)となり、田沢湖は桟橋に遊覧船が接岸できない水位まで下降、県から仮設の桟橋をセットいたくなど応急対応いただきました。今日の田沢湖(白浜)は、たくさんの方々で大賑わいでしたが、私が見る限り、浜辺は通年の3倍程度まで拡大しています。
皆さん、できる限りの節水にご協力ください。既に国は雄物川に供給する水の量を減らすことを決定しています。やはり一雨欲しいところです。でも降り過ぎは災害を誘引しますからイヤです(ワガママ…)。台風10号を心配しています。
2019年8月12日月曜日
鳴子のなるこりん
野菜ジェラート専門店なるこりん(宮城県大崎市鳴子温泉)を訪問。代表の大澤英里子さん(写真)は、今年3月のコンテストで日本一に輝いた若きジェラート職人です。お忙しい中、素敵なお話しをお聞きできました。
ところで、なるこりんで使用する野菜は、全て地元産で牛乳も鳴子上原酪農牛乳です。またシャーベットには鳴子温泉の飲用温泉水と徹底しています。店舗も「創業本店」と「あ・ら・伊達な道の駅店」の2店舗。私が滞在する間中、どちらの店舗も客足の切れることはありませんでした。人気は本物です。だって本当に美味しいのですから。セロリのジェラート、メロンバジル、青リンゴとオリーブ油、とうもろこし…、私はニンジンが一番かな。さて、お忙しい中で、「どうして野菜ジェラートだったのでしょう」と質問をしました。大澤さんは、少し長くなりますよと前置きしてから、次のようなお話しをしてくれました。
「以前、ここを離れ東京で仕事をしていましたが、体調を崩して帰省しました。それからは地元野菜を中心にした食生活を心がけ、鳴子温泉にもつかって…。当時は肌荒れもひどかったんです。でも、そんな故郷の生活で完全に回復することが出来ました。それから野菜の魅力に引き込まれました。私のように人を元気にする力が野菜にあると思いました。母がここでレストランを経営していて、地元野菜を使ったお料理も提供していましたが、もっとたくさんの方々に地元野菜を食べてもらいたいと。その私なりの答えが野菜ジェラートでした」と。
大澤さんは、野菜の力と可能性を信じて、野菜ソムリエやベジフルビューティアドバイザーなど資格取得に努力を惜しみませんでした。私たちだって…!。
2019年8月11日日曜日
3人の音楽家が集まって…
写真は左から、ジャズベース奏者の吹谷禎一郎さん、作曲・編曲・作詞家のha-jさん、カラオケ歌手の門脇光浩さん。さて3人の音楽家が集まって何の相談かというと…。
昨年、大好評だった「サンタが俺らほさやってくる!!~クリスマスファミリーコンサート」。その2019版の準備を始めたとのこと。開催日は12月22日(日)、会場は角館樺細工伝承館です。出演アーティストは、さらに豪華な顔ぶれになりそうだと話していました。応援する市民の皆さんの輪も広がっています。私の友人のサンタクロースにも出演依頼をいただきました。
あの日、子ども達は本当に楽しそうでした。第2部の大人の部もしっとりとして良かったなあ。今年はさらに多くの皆さんのご協力で、きっと素晴らしいクリスマスコンサートになりますよ。
※ha-jさんは仙北市観光大使をお務めです。
2019年8月10日土曜日
鎮魂と再生の日々
夜明け前から強い雷雨。雨雲レーダーとにらめっこしながら、初めての避難訓練、そして恒例の防災の集いを開催しました。参加をいただいた皆さん、国・県・県警・広域消防・地元消防団の皆さんなど、本当にご苦労様でした。
初めての避難訓練は、角館町小勝田7町内の皆さんのご協力で実現しました。大雨で桧木内川が増水し、堤防決壊の危険が迫ったと言う想定で、約100人の皆さんが市立角館中学校の体育館に避難をしました。訓練は3点、①情報収集と伝達訓練、②避難誘導訓練、③消火訓練です。反省の意見では、防災行政無線の不具合、水路の溢水対策などの指摘がありました。既に対応手法の検討に入っている事案です。少しお待ちください。
また、防災の集いは、角館上菅沢のタカヤナギ・ワンダーモール店駐車場をお借りして開催しました。地震体験車や放水体験、レスキュー体験、応急手当体験、自動走行体験などに、買い物の方々や子ども連れの皆さんで賑わいました。体験はイザと言う時、必ず役に立ちます。
8月は故人を偲ぶ鎮魂の時です。同時に仙北市は今月を防災月間と位置づけ、これまで経験した災害の教訓を生かそうと取組みを強化しています。救うことができなかった市民の命、これ以上は悲しみを重ねたくない、そんな決意で再生に向けた日々を歩む月なんだ…と。
2019年8月9日金曜日
土石流災害から今日で6年
6年前の今日(8月9日)11時35分ごろ、田沢湖の田沢供養佛地区で大雨による土石流が発生し、6名の市民の皆さまが帰らぬ人となりました。
この日は、明け方から昼過ぎまで、局地的で非常に強い雨が降りました。各地で観測史上最大の降雨量を記録しています。気象庁が運用を開始した特別警報は、この供養佛の土石流災害を教訓としたお話しを後で聞きました。
私は当日、角館交流センターで市追悼式・広域遺族地方大会に出席していました。一方、市役所では朝から雨対策で警戒を強めていました。そんな中で痛まし過ぎる災害が起こりました。建物被害は17棟(住家全壊5棟、住家半壊1棟、非住家全壊10棟、非住家半壊1棟)、そして6名の皆さまが亡くなり、1名重傷、1名軽傷でした。その後、国・県、多くの皆さまの応援、何より地域の一人ひとりの努力と「ここに生きる」(写真の碑に刻まれた文字)決意で、現在は静かで美しい集落に再生しています。
あらためて、亡くなった6名の皆さまのご冥福をお祈りします。
2019年8月8日木曜日
おじいさんへ
74回目の夏、仙北市戦没者追悼式。仙北市の戦没者数は1,113人。皆さまのご冥福を心からお祈りします。そして遺族は今も戦後を戦っています。私も…。
市長式辞で、「皆さまの命と引き替えに、現在の繁栄をいただいた思いです。戦争の事実を次代にしっかりと引き継ぎ、郷土発展にさらなる努力を誓います」と。その後、遺族80人の皆さんの献花です。その際、遺族会青年部の1員として私も献花しました。私の祖父は戦没者です。終戦を迎える前に、ソ連に捕虜として抑留され、ウスリー州ウオロシロフ収容所で亡くなりました。
しかし、命のバトンはしっかりと繋がっています。私の子ども達(おじいさんのひ孫)は4人、長女は秋田市内で、長男は都内で、次女も都内で、次男は大学生で、皆それぞれに頑張っています。
おじいさん、向こうでおばあさんと仲良くしてください。家族と仙北市にご加護をお願いします。
あきた新幹線の防災対策と高速定時走行
あきた新幹線の盛岡~秋田間は、奥羽山脈の中をトンネルで結んだ在来線です。トンネルや不具合箇所の改修で、豪雪時・豪雨時の防災対策と高速定時走行が格段に改善できます。一刻も早くの着工が必要です。
そんな思いで、財務省・国土交通省・総理官邸、そしてJR東日本本社で要望活動を行いました。写真は財務省要望でのワン・ショット。昨年、沿線の自治体や観光・商工団体で防災トンネル整備促進期成同盟会を立ち上げ(会長は老松大仙市長)、シンポジウム名や要望活動を加速しています。暑い都内での熱い要望活動で、体中から汗が噴き出しました。
それでも体重が落ちないのはどうしてでしょう…。
2019年8月7日水曜日
台湾の台北市長が新党を立ち上げて
写真右は台湾・台北市長の柯文哲さんです。昨年8月に訪台した際、玉川温泉と北投温泉(台北市内)の姉妹温泉10周年記念式典のご相談をしました。その柯市長が6日に新党を立ち上げ、台湾総統選への意欲を表明しました。
与党・民進党で現在総統の蔡英文さん、そして野党・国民党からは高雄市長の韓国瑜さんが、それぞれ来年1月の総統選挙に出馬する意向です。柯市長は新党「台湾民衆党=民衆党」の立ち上げで、民進党・国民党の2大政党の他に、国民の選択肢となる第3局の勢力を目指すと言っています。蔡総統、韓市長、そして柯市長、皆さんが何らかの形で仙北市にご縁のある方々で、仙北市民も注目度の高い選挙になりそうです。
2019年8月6日火曜日
カレーの食べ歩き①「銀座三原」
「仙北市カレー村プロジェクト」を成功させるために、先ずは全国のカレー専門店の味を知らなければいけない…。そこで日中の公務を終え、少し涼しくなった夜、新橋にある名店「銀座三原」へ。
写真はお店のご主人・吉田信三さん。三原はもともと銀座三原橋の下にあって、それで新橋に移転した後も店名は銀材三原なんだとか。10席あるかないかの小さなお店です(ランチは行列ができます)。たまたま今晩は他にお客さんがなく、ビールを飲みながら吉田さんとお話しできました。「実家は浅草で菓子屋だったんです。でも親父が早くに亡くなり、母親がカレーでもつくろうかって。昭和39年だから前の東京オリンピックの年ですね。私は当時サラリーマンだったけれど、それもイヤになって…、それでカレー屋に転がり込んじゃった」と。また「この商売を初めて55年になりますから、それなりのお得意さんもできましたよ。秋田だと友川カズキさん(能代市出身で歌手・画家)、この辺りだと、なぎら健壱さん(銀座出身で歌手・タレント・エッセイスト)、和泉雅子さん(銀座出身で女優・登山家・僧侶)かな。お付き合いをいただいている有名人はまだまだいるよ」と笑います。ちなみに和泉雅子さんはマイグラスを置いていて、それが秋田大館の曲げわっぱコップでした。
さて、本題のカレーです。まさに町の洋食屋さんの味です。フォンドボーベースで果物や野菜の甘みもさわやか。これは何度食べても飽きがこないでしょう。しかもリーズナブルな価格設定で、本当に大満足でした。
2019年8月5日月曜日
ルネッサンス・角館とまちづくり懇談会
ふるさとの歴史や文化を発掘継承し、講演会や書籍発行などに取り組むルネッサンス・角館(石川円代表)と、出前まちづくり懇談会を開催しました。テーマは「歴史資料の保存」です。
懇談会では、3つの視点に立った歴史的資産の保存について提案をいただきました。
視点1,公文書について
~公文書を適正に保管し、市民に利用可能な場の実現を急ぐ~
視点2,仙北市の基本構想の教育関連事項について
~歴史的文物(文書や物・建物・景観)の保存姿勢を明確化し、市が率先してこれらを保存するよう市民に呼びかける~
視点3,改正文化財保護法の重要点について
~文化財保護法の基本計画を策定し文物を保存し、そして活用する計画設計を市で主体的に行う~
などです。
どれもまちづくりにとって重要な視点で現在の課題です。ルネッサンス・角館の皆さんには、今後も連携作業をお願いしました。
2019年8月4日日曜日
202X年「仙北市カレー村」プロジェクト
202X年、仙北市はまち全体がカレー村になります。100軒ほどのカレー専門店がオープンし、原料になるスパイス栽培も盛んです。そんなプロジェクトを水面下で進めています。はい一人で…。
先ずは、カレー村プロジェクトに至った理由を説明します。
①ほとんどの人はカレー好き
②ショウガや唐辛子の生産に適した風土
③ご飯が美味しい(タイ米も許します)
④カプサイシンダイエットが効果的
⑤やっぱりカレーが好き
ここ数日の熱波の中、資料の収集に東奔西走しています。秋田市内の本屋さんでスパイスカレー調理読本を大量に買い込み、潟上市内のスーパーでは全国人気No1のレトルトカレーをゲットし、盛岡市内のカレー専門店前をウロウロするなど、まあ準備は着々です。
もちろん夕食は、レトルトカレーの食べ比べ…!。
与五郎さんちのスイカ
朝、横手市雄物川の辻田与五郎さんち。 今シーズンのスイカ収穫作業を終え、少しホッとしている様子。でも重労働で4キロ痩せたそうです。ご苦労に感謝していただきま~す!。
お話しを聞くと、今年は病害虫や鳥害がなく、天気にも恵まれて良い出来だったそうです。反面、大消費地の関東や関西では雨天が続き、安価になっていて豊作貧乏だと言っていました。Facebookでは、それでも夫婦が健康で働けて、たくさんスイカもとれたんだから幸せだよと。本当です。
与五郎さんは、スイカづくりなど熱心な農業者ですが、成功哲学や血液型研究、ニンニク健康法などもライフワークで、選挙漫談では全国から引き合いが絶えないエンターティナーです。美味しいし面白いし…、忙しい人です。
2019年8月2日金曜日
妖怪探しに出かけよう
昨日、都内からの出張帰り、新幹線の情報誌トランヴェールの表紙に「妖怪探偵団、東日本へ」の見出しを見つけました。忘れていた記憶が甦って来ました…。
それで、広報せんぼくの8月16日号に、市内の妖怪伝説を少し紹介しました。ふるさと学習にもなるかな。以下は、その抜粋ですが、私の15年前の実経験です。
~結婚して子どもが生まれ、その子ども達が小さい頃は、よく釣りに出かけました。その日は大沼で夕方まで頑張って、それでもバス1匹釣れなくて、諦めて帰り支度を始めた時です。水のはねる音がしたので、沼中のヨシ原に目をやると、小さな人影が見えました。人影はこちらを伺っているような様子で数秒動かず、次の瞬間には水に消えました。カッパは、昔からこの辺りにいたようで、佐竹北家がカッパに関する報告書を絵図と一緒に秋田藩に提出しています~。
目に見えるもの、見えないもの、理解できるもの、できないもの、そんな幾つもがあって当然です。この夏休み、子ども達には不思議な体験をたくさんして欲しいと思います。
※写真はかっぱ太郎(定山渓温泉:足のふれあい太郎の湯)大沼で見たカッパに一番近い…。
2019年8月1日木曜日
バナナが雪国農業・雪国ビジネスを変える
この春、山形県戸沢村でバナナ栽培を視察しました。雪国で熱帯果樹を育てるには大変な情熱と技術が必要です。そうしたら、お隣の美郷町でさらに大規模な栽培に挑戦している佐藤良一さんがいて…。さっそく会いに行きました。
佐藤良一さんは、美郷町で農産物の食品加工を行う秋田食産の社長です。昨年の秋からバナナ、パパイヤ、パイナップル、グアバ、コーヒーを栽培しています。バナナは、約100坪のビニールハウス(高さ8m)に44本を定植。既に実も付いていて、9月頃の出荷になりそうだと。冬期間は重油暖房機を稼働し、17度以下にならないよう管理をしているそうです。もちろん燃料費もかかります。それでも商業ベースで儲かる戦略をお持ちでした。佐藤さんのような人が、雪国農業・雪国ビジネスを変革するんでしょう。町を越えて応援します!。
ところで、仙北市は温泉資源も豊富で、年間550万人のお客さまをお迎えする観光地です。冬期間は田沢湖スキー場に10万人、各種の温泉郷や多彩な冬祭りでお客さまを飽きさせません。そんな方々に熱帯果樹ハウスごと解放し食べてもらえたら、出荷作業の人件費や出荷資材、輸送コストも不要だと思うのですが…。
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