2024年10月21日月曜日

君が帰ってきた


 昨日、畑で白鳥の鳴き声を聞きました。その時は「今年は早いな」くらいしか思いませんでした。今朝、近所の河川公園をウォーキングしていたら、白鳥が3羽(写真)、中の1羽は君だね…。

 君は前シーズン、群れの北帰行には同行しないで、4月初旬まで桧木内川にいた白鳥だよね。あの頃、1羽だけ残って飛び立たない君を心配して、遠巻きに観察していたから分かるんだよ。羽を広げた時、少し左の羽の広がりが悪いクセ、今日もそのままだった…。でも一番ビックリしたのは、君の奥さまらしい白鳥と、君たちよりも一回り小さい白鳥と、3羽で帰ってきてくれたこと。大切なものができたんだね。

 本隊が到着するまで、この川は君たち家族で独り占めだな。しばらくよろしくね。

2024年10月20日日曜日

世界を開くのは誰だ


 角館高校の創立10周年、おめでとうございます。また学校功労表彰までいただき恐縮です。ステージの上から生徒の皆さんを見ていて…、未来を感じました。そして世界を開く誰かが…。

 いると思いワクワクしました。今は夢を抱けなくても、まだ進路を決めていなくても、将来なりたい自己イメージが思い浮かばなくても、成績が良くなくても、部活で活躍できなくても、彼・彼女がいなくても…、それは今のこと、今日のあなたです。そのまま将来のあなたではありません。ある日ある時、何かに気がついて心に火が宿り、日常が一変します。

 あなたは確信します。世界を開くのは自分だと…。その瞬間に巡り会えるよう、準備は怠らないでください。チャンスをモノにできるかどうかは、準備の出来具合にかかっています。
※表題はスキマスイッチ「全力少年」から。写真は左奥が石川円同窓会会長・10周年記念事業実行委員長、中が下橋実校長、右手前が佐竹敬久知事)

干し柿づくり


 朝日を浴びて柿の皮むき作業。あぁ気持ちいい!。脳内ではきっとセロトニンが分泌しまくっています。干し柿づくりには渋い経験があって、前回は乾燥中にカビが生えてしまい…。

 100個ほど廃棄しました。その後、さまざまな皆さんを訪ね、美味しい干し柿の作り方を聞いて歩きました。ある人は皮を向いた柿を熱湯に10秒つけてから乾燥したり、ある人は初期段階にストーブ等で一気に乾燥していたり、ある人は風通しを良くするために扇風機を回しっぱなしにしたり…、皆さん工夫しています。やれること、先ずやってみましょう。

 美味しい干し柿ができたらご馳走しますね。

2024年10月18日金曜日

お米一粒に七人の神様


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。新米が食べられる季節になって、とにかくご飯が美味しくて…。実はお米は一粒に七人の神様がいること、ご飯一杯に宿る神様は二万神以上で…。

 先ず七人の神様と言えば、真っ先に七福神を思い浮かべます。これも間違いではないのですが…、お米七人の神様はもっとアニミズムに直結している匂いがして、本番直前まで調べてみました。すると「水・土・風・虫・太陽・雲・作る人」を神様と形容していることが分かりました。なるほど、確かに水も土も太陽も作る人も神様のような存在です。他には…、例えば風は風媒植物の稲を実らせ、害虫を捕食してくれるトンボや蜘蛛は神様で、雲は晴天の太陽を遮光し過酷な熱風を和らげる役割…、などが記されています。

 さて一般的なご飯茶碗の容量はご飯粒が約3300粒、これに神様の数七人をかけると…、ご飯一杯に宿る神様は二万人を超えます。ずっとご飯を食べ続けたら一日で7万神です。こんな数の神様を身体の中にお迎えできたら…、もう有り難いに決まっています。

2024年10月17日木曜日

枝ごと柿もぎ大作戦


 天気にも恵まれて柿もぎです。今年は剪定ノコギリを自作し、枝ごと切り落として実をゲットする戦略に出ました。剪定も柿もぎも一挙に進む、2兎を思う大作戦ですが…。

 大根の柿漬けが食べたくて…、今日はその原料、柿を収穫しました。でも畑の大根が未だ準備できないので、今日収穫した柿は干し柿にしようと思います。大丈夫、そんな感じだったので、柿は紐で吊るせるよう枝(写真)を残しました。ここ数年、いろんな経験を重ねましたが、作物は人さまの思い通りにはならない、そんな当たり前のことを60歳過ぎて実感しています。

 季節を感じながら日々発見の毎日です。とても良い時間が流れています。

2024年10月16日水曜日

火入れ


 耐火モルタルは熱硬化性が高いので、熱をかけないと固まらないよと先輩のアドバイス。了解、さっそくピザ窯に火を入れました。あっ、後ろの煙突からちゃんと煙が出てきた!。

 夕方になり、辺りが暗くなっても火を焚き続けました。その間、窯がブシュッ、ブシュッと何か話しかけてきます。私には…、いい感じに燃えてるぞ、固まってきたぞ、と聞こえたので勝手に一安心。一方で改善が必要な現象も起こりました。外壁に張った黒い石が高温に耐えきれず数個が落下。明日ホームセンターで何か接着剤を探してみます。

 早く窯のクセを知って…、ピザを焼きたいです。



2024年10月15日火曜日

ピザ窯ができました


 やっとピザ窯ができました。白色セメントでドームの耐火モルタルを覆い、そこに釜谷浜(三種町)で拾った黒い石をペタペタ張って…。ガウディばりの曲線や流線が綺麗です。

 でも、何だか首(煙突)をもたげた亀に見えます。黒い石は甲羅かな…。でも良しとします。だって亀はおめでたい動物ですから。それよりも、この“亀窯”でピザが焼けるかどうかです。いよいよ中学生の農業体験は来週に迫りました。ぶっつけ本番は怖いので、近日中に火入れをした方が良いかも…。

 畑の作物でピザを焼く遊びは、けっこう贅沢だと思います。


2024年10月14日月曜日

秋田だんごプロジェクト


 ずっと…、だんごを食べ歩いています。だんご自体にお米の甘さがあって、焼きの入ったもっちりタイプが好みです。あんこも美味しいですが、みたらしの甘じょっぱいタレも大好きです。

 私も作れるかなって思っています。だってお米はもちろん原材料は身の回りにたくさんあります。それぞれの町の畑でとれた野菜も豆も、だんごの新たな魅力を引き出す食材です。そんな風に思える皆さまが、県内のあっちこっちにお店を開いたら楽しいだろうな。

 秋田だんごプロジェクト、賛同者はいないでしょうか…。

2024年10月13日日曜日

ワラの大蛇に守られた集落


 由利本荘市東由利の須郷は7軒の小さな集落。今年7月の大雨で道路は一部通行止めが続いています。集落境にはワラの大蛇(しめ張り)が2体、木に巻きついて邪気の侵入に目を光らせ…。

 村を守っています。おかげで本当に美しい場所です。この辺りは昔、藩や県が秋田ではなかった歴史があり、道祖神とは別の地域信仰・アニミズムを感じます。さて大蛇のしめ張りは、長く集落内の安全対策を一手に引き受けてきました。大蛇なのか龍なのか多事争論あります。何より私には守り神の姿に興味津々です。民俗学的には道切り(辻切り)と言うカテゴリーに分類されるそうですが、道祖神ファンの皆さんも必見です。

 ワラの大蛇の周辺は、漂う空気感も異質のように感じました。

2024年10月12日土曜日

あと一歩で完成です


 5月の連休に着工したピザ窯づくりは、半年近く経ってカタチが見えてきました。今日は本体ドームを整形し、焚口(窯口)の処理と外壁加工は後日です。でも焚口の処理って…。

 どうしたら良いのか分かりません。割れたテラコッタの花鉢や大きな植木鉢を再利用し、これを骨材に耐火モルタルで覆った窯ですが、一番に大切な焚口のイメージがまとまらず、後日の作業にしました。この焚口の大きさで焼けるピザの大きさが決まります。いっぱい食べたいので大きくしたいところですが…。煙突を作ったので、焚口には耐火レンガの置蓋で良いかなと考えています。

 再来週は県外の中学生をお迎えする農業体験です。その間に火入れをしてピザが焼けるか試さないと…。

2024年10月11日金曜日

そして気づいたこと


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。藤里町の菊地康朗さん・めぐみさんご夫妻の笑顔を見て、疑問が氷解しました。「そうか…、一番近い他人、妻や夫・家族を支えることが…」。

 昨日のブログで、私は「日本は他人への思いやり、寄付行為やボランティア活動の低迷で、世界幸福度ランキングが51位に留まっている。だからランキングを上位に押し上げるには、国民が寄付やボランティア活動など、他者への関わりを深める行動が最善策だ」とお話しをしました。でも…、実は昨日の段階では他者とはいったい誰なのか…、そのイメージがなくてモヤモヤしていました。それが今日の特集VTRを見て気づいたのです。「最近の他人、つまり妻や夫・家族を支える日常が幸福度を高める出発点になる」と。

 何も2人で始めなくても良いのです。物語が1人から始まるケースもたくさん見てきました。でもね、1人でも3人でも夫婦にはなれませんから…。

2024年10月10日木曜日

お金で幸せは買える


 あさましい表題になってしまいました。でも…、世界幸福度報告(ワールド・ハッピネス・レポート)を読み進めると、こんな結論になります。2024年ランキングで日本は…。

 世界143ヶ国中51位です。1位はフィンランド、2位はデンマーク、3位はアイスランドと続き、これら北欧諸国は上位の常連国です。社会保障が充実しプライベート最優先、とにかく日常生活に満足度が高いことが要因と推察できます。ところで幸福度ランキングの評価項目は6つあって、①1人あたりのGDP、②社会的支援、③健康寿命、④社会的自由度、⑤他者への寛容さ、⑥国・社会の信頼度、で順位付けがされます。はて…、日本は世界の経済大国(現在はGDP第4位)ですから、①の経済指標から言えば51位は余りに低い順位だと感じます。実際のところ、②と③も世界の高順位にあり、フィンランドやデンマークと比較しても全く遜色がありません。では全体順位を下げている要因は何か…。これは専門家が指摘していますが、④の社会的自由度(例えば夫婦別姓も実現できていない)、⑤の他者への寛容さ(例えば寄付・助け合い意識の希薄さ)が大きく足を引っ張っているとの分析です。確かに日本は寄付の習慣が日常的ではありません。アメリカとイギリスで行われたアンケート調査で、直近1ヶ月で諸団体に寄付を行ったかどうかの設問に60%を超える国民が「はい」と答えています。日本で行われた同様の調査では20%を下回る結果でした。

 さて現在では、心理学者・脳科学者を中心に人の心の分析がかなり進んでいます。彼らは「人は他人のために行動する、他人に親切にすると脳はより多くの幸せホルモンを生成する」と言っています。つまり、例えば他人のために寄付をすることで、寄付をした人は幸せを感じることができるのです。ものすごくイヤな言い方をあえてすれば、幸せはお金で買えると…。
※ちなみにアメリカやイギリスの寄付実態は、巨万の富を手にしたビリオネアもいますが、低所得層の国民も利他的活動(例えば寄付やボランティア)が日常習慣だそうです。つまり…、日本の幸福度ランキングを上げる方法は、国民1人ひとりが他人のために行動を起こすこと、だと思います。

2024年10月9日水曜日

石の道祖神さま


 県内では珍しい石の道祖神さまを訪ねました。場所は東成瀬の椿川天江地区。もう10分も走れば成瀬ダムです。岩手県一関市や宮城県登米市につながる国道342号の沿線で…。

 きっと多くの来訪者から住民を守ってきた道祖神さまです。昔はワラづくりで毎年化粧直しをして来たと思います。1856年に石像化した記録があるので、幕末から明治に向けた時代の潮流で、地域に何か石像化を促した出来事があったのかも知れません。その全部を受け入れ今も国道沿いに建っています。ありがたい道祖神さまです。

 目印は民宿・天郷乃湯の看板です。その奥の木立の中に静かにいます。

2024年10月8日火曜日

マタギの奇妙な話し


 北秋田市阿仁のマタギ資料館を訪ねました。山怪(田中康弘著:山と溪谷社)に描かれた山人の奇妙なお話しは、マタギ文化を知って初めて理解できる恐怖です。そこでマタギ小屋で…。

 マタギは山に入る前、山の神さまの機嫌を損ねないよう気を配ります。山の神さまは女性ですから、マタギは山に入る前は女性と距離を保ちます。他にも山には人を惑わすキツネやタヌキがいます。田中さんによれば全国に奇妙な話があって、狐狸妖怪が今でも山中に息づいていると、そんなふうに言っています。山の誰かに呼ばれて、どんどん森の深部に入って亡くなったケース、また逆に深部に導かれて命を繋いだ少女、キツネの嫁入り、タヌキの化かし合い…。

 マタギ小屋でどぶろくを酌み交わし、不思議なお話しを聞く会があったら絶対に楽しいです。

2024年10月7日月曜日

カラスのカラ子


 早朝ウォーキングで近所の河川公園。土手沿いを歩くとクルミがたくさん拾えます。その中から大き目の2〜3粒を選び、カラ子が食べやすいよう石で実を割ってあげます。朝の日課です。

 カラ子とは2年くらい前からこんな関係です。クルミの季節以外にも、どこかで見つけるのでしょう、空からクルミを私の足元に落とし、「カー(割ってよ)」とせがみます。最初のうちは、割っておいても食べる姿を見せませんでした。でも最近はかなり信頼が増したようで、横を歩いても平気な様子で食べ続けます。

 妖怪トラベラーにはお似合いの“友人”です。

2024年10月6日日曜日

ピザ窯の煙突が完成


 トトロのしっぽみたいですが、テラコッタ製の廃棄鉢でピザ窯の煙突を立ち上げました。その上に耐火モルタルを被せて気道を確保。本体ドームの整形も少し進んで全体像がおぼろげに…。

 今月後半には中学生の農業体験もあります。その時までには何とか仕上げて、畑の野菜やハーブでピザを焼けたら最高です。でも窯にはそれぞれクセがあると聞きました。どんな性分の窯か…、早く火入れをして温度を上げて、まず1枚ピザを焼いてみないと分かりません。その時はビールも準備しないと…。

 開口部(火口)の処理など課題はありますが、以前やった野焼きでもピザは焼けました。何とかなります。

2024年10月5日土曜日

ドンジン様


 人形道祖神には様々な呼び名がありますが、ドンジン様と言う神様がいることを知り…、どうしても会いたいと思って、鹿角・小坂・大館と巡り、大館市新沢地区でお姿を拝見しました。

 その異形は何を表しているのか…。ドンジン様と言うのですから、道祖神様の呼び名が変異したのかと思っていましたが、朱色の肌、腰ミノ、短髪のお姿を見ると、赤道直下と言うか南方系に起源を感じるフォルムです。調べてみると、小雪沢・大明神・新沢・二ツ屋の一帯に赤いドンジン様がいて、集落を守っていることが分かりました。

 人形道祖神は地域信仰の象徴です。故郷の豊かさや奥深さを感じることができます。そして…、友人の誰かに似ています。

2024年10月4日金曜日

食べたいものは食べる


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週の一言、特集は秋の味覚でした。で、思い出したのが石塚左玄さん。明治の医学・薬学者で四季の食事を意味づけた先駆者です。食育の父と言われて…。

 左玄先生は四季折々、食べたいものは食べたほうが良いと言っています。それは頭脳の指令ではなく身体が要求していることだから…、と。しかもできるだけ近くで採れたもの、そして遠いもの(遺伝子的に共通しないもの)、動物だったら植物を食べる、そんな理解です。これを左玄先生は身土不二と言いました。土と身体は離れられない関係なんだそうで、故郷の作物があなたに一番やさしい生命力だと、著書「食物養生法」で記しています。

 春は冬の老廃物を解毒する苦い食べ物(山菜など)、夏は疲労回復と食欲増進の酸っぱい食べ物、秋は冬を生き延びるエネルギーを蓄積できる食物、冬は味の濃いもの・油っぽいもので身体を温めて…、そんなことが細やかに書かれています。人間も動物ですから…。

2024年10月3日木曜日

サツマイモ御三家



 今年、じっけん農場でサツマイモ御三家(安納芋・紅はるか・シルクスイート)を栽培。今日はシルクスイートで大学イモをつくってみました。美味しい!。でも…、なぜ大学イモなのか…。

 この辺りでは、サツマイモは9月30日までに掘り出すこと、そうでないと美味しいサツマイモは食べられないと言われています(今年もギリギリの収穫でした)。これから様々な調理方法で御三家の食べ比べを楽しみます。今日はシルクスイートで大学イモをつくりましたが、シルクスイートは貯蔵するほど甘みが増す品種と言われていて…。同一品種の食味の変化も興味津々です。

 なぜ大学イモと言うのかなあと思っていたら、けっこうネットに情報がありました。有力説は3つ、①大学生が好んで食べた、②大学生がつくって売った、③商品名に大学をつけると売れた、など。①は東京大学の赤門前に三河屋と言う甘味屋があって、サツマイモを油であげて蜜をからめ売ったら東大生に大受けしたと…。ワタシ的にはこれで良いと思います。


2024年10月2日水曜日

ピザ窯の粘土探し


 雨が降って畑仕事はお休みです。もう40年の前のこと、地元にあった陶窯・清右衛門を復活させようと、使った粘土の採掘場所を探した経験があります。でも今日はビザ窯づくりの粘土探しで…。

 当時、西明寺公民館では陶芸教室が人気でした。指導していた故・佐藤充さんに清右衛門焼きで使った粘土の在処を聞いたら、「たぶん、この中のどこかだと思うんだが…」と、数ヶ所の予測ポイントを教えてくれました。あの時はその中の1つ、西明寺中学校に近い水路で粘土を採掘し、手びねりで花瓶をつくりました。

 今回はピザ窯づくりです。燃焼部アーチに4〜5センチの厚さで地元産粘土を使いたいと考えています。そんな訳で今日は記憶をたぐり寄せ、スコップを肩に山を歩きました。見つからなかった場合も想定し市販の赤土も…。

2024年10月1日火曜日

魔女の果実


 最近のウォーキングは袋を持って出かけます。公園とか里山を歩けば、これくらい(写真)のクルミの実はすぐに集まります。だって誰も拾いませんから…。そう言えばイタリアでは魔女の果実と…。

 イタリアの昔話によく出てきます。悪魔がクルミの木の葉で眠り、魔女はクルミの木に集まる…、それでクルミの実は魔女の果実と呼ばれるようになったそうです。でも、こんな風に言っておいて、ピザとかパスタとかパンとかケーキとか、イタリア人はクルミを使った料理が大好きです。

 最近はクマ対策の一環で、里山のクルミは伐採する動きが加速しています。悪魔も魔女も一緒に防除されて…。

2024年9月30日月曜日

秋田ウージの可能性


 沖縄の方言で、サトウキビをウージと言います。春、じっけん農場の育苗ハウスに定植したウージは、今はハウスの屋根を突き破りそうな背丈に成長しました。この後は気温が下がり…。

 いよいよ体内に糖分を蓄積する成熟期に入ります。沖縄では12月から4月ぐらいが刈入れ時期と聞きました。気温が下がる冬を畑で越させて、より多くの糖分を生成する栽培手法です。秋田ウージの優位性は…、沖縄に比べて冬の到来が早く、段違いの寒いにあります。ただハウスにビニールを張ったままの冬越しだと、除雪で大変な労力になります。でも雪が降る前に気温が下がり、十分な糖分を生成できたら問題はありません。

 秋田ウージが単年栽培のサトウキビになれるかどうか…、もう少し実験を続けます。

2024年9月29日日曜日

菅原さん頑張れー!


 AKT秋田テレビの土曜LIVE!あきた。昨日の放送で菅原咲子アナウンサーは番組を卒業し…。

 特集は泰山堂(仙北市西木町)でのなべっこ会。きんきんかやぎとだまっこ鍋は本当に最高に美味しく、農家民宿の魅力・秋田の豊かさをお伝えできた企画でした。他にも菅原さんと一緒の県内ロケは5回、食べたり飲んだり遊んだり、毎回ただただ楽しいばかりで…。その菅原さん、昨日の番組ラストで、「土曜LIVE!あきたで4年半お世話になりましたが、9月で番組を卒業します。10月からはLiveNewsあきたで皆さんとお会いします」とごあいさつ。そうかあ、10月は番組の改編期でした。寂しいですが仕方ありません。活躍の場をずんずん広げる菅原さんを最大応援です。

 本当にご苦労さまでした、頑張れー!。

2024年9月28日土曜日

赤そばが咲きました


 この赤そば畑は、国道341号のメディカルファーム仙北横のほ場です。タカヤナギ田沢湖店の近くで、お買い物ついでに写真を撮る人も結構います。新そばシーズンはもうすぐ!。

 市内各地でそばの栽培が行われています。たぶん秋田県内でも屈指の面積になっているかと…。そんな中でも写真の高嶺ルビーは貴重品種。原産はネパールのヒマラヤ山脈、チベット国境に近いムスタン地方ですが、信州大学などが熱心に改良を加え素晴らしい品種に仕立てました。

 赤そばは実も赤いと思っている人…、赤いのは花だけです。でも食べるとやっぱり赤そばの風味、違います。遠いふるさとヒマラヤの風をお楽しみください。

2024年9月27日金曜日

始まりは思うこと


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週の一言。大谷翔平さんとECCの共同プロジェクト・SHOW YOUR DREAMS 2024は、世界に挑戦する子どもを応援する留学プログラム。秋田市内の小学生も…。

 彼の名前は阿部かなえさん(小学校6年生)。大谷翔平さんと国際交流が大好きで、留学プログラムに応募し100人の中の1人に選ばれました。留学先のアメリカでは素晴らしい出会いがあったそうです。この事業の一切の経費を負担するのが大谷翔平さんです。メジャーリーグに在籍した当初、言葉の壁で本当に苦労した思いが、次代の若者に留学の機会を提供する事業を生み出しました。そんな彼は、今では世界最高のベースボールプレーヤーですが、これは彼が求めた姿の1つです。留学事業も、野球用具のプレゼントも、思わなければ実現はなかったのです。

 人生の全ては思うことから始まります。思い一つです。例えばお金がなかったら…、無駄遣いしなくて済むから良かった良かった。夕飯のお料理が塩っぽくても…、これでご飯がたくさん食べられるから良かった良かった。歳を重ねて動けなくなったら…、これまで生きてこられたことを周囲に感謝できて良かった良かった。こんな風に思えば未来が開けます。やっぱり思い一つです。思い一つで必ず事態は好転します。


2024年9月26日木曜日

登校する子どもがいない…


 秋の交通安全週間(9月21日〜30日)で、朝の登校時間、自宅前の十字路に立ちました。通勤の皆さんとはあいさつができましたが、一人の登校児童・生徒とも会えなくて…。

 このところ「未来の地図帳」(河合雅司著・講談社現代新書)を読み続けています。人口減少が進んだ2045年の日本は、まず秋田県はその減少率でトップ(62.4%減)です。これが現実となる前に、各県の人口減少対策とシンクロした国の具体の対応策が必要です。本書では市区町村間の住民の綱引きに勝者はいないと、そう断言しています。同感です。

 今朝、交通安全のタスキをかけて街頭に立ちましたが、そうか、その前にタスキをかけて立ったのは2017年の市長選挙の時です。
 タスキ、似合うな…。


2024年9月25日水曜日

遅れるよりフライング


 しその実の収穫適期は、茎に1〜2個ぐらい花が残っている状況だと言われています。私の見立てでは今日でした。でも母は明日だと言います。せっかちな私は待ちきれず…。

 しその実の醤油漬けが大好きです。これさえあればご飯が食べられます。美味しい醤油漬けを作るには、まず実の適期収穫が基本です。でも…、以外に難しいんです。花がたくさんついている状態は未熟で、食べてプチプチした食感を楽しめません。反対に熟し過ぎてしまうと外皮が硬化し、食味が損なわれてしまいます。さらに天候、そして人さまのスケジュール…。今日だと思った私は、我慢できずに葉と実をとり、試食用の醤油漬けを作って食べてしまいました。最高に美味しかった!。

 しその実に限らず、私のモットーは遅れるよりフライングですが、これで多くの皆さまにご迷惑をかけて来たこと…、はい、ちゃんと理解しています。
※しその葉の醤油漬けには、七味唐辛子が良く合いますよ(写真)。


2024年9月24日火曜日

きんきんかやぎとだまっこ鍋


 今週28日のAKT秋田テレビ土曜LIVE!あきたは、仙北市西木町で収録した「きんきんかやぎとだまっこ鍋」。菅原咲子アナが畑でネギやナスを収穫し、炊きたての新米でだまっこを…。

 かたまえ山展望台から真っ青な田沢湖を眺め、門脇じっけん農場でネギを掘り、泰山堂(農家民宿)でナスをとったり新米でだまっこを丸めたり…。藤井けい子さん・直市さんと一緒に鍋を作って食べて、おしゃべりを楽しむ異色のVTRになりそう。だまっこ鍋は最近人気の秋田鍋ですが、きんきんかやぎを知る人は少ないかも…。きんきん、一般的にはキンキとかキチジとか呼ばれる魚です。全国的にお祝いの魚は鯛ですが、秋田では…、たぶん正月やお祝い事にきんきんが主流ではないでしょうか。

 藤井けい子さんが言うには、「大切な人が来た時など、西木は昔からきんきんかやぎが最高のおもてなし料理でした。私も懐かしいくらいです」と話していました。あぁ美味しかった!。
※生放送で9月28日(土)午後5時55分から。

2024年9月23日月曜日

ダンスの個人レッスン


 友人のAさんからダンスの個人レッスンを受けています。先ずお手本の踊りと注意点をLINE動画で送ってもらい、それを見て私があちこちで練習し、成果を撮影した動画をLINEで返して…。

 今は基本的な動き、基礎中の基礎みたいです。昨日のレッスン1は「エイトカウントを数えよう」、今日のレッスン2は「リズムにのろう(ダウン)」です。今日の動きはシングルダブルの組み合わせで、動画のようなダンスになりました。単調になりがちなウォーキングも、ダンス・レッスンをはさむと、また別の筋肉が刺激されて…、何だかいい感じです。

 私の新しいソロ活です。街なかでウォーキング中に踊りだす人がいたら…。
※ブログの動画が動きません。フェイスブックでは踊ってます。

2024年9月22日日曜日

あなたも頑張れ!


 雨の中の100キロマラソン(仙北市角館〜北秋田市鷹巣)。50キロと100キロの部に合わせて1000人が挑戦しました。この写真は8時46分、最大の難所と言われる大覚野峠で…。

 撮影した1枚。スタートから40キロ超のポイントで、もう少し進むと大覚野神社(有志が完走祈願に設置した神社)、さらにスノーシェットを300メートルほど走れば北秋田市です。国道105号線でつづら折りの大覚野峠、勾配はきつく今日は雨も降っています。どういう訳か…、応援していて涙が溢れます。すごいなあ、どうしてこんなに頑張れるのかなあ。

 “頑張れー!”、と声をつまらせて応援していたら、ランナーから“あなたも頑張れ!”と声が返ってきました。あぁ100キロマラソンは素敵です。

2024年9月21日土曜日

荒木田裕子さんのこと


 大好きな人が16日に逝ってしまいました。モントリオール五輪金メダリスト・荒木田裕子さんです。仙北市田沢湖出身の先輩で、あれこれお願いして観光大使もお引き受けいただき…。

 写真上と左下は、市民会館での講演会の様子。お話しは「世界一の練習をしたから、私みたいな普通の人もオリンピックでメダリストになれました。皆さんも大好きなことで一歩を踏み出してください。好きなことは頑張れるでしょ」と。講演が終わりトンボ返りで東京に帰る足を止め、会場で観光大使の任命式をさせてもらいました。写真中下は、東京五輪を決めた日本招致団の皆さんとガッツポーズの荒木田裕子さん(アルゼンチン・ブエノスアイレス)。写真右下は、仙北市政10周年記念のWalker紙面対談(都内・角川本社ビル)のワンショット。私の右隣が荒木田裕子さん、その右隣が西木正明さんです。

 私がお願いした仙北市の観光大使は、この後でお引き受けをいただいた中尾彬さん、西木正明さん、そして荒木田裕子さんの3人が逝ってしまいました。本当にご苦労さまでした。ありがとうございました。そんな皆さん、あちらで顔を合わせて、仙北市の思い出話しなどに花を咲かせているでしょうか…。

宮崎監督に代わって…


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。来月12日から始まる“金曜ロードショーとジブリ展”(秋田県立近代美術館)を特集。そうです、宮崎作品は主人公の少女にメッセージが…。

 ナウシカ(風の谷のナウシカ)、シータ(天空の城ラピュタ)、さつき(となりのトトロ)、キキ(魔女の宅急便)、ちひろ(千と千尋の神隠し)…、以前の宮崎作品では、ハイジ(アルプスの少女ハイジ)、ラナ(未来少年コナン)、クラリス(ルパン三世カリオストロの城)…。どの主人公も頑張って頑張って生きていて、それでも、まだまだやれていない、できていないと自身を責めて、そんな少女に宮崎監督は「大丈夫だよ、ちゃんとやれてるから」と、そんなメッセージを込めて描いているような気がします。

 そのメッセージは、映画を見る私たちにも向けられていて、だから何だか元気がわいてくるのかなあと思っています。今週のひとことは宮崎監督に代わって、勝手な解釈でお届けしました😁。

2024年9月19日木曜日

関東学院大のゼミ合宿③


 仙北合宿の最終日。朝は宿泊をお引き受けいただいたレストラン風雅で記念撮影。歩いて角館交流センターへ移動し、「仙北市の観光を考える意見交換会」がスタート。なるほど…。

 意見交換会での情報提供は、仙北市観光文化スポーツ部の小田野直光部長。第3次仙北市観光振興計画「仙北市ブランドで共に創る幸せな未来」を説明し、仙北市の目指す観光の姿をお話しいただきました。ゼミの学生さんたちは、3日滞在した角館の印象、昨日の田沢湖でのフリータイムの感想など、若い旅人の立場から実直な言葉が次々に飛び出します。ここに住む私たちとは視点が違って、なるほどと指摘の多くは目からウロコでした。

 この後、ゼミの学生さんたちは大学に戻り、現地調査の取りまとめをして改善手法をさらに磨きます。その1つでも2つでも、学生さんと一緒に実現できたらと思います。
※今回のゼミ合宿は、私たち一般社団法人・市民活動あきたにとって、初めてのゼミ合宿サポートでした。大学側の要望や学生さんの要望、私たちからの要望、それを日程に落としながら地元対応者との協議やお願い、移動手段の確保、経費の心配などなど…。でも楽しい仕事です。たくさんの発見や気づきに立ち会えます。ご興味ある方はどうそご一緒ください。

2024年9月18日水曜日

関東学院大のゼミ合宿②


 一社・市民活動あきたがサポートする関東学院大学経済学部(横浜市)島澤ゼミの仙北合宿も2日目。午前はかじか瀬(西木町)で地域のお母さんたちと意見交換会、午後は田沢湖で…。

 かじか瀬は地域の皆さんの交流拠点。定期的にお楽しみ会こみっとカフェ(主催はNPOかじか瀬)を開催しています。今回は関東学院大・島澤ゼミの皆さんと意見交換会がメイン活動でした。ビックリしました。70代80代のお母さんたちが、首都圏の大学生から意見を引き出し、時に方言で煙に巻き、身の上相談にまでのっていて…。恐るべきコミュニケーション能力です。いえ、これはもしかしたら学生さんたちの気配りかも…。

 午後は田沢湖の観光ポテンシャル調査で、各種のアクティビティを体験する予定でした。が、持ち合わせが限られた学生さんには安価な遊びが欲しかった様子。また林業学習の中間報告会では、素晴らしい議論が交わされました。私たちにこそ気づきの多いゼミ活動です。

2024年9月17日火曜日

関東学院大のゼミ合宿①


 今日から19日まで、関東学院大学経済学部(横浜市)・島澤ゼミの仙北合宿をサポートしています。今回のテーマは「観光と林業」。どちらも仙北市の重要産業ですが、現状を改善し…。

 新たなビジネスチャンスを創出するため、3日間で12人が各地をめぐり可能性調査を行います。私たち一般社団法人・市民活動あきたは、これまでゼミの皆さんとweb会議などで現状共有をしてきましたが、現地での活動は今回が初めて。滞在中のメニュー提案や宿泊先の調整、移動手段の確保などをお手伝いしました。今日は林業をテーマに門脇商店(森の駅、巨木の森、シェアスペース森の恵)から協力をいただき、代表の庄司菜穂子さんの講話と木工体験、私も林業の可能性についてお話しをしました。

 森林視察で訪れた金峰神社に皆さんは感動した様子でした。参道の杉並木(樹齢350〜800年)県の天然記念物にも指定されています。この風景を忘れないでくださいね。

2024年9月15日日曜日

これは消去できない…


 コンピュータの容量が不足しているようで、とりあえず不要な写真や動画を消去しています。その作業で面白い映像を見つけました。2018年に開催の高橋優さん野外フェスで…。

 映像は「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」で、オープニングのかけ声をさせてもらったシーン。この直前、“明日はきっといい日になる”も少し歌っています(その映像はありません)。いくらご本人から了解をいただいているとは言っても、ステージでマイクを持って歌っていいのか…。迷いながら出て行ったことを覚えています。でも…、いっぱいのお客さまを見たら我慢できなかったんでしょう。気持ち良かった!。

 今年はこの21日・22日に能代市で開催です。きっと素晴らしい2日間になりますよ。

2024年9月14日土曜日

沢登りのガリンペイロス


 一般社団法人・市民活動あきたのガリンペイロス砂金とり隊。松館プロジェクトリーダーの幼少の記憶をたどり、西木町相内の山中に分け入りました。治山ダムをこえ沢登りして…。

 昔、この辺りには銅山がありました。と言うことは金脈が眠っているかもと、そんな予測で調査をしています。松館リーダーが小さい頃に遊んだ山は、樹木の成長や災害対策の堰堤事業などで、当時と比べて様相が変化しているようで…。他の山も同じ状況でした。遠目には相変わらずの姿ですが、歩くと全く別の山になっています。

 ここは水が綺麗でビックリします。沢底が透けて見えるので、大きな金塊があったら絶対に見逃しません😁。

2024年9月13日金曜日

100キロマラソン


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。この22日に迫った秋田内陸リゾートカップ・100キロチャレンジマラソン。初回は1989年で私も29歳でした。あの頃…。

 秋田内陸縦貫鉄道は角館と鷹巣が結ばれて、これを機会に県南と県北の交流活動を活発化しようと多くのイベントが企画実施されました。私たちもスポーツ交流・文化交流を盛んに行い、頻繁に鷹巣でお酒をいただき踊って歌った記憶があります。そんな中、100キロチャレンジマラソンは、当初は田沢湖の水泳(スイム)も含め、秋田を縦断するトライアスロンを標榜していました。この夢は実現しませんでしたが、準備に奔走した皆さんの思いは熱く、内陸線沿線の資源を活用し、内陸線を応援しながらの地域振興事業として、100キロチャレンジマラソンを誕生させたのです。

 今回で32回を数える100キロチャレンジマラソンですが、これまで何度も存続の危機がありました。でもランナーの皆さんからの評価は高く、このマラソンで秋田ファンになった人も相当います。今日番組に登場いただいた大沢桂さん(北秋田市)も高橋利男さん(美郷町)も、大会出場を目指し毎日トレーニングを欠かしません。1日が走ることから始まり…、それが日常です。前回完走できなかった悔しさをバネに、今年はそれ以上の距離に到達したい、もちろん完走が目標と話していました。22日は50キロ・100キロの全てのランナーが自身の目標を 達成できるよう、そして大会を運営する皆さん、ランナーを支える多くのボランティアの皆さんが、最高に幸せな1日になるよう、その喜びがまちづくりのエネルギーになるよう、沿道から最大応援をしたいと思います。

2024年9月12日木曜日

番組らしく#2配信


 リベンリ秋田presentsのポットキャスト番組「ぬるっぽ」。前回配信の課題をクリアして番組らしくなってきました。スポティファイ、アップルポットキャスト、YouTubeで毎週水曜日に…。

 出演は多可享子さん、リベンリ秋田の桜井誠さん、松澤俊和さん、私の4人。前回の#1は、テスト配信とは言え声が聴き取りにくいと言う意見が多数でした。これを100%クリアして#2の配信をスタート。またダラダラ話すのは良くない!と、15分タイマーをスタジオに持ち込み、ピーピー鳴ったら収録を止めることにしました。配信元は増えスポティファイ、アップルポットキャスト、それにYouTubeでお聴きいただけます。#2の内容は玉川温泉やお風呂の効用など。お話しのテンポはいつも通り快調です!。

 来週の水曜日に#3、その次の水曜日に#4と、だんだん番組らしくなってきました。一度お聴きください。

2024年9月11日水曜日

貧乏神と福の神


 能代市の市民おもしろ塾でお話し会。参加をいただいた皆さんが楽しそうで、私も面白くなってしまいました。この町にはたくさんの民話が伝わっています。その中でも私は特に…。

 実はお声かけをいただいた町には事前に何度も足を運び、民話や昔話を聞き集めて歩きます。能代はたくさんのお話があって連日の取材も本当に楽しかった…。例えば加羅陀山様、木の葉天神物語、吹越の地蔵様、猿木、事故を予告した力士、三頭沼の虎子姫、天狗杉、ナゴメハギ、お伊勢参りした犬、観音様と閻魔大王、火事で焼けた絵掛図…、そんな中で大好きだったのが貧乏神と福の神のお話しです。昔々、能代の田舎に太郎左ェ門と作左ェ門の2軒があって、どちらにも同じ年のアンチャがいて、同じぐらいの田畑を持っていて、同じ頃に嫁っこをもらい、子どもも5人で一緒、じっちゃとばっちゃが亡くなったのも同じ頃でした。が…、その後は作左ェ門のアンチャは田畑を少しずつ売りに出して貧乏に、一方の太郎左ェ門のアンチャは周辺の農地を買って裕福になっていきます。この差は何だったか…。周辺の農民が噂をしていた話しでは、作左ェ門の家には貧乏神が住み着き、太郎左ェ門の家には福の神が住み着いているとのこと…。その原因は夫婦仲の違いだと言うのです。

 興味深い民話です。今に伝わる民話には幸せのヒントが幾つも隠されているような気がします。

2024年9月10日火曜日

人生の折り返しは19歳


 早朝ウォーキングで山栗を拾いました。小さいですが美味しそう。乾燥させて甘みを引き出し、栗ご飯を炊きましょうか…。それにしても、季節の移ろいが早くてビックリです。

 子どもの頃は、夏休みが長くて早く学校が始まって欲しいと思ったくらいです。そしたら、時間の早さ(流れの感じ方)は、歳を重ねるにつれて早くなるそうで…。これをポール・ジャネーの法則といいます。この法則で計算すると、人生の折り返し年齢は19歳でした。皆さん時間感覚だと、19歳でもう人生は折り返ししているんですよ!。

 少し説明すると…、若い時は全てが未経験で、自己防衛のために脳が最大パワーで思考を行うそうです。脳の言い分は、過重労働をこんなに長い時間させて…、です。歳を重ねると大抵が経験済みで、脳は休み休み働いても対応できるので時間の経緯に無頓着、結果、知らないうちに時間は経過して…、みたいな反応です。19歳、あれ?、オレ何やってたかな…。

2024年9月9日月曜日

夏野菜と夏の終わり


 県内に住む子どもたちに、畑で収穫した今シーズン最後の夏野菜を宅配サービス。ついでに旧道川海水浴場(由利本荘市岩城)で海気浴ウォーキング。汐風の中で砂に足をとられて…。

 夏野菜はナス、キュウリ、オクラ、白ゴーヤ、トマト…。美味しく食べてくれたら野菜たちもきっと喜びます。あんなに暑かった夏も少しずつ通り過ぎ、今は朝夕が寒く感じるほどです。角館のお祭りが過ぎれば稲刈りが本番を迎えます。秋の息遣いを感じたと思ったらすぐに深まって…。たぶん、こんなふうに時は巡っていくのでしょう。

 今年は各地の浜辺を歩き、ビーチコーミングを楽しみました。海に遊ぶ夏もそろそろ終わりに…。

2024年9月8日日曜日

これは楽しい!


 岩手県紫波町のかかしまつりに参加しました。大リーグで活躍する大谷翔平選手や、NHKの連続テレビ小説「虎に翼」など、話題のキャラクターが勢揃い。これは楽しい!。

 会場は同町ファーマーズマーケット・紫波ふるさとセンター(佐比内馬場80−1)。この時期はぶどう農家さんがたくさんの品種を直売していて…、86体のかかしも農家さんの自作です。私のカブリモノは「ちいかわ」ヘッドキャップ。会場に常設されていて、即かかしの仲間入りができます。

 係の方に聞くと、かかしまつりは収穫祭なんだそうです。毎回どんな作品を出品するか、農家さんは世の中の動きにも敏感で、ボケ防止に役立っていると笑っていました。いい!。

2024年9月7日土曜日

あきたこまち40歳


 AKT秋田テレビの土曜LIVE!あきた。特集の1本はあきたこまち40周年です。あきたこまちは奇跡が重なり秋田で産声を上げました。始まりは昭和9年の東北大冷害。国は耐寒性の高い…。


 私はコメントで、「あきたこまちは奇跡のお米です。様々なことが重なり合って、世界で栽培される超人気の良食味米ができたんです」と話しました。と言うのも…、その大冷害の後で国は、新品種の育成を狙って東北各県に1箇所ずつ試験地を開設しました。秋田県には例外的に2箇所(現大曲市と現仙北市)設置された記録があります。しかし昭和22年に同事業は廃止。他県は県が試験地を引き継ぎますが、秋田県だけは廃止のまま受け入れます。当時の秋田県は、水稲の育種に関して余り熱心ではなかったようです。しかし昭和30年代後半、米の消費量が頭打ちになり、国は銘柄米制度をスタートし食味米時代となります。この転換期に県農協中央会や県が連携し、やっと昭和50年に秋田県農業試験場内の組織として水稲品種課が整備されます。職員は2人、齋藤課長と畠山研究員です。この2人が北陸や東北地域の育種の現状調査を行い、昭和51年、たまたま福井県の農業試験場に赴いていた畠山研究員が、実験中の7株の中の1株を秋田に持って帰ったことから、あきたこまち物語が始まるのです。


 この1株はコシヒカリをお母さんに、奥羽292をお父さんに持つF1でした。モミの数は384粒で、秋田県農業試験場ではこの1粒1粒を発芽させ、さらに交配を行い、出穂が早く倒伏しない、いもち病などの耐病性に優れ、何より美味しいお米の系統選抜を繰り返しました。最後に残った5504と5505の比較検討で5505が優れていると判断し、このお米に秋田31号と言う仮の名前をつけて…、これが後のあきたこまちです。ネーミング募集も行い、最後あきたこまちの名称を選んだ人は、当時の秋田県知事・佐々木喜久治さんでした。以上、ザッと書き出しましたが、どの場面の1つ欠けても、今日のあきたこまちは誕生しなかったと思います。
※左から菅原咲子アナ、私と重久愛コメンテーター


2024年9月6日金曜日

その人は雨の中で踊る


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。世界選手権2連覇、東京五輪・パリ五輪連続出場のナガマツペア(バドミントン)はすごいアスリートです。2人はまるでコートの中で…。

 踊るように躍動してきました。でも…、晴れの日ばかりではなく、きっと雨が降ったり時には嵐に襲われたりしたのだと思います。すごいな、本当にご苦労さまでした。ところで今朝、僕は路上の雨だまりを避けてウォーキングをしていて、その様子を畑から見ていた近所のお母さんが、「あれ、今日は踊りながらウォーキングかい」と声をかけてくれました。なるほど、足運びが踊りのステップに見えたようで…。

 もちろん人生は過酷ですから、苦虫を噛んだような顔になるのも分かります。その現実をひょいと踏み越えて、苦しみを踊ってやり過ごせたら格好いいなあ。と言うことで、雨の中で踊るその人は、ナガマツペアであり、私であり、皆さんであったりするのです。

2024年9月5日木曜日

お祭りが始まる


 7日から角館のお祭りが始まります。魂が爆発する3日間です。この時期になると思い出すことがあって…。お祭りが国の重要無形民俗文化財に指定された1991年、高橋雄七町長が…。

 私はあの頃、西木村役場の総務課で広報にしきを書いていました。カウンターごしに「すみません」と声をかけてきた人がいて、頭を上げると隣町の高橋雄姿七町長でした。どうされましたかと聞くと、「角館祭りのやま行事が国指定の文化財に指定されました。このお祭りは角館だけで開催できるものではなく、周辺の町村の皆さんの参加や応援があって受け継ぐことができています。西木の皆さんにも感謝の思いをお伝えしたいし、この後のこともお願いしたいので、どうか西木の広報でこのことを記事掲載してください」とのことでした。

 高橋雄七さんは手書きの原稿を持参していて、私はこれを受け取り最近号で掲載しました。それから25年後(2017年)、角館のお祭りは全国の山・鉾・屋台行事と一緒にユネスコ無形文化遺産に登録をいただいて…。高橋雄七さんが亡くなって1年後のことです。

2024年9月4日水曜日

なぜ人魚のミイラは…


 大好きな遠野市立博物館の企画展。天狗の牙や下駄、おしら様などが展示されています。着目したのは人魚のミイラ(写真)ですが、国立科学博物館が行ったX線撮影等の調査で…。

 人魚のミイラは双頭で、八戸市立博物館が所蔵しています。今回の企画展では写真展示でしたが、人魚の牙や爪は実物展示されていて、角度を変えて観察できます。その人魚のミイラを調査した国立科学博物館の報告書では、頭は紙製の張子に魚の口がはめ込まれ、腕や手指には軸が通っていて、下半身は棕櫚(しゅろ)の木でできていることが分かっています。ウロコはコイ類のものではないかと。いずれ作り物と判明していますが、何のために作ったかは不明です。

 昔も異界の魔物は人々の関心を集めていました。天狗やカッパもミイラで海外に輸出された記録が残っています。見世物、または信仰の対象と考えることもできますが、果たして…。
※写真右上は天狗の牙、中は下駄、下は人魚のミイラ

2024年9月3日火曜日

再会した二人


 しばらく見えなかった片方を、けさ縁側の物陰で見つけました。履き心地が良くて、毛玉が付いても捨てることができなかったお気に入りです。再会した二人(二足)もきっと喜んで…。

  運みがきは足元からと言うお話しがあります。幸運を引き寄せるには、日常から自分を大切にすることがキーポイントですが、私はペアではない靴下を履いて出て、仕事が丸一日かみ合わない経験をしました。靴下のせいではないと分かっていますが、これは…、しちゃ駄目なことだと思いました。

 たぶん固い絆で結ばれた二人(二足)なのでしょう。これからは、ここぞと言う時の勝負靴下になりそうです。

2024年9月2日月曜日

ジューンベリー


 雨の晴れ間を見計らい、じっけん農場にジューンベリーを植えました。初夏に赤い実をつけるバラ科の低木です。実は生食でも楽しめますが、ジャムが最高に美味しいと聞き…。

 苗木(1.5メートルの成長木)を友人から分けてもらいました。うまく根づけば来年の夏には収穫できます。ジャムは赤色で酸味があり、バラの香りが楽しめる逸品なんだそうで…。今から作るのも食べるのも楽しみにしています。

 手づくりジャムも、だいぶバリエーションが増えてきました。

2024年9月1日日曜日

十角館の殺人


 あれっ?、角館のお祭りに帰るために、誰かを殺して(死んだことにして)忌引き休暇をとる10の事例が本になったのかな、と思ったら…、綾辻行人さんの長編推理小説でした。

 「じゅっかくかんのさつじん」と読みます。「角館のお祭りに帰る10の言い分け事例集」ではありません。でも昔から、家族や親類、友人などを殺しまくって、お祭りに返ってくる若者がいる話しを聞きます。それ、たぶん本当です。

 大曲の花火が終わって、角館町内はもうお祭り前夜です。

2024年8月31日土曜日

クニマスが泳ぐ田沢湖


 西明寺小学校(仙北市)では、子どもたちと地域の皆さんが一緒になって、地域を知る学習活動を行っています。先月、クニマスの里帰りを叶えるには、まず田沢湖の水質改善が必要と…。

 学校でお話しをしたばかりですが、その後、子どもたちからお手紙やおハガキを度々いただいています。どれも田沢湖に良好な水環境を取り戻したい、田沢湖でクニマスを泳がせたい…、そんな切実な思いが綴られています。

 昨日届いた八柳りいさんのハガキには、とても素敵なクニマスの絵が描かれていました(写真)。りいさんの絵のように、いつかクニマスが泳ぐ田沢湖を取り戻せますように…。