2011年6月29日水曜日

血税が注がれる会社の最低責任


 秋田内陸縦貫鉄道(株)の第27回定時株主総会に出席。会場の北秋田市阿仁庁舎往復はもちろん内陸線です。ちょうどお昼時の移動になったので、コンビニで「のり弁」を買い込み、少し贅沢な小旅行でした。

 総会では、自分は取締役ですから経営陣の一人です。株主の皆さんには、この一年間の輸送人員が、開業以来最低の41万2736人となったこと、経常損失が2億5753万円にのぼったことなどを報告しました。様々な要因はあるものの、経営に携わる者には深い反省があるべきです。でも用意された議案は静かに了承されていきます。その後、取締役全員が任期満了を迎えていたことから選任作業があり、結果的には全員が再選されました。

 この再選を決める別室で、多くの意見が交わされました。自分は「大震災後、団体旅行はまだまだ動きが鈍い。いつまでもエージェントに頼っていてはダメだ。このままではダメと言うこと。改革も何も進んでいない。また地域住民の利用者を増やそうにも限界がある。この際、秋田県民の個人客に内陸線に乗ってもらうアクションを早急におこす必要がある。浅い考え方かも知れないが、県内マスコミ、特にテレビに最大協力をお願いし、毎日毎回内陸線の特別列車企画をお知らせしてもらいたい」と要望。何度も繰り返しますが、このままではダメです。内陸線には北秋田市民、仙北市民、そして秋田県民の血税が注がれているのですから。

 写真は、帰路の途中で立ち寄った「がんばろう東北の鉄道!写真展」(比立内駅:30日まで)の様子。この写真展が開催されていることを、県民はどれだけ知っているでしょう。三陸鉄道などの無惨な写真が展示され、また義援金箱や各鉄道会社のグッズも販売しています。応援をしたい人はたくさんいるはずです。

 内陸線に限らず、血税で運営される会社にあっては、少なくとも納税者に何を行っているのかを精一杯伝える最大努力を惜しんではいけないし、それが会社としての最低責任だと思います。

2011年6月28日火曜日

昨日閉会した定例会後の議会全員協議会で


 昨日は、本会議終了後に議会全員協議会を開催させてもらいました。案件はこの前の豪雨災害の状況と、その対応手法についてです。また現在行っている所得税の還付事案について、新たな事実が判明したことを報告しました。

 災害の被災箇所や復旧行程は、未だ確認作業など進行中です。ただ一昨日、床上浸水の3世帯にはお見舞い金をお届けできていますし、床下浸水の24世帯も含めて、職員による消毒作業は終了しています。昨年の豪雨災害と同じ箇所の被災は残念でなりません。対応が遅きに失したことを悔いています。また神代ダムの放流などに対応するイメージを描けていなかったことは、大きな反省点です。研究を始めなければいけません。

 さて、今朝(6月29日)の魁新聞にも掲載していましたが、所得税の還付事案についても報告を行いました。昨年問題となっていた国保税の調整交付金不正受給事案は、会計検査院の指摘で15年度~16年度の2ヶ年度が調査対象で、またこれ以前の書類やデータが発見できなかったことなどから、存在する材料で調査を行い、その結果、国に調整交付金を返還した経緯があります。

 しかし現在行っている所得税の還付事案を調査する中、様々な電子データを調達する試みを行った結果、限定的(現在国保に加入している方のみ)ですが、国保に関係する11年度分からのデータが確認できました。中には国保税の調定減に関係するかも知れないデータも見つかっています。一概にこのデータが当時の徴収率の変動で、調整交付金の額に影響するかどうかは不明です。

 市の所得税還付等調査局では、まず所得税問題を解決する作業を最優先で進めたいと思います。さらに国保関係事案の前回調査以前の調査も行う必要が生じたことになります。時間がさらに必要な事態になっているとの認識を議会と共有することが大切です。できるだけ早期に議会へ報告したかったことから、昨日の全員協議会でお話をさせていただきました。

議会閉会


 仙北市議会6月定例会が終わりました。最終日の議事日程は、議案14本、誓願1本です。議案・誓願とも全案可決・採択いただきました。

 被災地への義援金517万円(角館の桜期間中、駐車場収入の40%を義援金として提供する予算案)について、賛成の立場から2議員、反対の立場から2議員がそれぞれ討論を行いました。反対討論の要旨は「議会の承諾なしで実行委員会が先走って進んだこと。市の予算の事前執行、議会軽視だ。被災地も大変だが仙北市も大変。物品の提供という手法もあったはず」との指摘。賛成討論では「国の支援が後手となっている。被災地のことを考えれば、現金を必要としていることは理解できること。災害時の緊急対応だ。国民が一丸となって支援を展開している。一刻も早くひも付きではない資金を提供すべき」との指摘です。

 この予算を含む一般会計予算案は、採決の結果、賛成多数で可決となりました。一般会計の予算の中には、この他にも大震災後の経済対策として、中小企業災害復旧支援利子補給金、がんばろう東北市民元気創出事業(旅行クーポン券)、がんばろう東北教育旅行サポート事業(市内での児童生徒宿泊応援事業)、農林業の可能性調査事業、また子育て・高齢者応援事業として、各地域支え合い事業、保育園の床改修工事、子ども双方向交流事業、スポーツ施設活性化事業などがありました。

 本会議での反対・賛成のどちらの立場からのご指摘も、全く的を射たものです。反省すべきことも多くあり、議会に対して、さらに説明の機会を頻繁に持つ必要性も痛感しました。でも総意として可決いただいたことで、義援金をはじめ、それ以外の事業に着手できます。議員の皆さんには、深いご審議に感謝を申し上げます。

皆さんでお出でください


 昨夜は雨の降り方が心配だったらしく、度々目が覚めてまいりました。「来るなら来い」みたいなレベルまで、防災対策を早く整えないと…。

 さて、今日は市議会の6月定例会最終日です。10時から本会議が再開します。議会の皆さんに提案議案をお認めいただきたいのは何よりですが、審査の過程で重要なやり取りが幾つもありました。そんな議論・検討こそ大切にしなければいけないと思います。

 その議論の様子をお伝えする術としては、議会は議会報や議会報告会、執行部は議会終了後のまちづくり懇談会などです。残念ですが十分とは言えません。日中の審議状況を傍聴いただける市民はほんの一部。生業が忙しくて、議会に足を運ぶ暇がない大部分の市民の皆さんに、どうやって情報をお伝えできるか、さらに知恵を絞り努力を傾注します。

 市内経済がどん底の中で、なぜ被災地に義援金を提供しようとしているか、今回の経済対策や観光客誘致事業の手法、国保税制度を守るための安定化計画や税率、読書を応援する条例などなど、この他にも幾つもの重要政策の賛否が問われている議会です。

 一気に情報を提供できるのはテレビです。視覚にも聴覚にも対応できます。市議会の様子をテレビニュースで流すには、あと一歩の技術革新を待たないと無理のようです。その前にできること、例えば議会傍聴の皆さんを送迎する市民バスの運行、議会の休日開催や時間の配慮、細やかな議会報告など、議会と連携して実現できることがあるはず。実際に市議会内部では改革案の検討も行われています。

 最終日の今日、議会傍聴にお出でいただける、一人でも多くの市民の皆さんをお待ちします。

2011年6月27日月曜日

玉川温泉と周辺を世界遺産に


 朝一番で、農業委員に着任する石郷岡勇一さん(JAより選任)に西木庁舎で辞令を交付。その後田沢湖庁舎で部長等会議。先日の大雨災害の状況や明日に最終日を迎える6月議会での対応を協議。そのあと玉川サービス(株)の取締役会へ(写真)。

 玉川サービスは玉川温泉の周辺企業や県、市が出資して設立した第3セクターです。温泉にお越しいただく皆さんの環境整備などを行っています。さて取締役会・株主総会が終わってからのフリートークで、ぶなの森玉川温泉湯治館そよ風の石川社長が、「玉川温泉は世界遺産に登録できる宝ですね」との発言。昨日、平泉の仏教文化が登録決定し、東北に明るいニュースを提供いただきました。その余韻がさめない今日、ワクワクする提案です。

 世界で類を見ない強酸性温泉、周辺の温泉郡、その湧出量、昔からの湯治文化、田沢湖への流入で死滅した魚族と、一方で農地を開田し穀倉地帯を形成した歴史的事実、そして武家屋敷の角館…。

 目標は人々が前に進む力になります。これは研究の価値あり!でしょう。

佐年先生おめでとうございます


 写真は仙北市角館にお住まいの佐々木佐年さんと奥様。昨日、伝統工芸品産業功労者褒章の祝賀会が開催され、その時の本人ごあいさつのスナップ。

 佐年先生は、西木の公民館活動で草木染めの先生でした。今から15年ぐらい前のことです。横手高校で教鞭を執られた後、角館で桜と樺細工、伝統工芸一般について研究のために町にご奉職され、ここでの研究があって現在の桜保全や樺細工があります。お酒をいただきながらお話を伺うと、「今、マル秘の染め物を研究している」そうで、これも楽しみです。

 土曜日、日曜日、いろんなことがありました。大雨で被災された方とのお話し合い、西宮家と花葉館の株主総会、神代荒町地内の歩道と流雪溝完成のお祝い会、そして田沢湖角館観光連盟の設立総会…。とにかく前に進みましょう。

2011年6月24日金曜日

対策部を警戒部に


 今朝の7時30分に設置していた大雨による災害対策部を、先ほど午後5時で警戒部に切り替えました。気象庁発表で大雨警報が解除され、市役所全職員による災害対策の応急処置や情報収集が済み、農地や林道、河川など水が引かないと対応できない箇所は、各部での業務となります。

 写真は午後4時から開かれた対策部会議。対策部の責任者は石山副市長です。なお市道で現在も通行止めとなっているのは、小山寺下田線(西明寺~桧木内)のみです。

 緊急対応で、建設業の皆さんには大変ご難儀をおかけしました。ありがとうございました。

大雨で災害が発生しています


 昨夜からの大雨で、仙北市内に災害が発生しています。本日12時30分現在の被害概況(あくまで概況です。被害箇所・戸数等については今後も変更が予想されます)をお知らせします。

【住家】
○床上浸水 3戸
○床下浸水 22戸
(他非住家数ヶ所)

【施設】
・抱返神社(トイレ付近まで浸水、橋板一部流出)
・管沢団地(泥水流出)
・西木河川公園(冠水)

【通行止め】
・抱返線(路肩崩落)
・神代岡崎線
・手倉野四十程線
・羽ヶ台1号線
・神代中央線
・小松本町1号線
・上桧木内寺村1号線
・霞田2号線

【通行止め解除路線】
・下川原堂野口線
・岩瀬北野線アンダーパス

【農業施設】
・下川原地区の田んぼ広範囲で冠水
・生保内四十程、田沢、六本杉、西明寺、桧木内、小山田、上桧木内、他の田畑

 写真は上桧木内の宮田地区。田んぼが冠水しています。
 朝から運転を見合わせていた秋田内陸縦貫鉄道は運転を再開しました。秋田新幹線こまちは運休のままです。

2011年6月22日水曜日

大曲養護学校の仙北分教室を


 今日は朝一番で、「大曲養護学校仙北分教室開設までの暫定分教室設置」を求める要望活動行いました。県議会の本会議があり、それでも何とか時間をいただけると言うことで、大里祐一県議会議長、米田進教育長、佐竹敬久知事の順で各執務室を訪ね、「一刻も早くの実現を」とお願いをして回りました。

 仙北市から大曲養護学校に在籍する子どもたちは33人。そのうち通学者は26人、入寮者が5人となっています。これまで通学時間の平均が平均73分。地区によっては片道2時間、冬期間だと2時間30分と言う状況です。心も体もクタクタになってしまう時間です。

 そこで、県教育委員会が進める角館・角館南高校の統合計画に連動し、仙北市に大曲養護学校の分教室を要望していますが。ただ、これには数年かかることが予想され、その間も子どもたちの苦労が続くことから、仙北市が所有する施設を活用しての暫定的な養護学校分教室を実現して欲しいと、今回の要望活動になりました。

 仙北市議会でも関係団体からの誓願を採択していて、市と議会が協力しての運動です。写真は佐竹知事に要望内容を説明している場面。右から知事、自分、そして熊谷徹仙北市教育長です。早く実現できたらいいなあ。

2011年6月20日月曜日

東京若杉会・新入生歓迎会


 ロードレース会場を一足早く出て、都内市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷へ。ここで正午から東京若杉会総会(角館高校同窓会)です。毎年恒例となっている新入生歓迎会も兼ねての開催です。

 少し遅れて参加。すぐに塩野米松先輩の「職人と日本人」と題した講話が始まりました。自分はビーパル時代から塩野先輩のファンです(塩野先輩が角館の同窓だと言うことは、随分後から知りました)。淡々と確かな口調でお話しが続きます。「昔、職員への弟子入りは12~13歳ぐらいだった。それ以降の年齢になるとお金が欲しくなったり、女性が綺麗に見えてきて、修業に身が入らなくなる」とのこと。

 写真は、この春から勉強や仕事で首都圏にいる新入生(手前は佐藤健公校長)。みんな頑張って!!

2011年6月19日日曜日

盛会!SAIKOロードレース


 朝5時起床。さっきまでご当主の渡辺秀樹さんと宴会していて、ほぼ眠ってません。渡辺さんはここの民宿組合の理事長で、富士河口湖町では監査委員もしている方。話が尽きませんでした。

 すぐ近所にある茅葺き民家群を散歩し6時に朝食。食べてすぐに荷物をまとめ、ロードレース開会式会場へ。27回を数えるSAIKOロードレースは、今年も参加者が4000人を軽く越えていると聞きます。渡辺町長さんやらスタッフの皆さんと話し込んでいるうちに、いよいよ開会式。

 式の中で仙北市は特別ゲストとして紹介されました。そこで用意していた〝クニマス〟と〝がんばろう東北〟の各旗3本を持ってステージへ(写真)。「今日までクニマスを生かしてくれた、西湖を愛して止まない全ての方々に感謝を申し上げます。クニマスの発見をご縁に、仙北市民は富士河口湖町の皆様とお友達になりたいと思っています。そのきっかけになればと、SAIKOロードレースに押し掛けてきました。9月には田沢湖マラソンもあります。仙北市は大震災で観光業が大きな打撃を受けています。どうかたくさんの皆さんにお出でいただきたいと思います。がんばろう日本、がんばろう東北、そしてありがとうクニマス」と、あいさつをしました。

 3キロファミリーマラソンではスターターをさせていただいたり、沿道で渡辺町長と一緒に声援をしたり、最後は一緒にゴールまで走らせてもらったりと、本当にお心遣いをいただきました。ありがとうございました。

真夜中の交流会


 平山さんのご子息のご披露宴会場を少し早めに出て秋田空港へ。最終便で羽田へ飛びました。その後、京急で品川を経由し新宿を目指したところで車両事故。「マズイ」。このままでは22時20分発の夜行バス「富士河口湖行き」に乗り遅れてしまう…。そこで五反田でタクシーに乗り換え、新宿駅西口のバスターミナルを目指して爆走(タクシーの運転手さんありがとう)。3分前に到着してセーフ。バスに乗って山梨県富士河口湖町へ緊急移動です。

 クニマスの生息する西湖で開催の「SAIKOロードレース」に参加を決め(地元の実行委員会の皆さん、町役場の皆さんには本当に我がままを言ってしまいゴメンナサイ)、今、湖の畔、あかね荘にいます。写真はあかね荘のご当主、渡辺秀樹さん、奥様の美代子さん、仙北市役所の企画振興課の皆さん。

 写真を撮影したのが午前1時30分です。真夜中の交流会は3時近くまで続きました。渡辺さんご夫妻、なんて魅力的なご夫婦でしょう。きっと明日(いえいえ今日です)のロードレースも、こんなアットホームな大会なんだうなと期待を膨らませ、まずは少しでも眠らないと…。

素敵なカップル


 写真は土曜日に参加をさせていただいた結婚ご披露宴のスナップ。県議時代に本当にお世話になった平山晴彦議員のご子息様、平山真晴(まさはる)さんと佐竹祥(さち)さんの美男美女カップルです。どうぞ末永くお幸せに。

 どういう訳か、お二人のお顔のアップ写真がなくて残念(それでも一番大きく写っている写真がこれでした)。前に座っているのが佐竹敬久知事、真ん中の女性は睦子夫人、右が石井浩郎参議院議員。佐竹知事は体調を崩された後、先日公務に復帰されましたが、そんなことは全く感じない元気さ。むしろ体重を10キロぐらい落としたということで、以前よりも体のキレが良いのではと思うくらい。
 お目出たい宴の中にいると、こちらも心の底から幸せな気持ちになって、ああ、やっぱり結婚ご披露宴はイイです。

2011年6月17日金曜日

一般質問を振り返って


 昨日と本日、5人の議員の皆さんと「一般質問に対する答弁」のスタイルで議論ができました。大震災後の定例会ということもあり、災害対策に関すること、経済対策に関することなどに多くの時間をかけました。以下は各議員との質疑の一例です。

《佐藤直樹議員》
 質問の中で分散する市役所庁舎の在り方について質問をいただきました。自分は「様々な理由で一体型庁舎の必要性を強く感じている。老朽化した角館病院の改築を優先(平成26年の秋開院を目指す)するが、庁舎建設には優良な資金との関係も考えると、場合によっては建設年度が重なることもあり得る。今年の12月議会には庁舎建設に向けた作業スケジュールを示したい」と答弁しました。

《佐々木章議員》
 市名を変更し、田沢湖角館市にしたらどうかとの質問。これに対し「まだ市民の間でその議論は高まっていないと感じている。確かに全国に通じる名前で、その有効性は観光に限らず、企業誘致、農産物販売、商工業活動にプラスになると思う。今は田沢湖・角館観光ブランドを定着させ、観光産業が市民全てのものという意識を高めながら、市民活動の充実を図ることが必要だと思う」と答弁しました。

《阿部則比古議員》
 仙北市観光を救う更なる政策をとの指摘。自分は「これまでも、またこれからもエージェント訪問を多数行う。その一方で、団体旅行から個人旅行に大きくトレンドが変化している実態に対応できる観光スタイル、商品造成を急ぐ必要がある。仙北市に縁のある首都圏の各団体への呼びかけ、またマスコミ媒体を活用したPRなど、できることは何でもやりたい」と応えました。

《荒木田俊一議員》
 農業基盤の整備を更に進める考えはあるのかという質問。これに対し「必要だ。国や県が様々な規則をつくることは当たり前だが、面積用件が大き過ぎる。画一化した生産物を大量生産し、大量流通し、大量消費する旧来の考え方がはびこっていて、生産者の要望と全くずれている。耕作放棄地や遊休農地活用について、新たな作目の導入や、被災地農業者のニーズ調査などを行う。膝詰めで農家の皆さんと議論したい」と答弁しました。

《熊谷一夫議員》
 災害時の情報伝達、避難指示は迅速に対応できるかとの質問。自分は「防災行政無線が未だ設置されていない角館地区を、早期に改善した。通信事業社と昨年11月に契約し、エリアメール(災害情報)の発進を行っている。この6月1日からは市の独自システムで安全安心メールの運用を開始した。避難経路については消防機関、警察と協議を重ね、改善を研究している」と答弁しました。

角館総合病院の用地選定委員会


 平成26年秋の開院を目指し、市立角館総合病院の建設整備用地選定検討委員会が発足しました。写真はこの委員会の第1回会議風景(6月16日夕方)。

 大曲仙北医師会角館ブロック会の鬼川温会長を本委員会の委員長に、また住民代表として長年結核予防活動に取り組む仙北市婦人会の赤倉羊子会長を副委員長に、この他、医師、住民併せて10名の委員に、宮川信仙北市病院事業管理者が委嘱状を交付しました。

 委員会では、さっそく用地選定要件の確認や、参考となる資料を市医療局に要求していて、活発な議論が行われる予感。病院は市民のものです。いよいよ具体的な動きが見えてきました。

安全安心メールにご登録を


 6月1日から「仙北市・安全安心メール」の運用が始まっています。昨年夏の集中豪雨、今年3月の東日本大震災を受け、市役所からの情報発信能力向上策の一つです。

 このメールの他、NTTDoCoMoのエリアメールでも災害情報は発信してきました。今回の安全安心メールは、防災情報の他、安心情報、子育て情報、学校情報の情報発信ができます。またさらにカテゴリーを増やす(例えば観光やイベント)検討もしています。

 写真は、「仙北市・安全安心メール」の運用が始まり、有益な情報の発信の仕方やシステムを勉強する市職員の皆さんです。利用をいただくのが市民ですから、何とか市民の皆さんのメール登録をお願いしたいと思います。QRコードでの登録、手打ちでの登録、どちらも可能です。市のホームページや広報せんぼくに表記があります。よろしくお願いします。

2011年6月13日月曜日

JR田沢湖駅前に木を植えたい


 恒例の東京田沢湖会に出席しました。100人以上の皆さんが参加する大きな故郷会です。会場には地元特産品販売コーナーが開設されて、観光協会や市役所の企画振興課職員の皆さんが、汗だくで物販販売をしていたり(開会前には、ほとんど売り切れてしまう人気)、歌謡ショーが行われたり、とても賑やかな会でした。参加の皆さんはクニマス発見を本当に喜んでいる様子。それだけ里帰りへの期待が大きいわけで、頑張らないといけません。

 自分は、東日本大震災の影響で観光客が少なくなっていること、避難者の皆さんが県内で一番多く滞在いただいているのが田沢湖高原であること…、などなど近況を報告。その後、会場を右往左往していたら、会員の歌川さんからご提案。「JR田沢湖駅はとても素敵な駅だけど、駅前に木がなくて何だか身を寄せる場所がない感じ。駅前に木を植える運動を、東京田沢湖会でできないかしら」。素晴らしい提案です。落葉樹だったら落ち葉対策も考えないといけないかな。さ~て、どこからご相談を始めましょうか。

2011年6月12日日曜日

不義理を埋める作業…


 昨日は長崎から移動し、今日は正午から東京田沢湖会に出席します。それで都内麹町に滞在中です。あと少しの時間で、医師確保対策をサポートいただく方と面談があります。どんなお話しになるかな。

 昨晩は自分が好きなように時間を使うことができました。それで村上春樹さんの文庫本「東京奇譚集」を読んでゴロゴロ。面白かったです。本を読んでいると脳の働きが活性化するみたいで、いろんなことをが頭の中を過ぎります。

 今回の長崎大村市訪問中、市内移動の車中で聞いたある先輩の言葉。「この年になると、これからの時間は不義理をしていた人、感謝の言葉を尽くせなかった人と会い、改めてその空白を埋める作業に費やすべきだと思っている」…。

 味わいのある言葉です。

2011年6月11日土曜日

浜田謹吾少年像が25周年


 写真は、長崎県大村市内で開催された大村吾往会(吉川豊会長)と角館戊辰会(熊谷佳穹会長)交流の夕べのスナップ。冒頭であいさつをさせていただきました。

 両会は戊辰戦争で戦死した浜田謹吾少年の顕彰や、両市の民間交流を促進している親睦団体です。今回、大村公園の浜田少年銅像建立25周年記念事業で大村市を訪問しましたが、この浜田少年銅像と全く同じ銅像が角館の神明社境内にも建立されています。さらに角館の浜田少年銅像は、来年建立25周年(大村市に建立された翌年に角館に建立)になります。
 今回、本当に大村の皆さんに熱烈歓迎をいただきました。感謝感激!!。

※明治という時代を開いた戊辰戦争。奥羽追討の北伐軍に出征した326名のなかに、浜田謹吾という少年がいました。が、刈和野の戦いで戦死。角館の人々は戦死した浜田少年らをあつく埋葬。浜田少年の血染の衣の襟には、母が出征の際にわが子を励ますために書きしるした「二葉より 手くれ水くれ 待つ花は 君がためにそ 咲けよ このとき」との和歌が縫いつけてありました。出陣する我が子を思う母親の切なる心情に万人が涙したと伝えられています。

長崎県大村市役所を表敬


 仙北市角館と長崎県大村市は、昭和54年に姉妹都市提携を結んでいます。このきっかけとなったのは、明治という時代を開いた戊辰戦争でした。

 10日、長崎県大村市の大村吾往会(吉川豊会長:戊辰戦争をきっかけとした交流団体)からお招きをいただき、戊辰戦争で戦死した浜田謹吾少年の銅像(大村公園内)建立25周年記念事業に参加のため長崎県大村市役所を表敬。仙北市からは角館戊辰会(熊谷佳穹会長)と、市・市議会代表者など併せて18名。写真は大村市役所市長室。右から辻勝徳大村市議会議長、松本崇大村市長、自分、佐藤峯夫仙北市議会議長、青柳宗五郎副議長。自分は昨年の4月に松本市長にごあいさつに来ているので、2年連続の来訪です。

 話題は東日本大震災に集中。大村市役所の玄関口には義援金箱が設置されていました。

2011年6月10日金曜日

6月定例市議会~市政報告概要⑥~


 市政報告概要⑥は建設部や各企業、病院関係の報告です。

《道路使用許可の未取得工事について》
 仙北市発注の市道「上荒井・西野線」の道路舗装工事を受注した市内の業者が、道路交通法で定められた道路使用許可を取得せず、道路を通行止めして工事を行っていたことが通行人からの連絡で判明し、一部報道機関でも取り上げられました。
 この業者は「短期間で終わる工事ということで甘く見ていた。軽率なことをして申し訳ない」と反省しておりますが、今後このようなことが起こらないよう、市として指導を徹底します。

《水道事業会計》
 水道事業会計の平成22年度決算の概要等について報告します。
 水道事業は、総収益3億3,730万4,631円、総費用3億2,477万2,059円で、当年度純利益が1,253万2,572円で、期中純利益が前年度に比べ895万7,283円の増となっています。現在、水道料金の改定作業を進めています。

《温泉事業会計》
 温泉事業会計の平成22年度決算の概要等について報告します。 温泉事業については、総収益4,287万3,734円、総費用3,204万7,254円で、当年度純利益が、1,082万6,480円です。老朽化が著しいカラ吹き2号井の代替井戸の掘削が急務で関係者と協議しています。温泉掘削が実施できる条件が整い次第、予算案を議会に提出したいと思います。

《医療局業務について》
 4月1日付けで宮川信医師が仙北市病院事業管理者として着任しました。また4月の人事異動で、管理者のほか医療局長を配置し、総務部政策推進課より病院・医療改革推進班の職員3名を併任しました。医療局は2つの市立病院の業務形態を見直し、給与事務と出納事務の統合を図ることで資金効率の改善に努め、一部委託業務等の見直しを行う傍ら、薬品購入や診療材料等の価格交渉を実施する予定です。一元化管理による経営の効率化を図りながら市民に安全・安心を担保し得る積極的な医療施策を講じます。市立角館総合病院の建設事業については、建設用地選定委員会の設置要綱を策定し、今月より本格的な議論に入る予定です。

《市立田沢湖病院について》
 平成22年度の決算状況は、医業費用において経費の削減等、経営の合理化に努めましたが、原油製品の値上がりによる光熱水費や燃料費の増加、東日本大震災による停電などにより8,795万円の純損失を計上することになりました。4月からは副院長の退職後、秋田県より派遣をいただいた新任医師が着任しています。

また本年度は、横浜市みなとみらいの「けいゆう病院」から4名の研修医派遣事業が今月からスタートしています。

《市立角館総合病院について》
 平成22年度の決算状況は、906万7千円の純損失を計上することとなりましたが、前年度と比較し1億2,395万7千円減と、大幅な赤字額の減少となりました。この主な要因は、事業収益において入院収益は減少したものの外来収益が増加し、さらに国の交付税措置額による他会計からの繰入金が大きく伸びた一方で、事業費用における職員給与費及び材料費等、経費が減少したことによるものです。なお常勤医師確保のため、先の定例会で仙北市病院事業医師等修学資金貸与条例の一部を改正させていただいたところ、申し込みが多く、本定例会に修学資金貸付金の補正予算を計上しています。

6月定例市議会~市政報告概要⑤~


 市政報告概要⑤は農林部関係の報告です。

《仙北市地域農業再生協議会について》
 6月1日に仙北市水田農業推進協議会、仙北市担い手育成総合支援協議会と仙北市耕作放棄地対策協議会の3協議会が機能統合し、新たに「仙北市地域農業再生協議会」としてスタートしました。関係者が一丸となって方向付けを行っていこうとするものです。所得補償交付金交付申請書の提出が6月末日となっています。集落農政推進員を通じて申請書を農家へ配布中で、JAや米集荷業者を通じて再生協議会で申請を取りまとめることにしています。

《秋田スギバイオエネルギーセンター》
 バイオマス施設の稼働が、計画通りとなっていないため、受注者の月島機械(株)から改造計画の提案が昨年度末にありました。
 その計画案について、これまで月島機械(株)と協議を重ねてきました。この改造の基本計画及び工事期間については、秋田県農林水産部林業木材産業課の指導も受けました。事業の承認が得られ次第、すみやかに改造工事に着手します。

《国際森林年森づくりフォーラム等について》
 2011年は国連で定める「国際森林年」です。県では森林・林業や環境問題に関心を持っていただく絶好の機会と捉え、県内3地区で「国際森林年森づくりフォーラム」を開催することにしています。県南地区では8月6日に仙北市を会場に「みんなで美しい里山づくりを」をテーマに、クリオンでの基調講演会及び潟前山森林公園において広葉樹の枝切りなどの作業体験を行う計画です。テント村も開設したいと思います。

《仙北型グリーン・ツーリズムの推進》
 総合産業研究所内に農山村体験デザイン室を新設しました。1年目となる本年は、一元化した教育旅行窓口機能を充実させる一方、被災地と受入地の双方支援につながる教育旅行の展開を図ります。また、県の子ども双方向交流プロジェクトを活用した中川小学校と都市部との交流を支援するほか、豊かな資源を連携させた環境教育プログラムづくりに取組み、企業向け社員研修などの受入も目指します。仙北市農山村体験推進協議会の構成・機能の見直し、子育て世代や震災避難者との体験交流の実施、ブログ・ツィッター等の活用促進、農家民宿等への講習会やモニターツアー等を計画しています。農家民宿等が地域における安全・安心の提供と情報拠点体制づくりに取り組むため、事業費を本定例会に補正予算を計上しています。

《地域雇用創造実現事業について》
 平成23年4月より4人の専任職員を採用し、地域ブランド開発や地域特産品の販路拡大を目指し、業務を開始しています。
 地域ブランド品の開発に関しては、仙北市内生産者・団体7件と花豆の栽培委託契約を締結し、地域独自の特産品開発に取り組みます。販路拡大に関しては、今年10月のネットショップ開店にむけて地域直売所及び農家との連絡協議会の立ち上げ、集出荷システムの構築を行っています。

◇スマイル通信の発行について
 総合産業研究所は、研究所の活動を広報する「スマイル通信」を毎月1回発行します。市民の得意分野を活かし連携して商品化を目指す活動を展開していきます。スマイル通信で「花豆栽培」の募集を行いました。今後は10月上旬の収穫にむけ、加工品の試作品づくりに参画してくださる方を募集します。さらに市内におけるミニ商談会や活動成果発表会の開催などを行います。

6月定例市議会~市政報告概要④~


 市政報告概要④は観光商工部関係です。

《さくら・ミズバショウ・かたくりの人出》
 東日本大震災の影響を受けて、人出は減少の大きなところで対前年比34%の水準まで落ち込んでいます。
 角館のさくらは、昨年より88万600人少ない68万400人の人出でした。刺巻湿原ミズバショウまつりは、昨年より9万100人少ない4万6,900人の人出、八津・鎌足のかたくり群生地は、昨年より7,918人少ない1万724人の人出となりました。

《東日本大震災後の市内経済支援対策》
 温泉入浴券2枚綴りの利用状況は、5月31日現在では1,204枚です。市内の宿泊施設を利用する秋田県民を対象に1人当たり2,000円の宿泊クーポン券事業は、5月31日までの利用枚数が205枚でした。同じくらいの同伴者がいます。第2弾は5月25日に締め切り、800人を超える応募がありました。なお、大変好評である宿泊クーポン券プレゼントの第3弾として、2人以上ファミリー宿泊クーポン券プレゼントの補正予算を本定例会へ計上しています。

《県の震復旧支援資金融資申込状況について》
 県が創設した「東北地方太平洋沖地震復旧支援資金」の仙北市内事業所の融資申込状況は5月31日現在、件数113件、融資額15億6,700万円となっています。なお先の臨時会において想定した融資額は16億円でしたが、融資額を20億円と見直し、本定例会に増額した利子補給額の補正予算を計上しています。

《プレミアム付き商品券発行事業》
 仙北市商工会と連携した1億円に1割のプレミアムをつけた商品券発行事業は、「仙北市げんき商品券」として1,000円の商品券11枚綴りを1万円で販売するものです。6月8日より発売を開始しています。9月30日までの使用期限とし、商品券の取扱加盟店で使用できます。市民は1人20セットまで、市民以外の購入希望者は1人10セットまで購入できます。

《田沢湖・角館観光連盟の設立について》
 3観光協会の連携による「田沢湖・角館観光連盟」について、6月25日に設立総会の開催を予定しています。設立後は、3観光協会が協働で実施する事業を強力にバックアップしたいと考えています。また、設立事務と同時進行で東日本大震災で低迷している観光産業、地域経済の支援のための新たな経済対策も検討をいただいています。いずれ具体の政策については計画がまとまり次第、予算等について議会にお諮りしたいと考えています。

6月定例市議会~市政報告概要③~


 市政報告概要③は、市民生活部と福祉保健部関係です。

《国民健康保険事業について》
 「仙北市国民健康保険事業安定化計画」を策定し、一般会計からの基準外繰入をご承認いただいていますが、今後も厳しい状況が続くと予想されることから、保険税率の改正案を、5月30日「仙北市国民健康保険運営協議会」に諮問し、ご了解を得ました。今議会に国民健康保険税条例の一部を改正する条例改正案を提案しています。

《地震被害について》
 5月27日22時33分頃、秋田県内陸南部白岩岳付近を震源とする地震があり、秋田地方気象台の発表では仙北市において角館町東勝楽丁他で震度4が観測されました。
 情報等の受理伝達、関係機関との連絡調整のため、同日22時33分角館庁舎に仙北市災害警戒部を設置しました。被害状況については、田沢湖卒田出口、柴倉地区で28件の停電がありましたが、翌日2時41分ごろ復旧しています。市道「夏瀬線」で若干落石があり除去しました。その他、施設及び人的な被害の報告はありませんでした。5月28日正午に仙北市災害警戒部を廃止しています。

《地域支え合い体制づくり事業について》
 実施市町村に対して100%の県補助で行う事業です。高齢者や障害者等の社会的弱者を地域社会が見守りしていく体制づくりを目的としていて、事業内容が地域との協働事業であり、仙北市全体で計画を進めることによってよりよい効果が期待されることから、本事業に取り組むことにしました。地図情報システムや、買い物支援、見守り組織の立ち上げ準備、各地区の拠点施設バリアフリー化などを計画しています。

《火災発生について》
 4月14日の深夜、田沢湖生保内で火災が発生しました。木材工場(鉄筋一部木造平屋建)の半焼で、原因については、現在調査中です。消防署や消防団の迅速な出動により延焼や負傷者はいませんでした。

《交通死亡事故について》
 平成23年5月11日から5月20日までの10日間、「春の全国交通安全運動」が行われました。運動期間中の5月14日深夜、西木町桧木内の県道で死亡事故が発生し、2名の若者がなくなるという痛ましい事故が発生しました。

6月定例市議会~市政報告概要②~


市政報告②は、総務部関係の内容です。

《協働によるまちづくり基本条例(案)》説明会
 市民自らが主体者となり、市民が身近な課題解決に市と協働して取り組む役割を明確化した「協働によるまちづくり基本条例(仮称)」(案)について、6月23日から7月8日までの間に市内9箇所を会場に説明会を行う予定です。6月15日号の広報並びに仙北市ホームページに掲載して周知を図ります。

《仙北市安全安心メールについて》
 これまでの災害教訓から、携帯電話にも対応した「仙北市・安全安心メール」をスタートしました。市民の皆様に有益な情報を、緊急時・平常時に関わらずお届けするものです。まずは、より多くの方々に配信先としてご登録いただくよう、周知を図っているところです。

《JA秋田おばこのクニマス里帰り応援》
 クニマスの里帰り事業などに使って欲しいと、JA秋田おばこの藤村組合長から、「クニマス里帰り応援定期」の貯金総額0.02%にあたる35万円をいただきました。

《仙北市男女共同参画推進委員会の開催》
 「仙北市男女共同参画推進委員会」第1回委員会を5月16日に開催し、新しい12名の委員に委嘱状を交付させていただきました。第1回委員会では、平成23年度の事業計画と第2次仙北市男女共同参画計画の策定について協議を行っています。

《市税関係について》
 課税関係では、5月に固定資産税、軽自動車税の納税通知書を発送し、6月の市県民税、7月には国民健康保険税を予定しています。
 収納関係では、出納閉鎖の結果、平成22年度現年度分の各税目の収納状況は、
・市民税   97.4% ・固定資産税   93.4%
・軽自動車税 96.9% ・たばこ税   100.0%
・入湯税   92.8% ・国民健康保険税 90.4%
となりました。

《節電対策推進運動の実施について》
 7月1日から9月30日までの期間、市内事業者及び一般家庭の協力をいただきながら「仙北市節電対策推進運動」を展開することにしました。照明のこまめな消灯やエアコンの適正な温度管理など、身近にできる節電運動を強力に展開し、政府が示している消費電力の15%削減を目指します。なお、市庁舎をはじめとする公共施設については20%以上の削減を目標とします。

《地域公共交通の再構築について》
 近年、民間バス路線の廃止や減便が余儀なくされています。他方、平成19年度から導入しているデマンド型乗合タクシーは、利便性の向上とともに低コスト運営が可能な新しい公共交通システムとして定着してきています。地域の実情を考慮すれば、西木地域と神代地域においては路線バス方式よりもデマンド型乗合タクシー方式が有効と考えられ、市民と広く意見交換を行いたいと思います。

《秋田内陸線について》
 東日本大震災の影響により、それまで増加傾向にあった観光需要が激減するなど極めて厳しい経営環境となっています。今後実施されるJRデスティネーション・キャンペーンを契機として、角館と弘前間の直通運行を行うなど戦略的な誘客策を検討しています。また会社とともに地域住民との懇談会も考えています。

6月定例市議会~市政報告概要①~


 昨日から始まった6月定例市議会の様子をお伝えします。以下は初日の市政報告簡略版です。全体事項を①とします。

《所得税還付等調査について》
 まず市県民税等の決算額と調定額の乖離について、これまでの調査で乖離している額は1,246万8,634円、このうち県民税の払い込みが不足している額は393万2,787円と認められます。市の調査結果に基づき、4月1日現在の財務管理システムの調定額と税管理システムの調定額は一致しています。今後議会の同意を得て県民税の精算事務を行う方向で県当局と協議する予定です。
 所得税還付金の調査については、関係機関から情報をいただき、順次調査を進めています。平行して事実確認した内容をもとに再度関係職員の聴き取り調査を行います。今後のスケジュールは、7月22日に第5回所得税還付等調査委員会を開催し、また第3回所得税還付等市民検証委員会を開催する予定です。5月28日付の一部新聞報道に、明らかに事実と異なり、推測と予断に基づいた記事があり、掲載したマスコミに対し、市民に誤解を与える表現は遺憾であると抗議文を持参し、抗議を行ってきました。

《東日本大震災支援本部の活動について》
 6月7日現在の避難者の受け入れ状況は、県別では、福島県48人、宮城県173人、岩手県11人の計232人となっており、避難先別では、市有施設2人、宿泊施設182人、家族知人宅14人、雇用促進住宅27人、その他7人となっています。
 民間の皆様による被災地への炊き出し等については、3月13日の岩手県大船渡市を初めとして、宮古市、山田町、大槌町、仙台市、などへ、延べ22回(5月31日現在)にわたり職員が同行して行われています。多くの皆様の献身的な活動に感謝申し上げますとともに、今後ともご協力をよろしくお願いします。

《決算見込みについて》
 平成22年度の一般会計決算見込みについてです。
 歳入総額は、187億8,041万3千円、
 歳出総額は、183億8,236万3千円、
 歳入歳出差引額が3億9,805万円を見込んでいます。
 歳入歳出差引額から平成23年度へ繰り越すべき財源の総額6,369万円を差し引いた実質収支額は3億3,436万円の黒字となる見込みです。
 また今回の一般会計補正予算についてです。
 補正額は、8,681万4千円で、これに既定予算を加えますと補正後の額は、180億2,513万8千円となります。
 主な事業は、地域支え合い体制づくり事業費、緊急雇用対策事業費、観光施設整備事業費、特別支援教育就学奨励費等です。
 また、震災関連事業として、東日本大震災義援金、中小企業災害復旧資金利子補給金、市民元気創出事業費、教育旅行サポート事業費等をご審議いただきたいと思います。

2011年6月7日火曜日

アーティストからの義援金


 4月16日から5月末まで開催された「細川良治日本画展」。会場となった平福記念美術館に展示されている「樺細工で復活した奇跡のピアノ」で、コンサートを開いたOtoを楽しむ会(安藤満里代表)の皆さん、それに会場入り口にペーパークラフトの義援金箱を置いて活動を支えた花田恵さん(創作工房はなた)、そんなアーティストの輪が広がって…。

 写真は今日の午前、日本画展期間中の収益や寄付金で集まった27万円を、東日本大震災の被災者に渡して欲しいと託された証拠写真。ありがとうございます。ちゃんと被災地(災害協定を結ぶ岩手県や茨城県の自治体)にお届けします。

 それにしても清々しい皆さんです。一人ひとりの才能が結集すれば、こんな大きな力になることをサリゲナク自然体で教えてくれました。「何かを表現する才能に恵まれた人が羨ましいです」といったら、「市長だって表現者でしょ」との言葉。そうです!。確かに政治も行政も、表現力が命です。

菓子組合の穀祭りで…


 不謹慎かなと思いつつも、いつもの癖で写真をパチリ。場所は角館鎮守の神明社。戸澤宮司を祭司に行われた角館菓子組合の穀祭りです。

 角館菓子組合(佐々木正昭組合長)の皆さんからご案内をいただき、初めて穀祭りに参列しました。何十年も続いている大切なお祭りなんだそうです。針供養とかと同じように、お菓子を作る原料の五穀に感謝し、良い商品をつくってお客様に喜んでもらいたいと毎年この時期に実施しているとお話しをいただきました。

 最近、良いことがないなあと思っていた矢先の祭事だったので、もちろん美味しいお菓子を作ってもらえますようにとお祈りをしながら、「明日から仙北市に良いことがたくさんありますように」と、ちゃっかりお願いしました。

田沢湖冷麺の挑戦


 写真は田沢湖冷麺です。仙北市田沢湖畔のバンザイ・ファクトリー(高橋和良代表取締役)と、市の総合産業研究所がタックを組んで開発を進めている新商品です。田沢湖冷麺は既に商品として販売されていますが、今回の「湖梅スープの田沢湖冷麺」は、地元産品100パーセントでの製造を目標にしています。

 麺の原料は小麦粉。今回の試作品では地元産以外の小麦もブレンドされています。でも将来的には全て角館産小麦粉にしたい考え。今後はスープに使用されている梅についても、県内産で賄いたいと試作を重ねているとか。ガンバレ・ガンバレ。美味しい素材が溢れんばかりの仙北市。地元産品の活用で農家所得を少しでも引き上げる挑戦を最大支援します。

2011年6月5日日曜日

オープントーナメントの意義


 角館高校野球部の創部記念事業で始球式をした後、西明寺地域運営体(沢山純一会長)の総会に出席。今年度の活動はさらに具体的な地域づくりに進みそうです。ここで運営体の目指す姿を少しお話しさせてもらって、急いで角館中学校体育館へ。今日は朝から「第7回オープントーナメント武心会実戦空手道選手権大会兼第5回東北ウエイト制ジュニア実践空手道選手権大会」が開催されます。

 今回は昨年よりも7~80人参加者が減少したと聞きます。その理由は東日本大震災です。それでも大船渡・松島・八戸・福島からも選手が参加していて、主催した武心会スタッフは、「大会の中止も考えましたが、開催して良かったと思います」と安堵の様子。十分に練習する時間も場所もなくなってしまった被災地のことを考えれば、大会を開催すること自体が災害復興です。

 それにしても、子ども達の闘志にはただただ感激するばかり。子ども達こそ明日への希望です。東日本大震災を乗り越え、前に進もうとする決意は、こんな子ども達の将来を光り輝かせる第一歩です。

角高野球部×秋高野球部=2連勝


 角館高等学校野球部の創部80周年を記念して、OB会などの主催で招待試合が開催されました。参加いただいたのは秋田高校。春夏合わせて24回の甲子園出場実績を持つ県内高校球界の雄。さてその結果は…。

 午前は9時から開会セレモニー。10時のプレイボール直前に始球式があって、ワタクシ、投げさせていただきました。あんなにキャッチャーが遠いんですね。ボールはナチュラルフォークでやっとミットに。

 そんなことはどうでもいいですね。本題の試合結果、第1試合は7対4で角館高校の勝利、午後の第2試合は、7対3でやっぱり角館高校の勝利。この夏、やりますよ。

2011年6月4日土曜日

角館小、感動の応援合戦


 角館小学校~春の大運動会~に参加しました。全校児童数518人、市最大規模の小学校では、感動的な応援合戦が繰り広げられていました。

 10時30分過ぎからの参加で、着いたときは5・6年生の芸走「あめ食い競争」(写真)の真っ最中。あめの入った(小麦粉も入った)箱の手前で、顔を水で洗うところが秀逸な仕掛けです。また午前中最後の遊技「角館音頭」は飛び入りさせてもらいました。「さすが一世風靡セピア…と同世代」の声をいただいて輪に加わりましたが、練習時間10分、付け焼き刃でできるほど芸の道は甘くありません。

 それにしても、子ども達の応援合戦、涙が溢れるほど素晴らしい光景で、モヤモヤした気持ちを吹き飛ばしてくれました。熊谷教育長は「これが角館小の伝統。他の県南のどこにも負けない」とお話ししていて、本当にそうだと思います。自分が競技にでない時間は、とにかくずっと出場している選手の応援です。

 大人の皆さん、子ども達を見習いましょう。

2011年6月3日金曜日

花まるっグリーンツーリズム協議会


 昨日は、秋田市遊学舎で「あきた花まるっグリーンツーリズム推進協議会総会」が開催されました。年々参加する個人実践者や団体が増えていて、秋田のグリーンツーリズムは充実期を迎えています。

 今回の総会では、協議会の法人化が大きなテーマです。設立して12年が経ちましたが、資金の調達や活動のステップアップを目指し、総会で法人化に向けた準備会を設置することが了承されました。順調に進めば今年度中の法人化があるかも知れません。時代の潮流にマッチした協議会となるため、避けては通れない試練の場面です。

 自分は会長で進行役も務めさせてもらいましたが、「法人化に向けて取り組みを進める際には、事務局、また会員の皆さんには、不安の種を残しての法人化とならないよう、一つ一つの課題を丁寧に解決しながら歩みを進めてください」とお願いをしました。

2011年6月1日水曜日

岩手県山田町に花プランター


 先月、市の消防団幹部の皆さんが宮古市・山田町・大槌町を訪問したことは、以前にブログでお伝えしました。その際、佐藤生治団長が提案した「心のケアも応援したい」の活動で、先ほど山田町に佐藤団長が奥様と育てた花の苗が届けられました。

 花はベゴニア、ペチュニア合わせて300プランター。山田町では完成した仮設住宅へ入居する皆さんに、住宅の鍵と一緒に花の苗を手渡し、町民に元気と安らぎ感を提供したいとしています。佐藤団長には山田町の教育委員会から「学校にも提供いただけないか」と要望があったそうです。

 花は人の心を和ませてくれます。以前、自分が花づくりをしていたときにも、花の力を強く感じました。病室に飾られた花が、医療と同じくらいに患者を元気づけることを知り、それが花づくりにのめり込んだ理由の一つにもなりました。

 仙北市で育った花が、被災した方々の元気づくりになるなんて、本当に素晴らしいことです。