少し前のことですが、12月20日、角館中学校で3年生の皆さん99人と「仙北市のまちづくり勉強会」を行いました。子ども達は公民学習で仙北市を学習し、まとめとして「市長への提言集」作成。とても内容が素晴らしく、次の週の市役所部長等会議で全提案を報告、さらに全職員にディスク・ネッツ(市役所内情報ネット網)で紹介しました。
現実的な提案が幾つもありました。育メンコンテスト開催で子育て環境改善、不耕起農地に新作物を積極導入、角館らしい町並み修景の促進などなど。皆さんの声を反映した取り組みが来年度予算に計上されるかも…。子ども達にアレコレ教えてあげようなどと思い上がって向かいましたが、間違いなく自分の方が勉強になりました。
写真は、そんな至らない自分に対する「感謝のメッセージ集」。今日、学校から届きました。嬉しい言葉がいっぱいです。実は子ども達に何としても伝えたかったことに、「夢は諦めない限り叶うもの」、そして「みんなも小さな市民」の2つの思いがありました。このメッセージ集には、そんな思いを受け止めてくれた“たくさんの決意“があって、もう涙がこぼれそうです。
進路に悩む時期ですが、皆さんの人生は皆さんのもの。最後は自分の判断を大切にしてください。(今日の秋田魁新聞県南版に記事紹介あり)
2012年12月28日金曜日
今年もあと4日
衆議院選挙でブログをいったんお休みしたら、怠け癖がついてしまって今日まで更新を怠りました。済みません。もしやと思い、アクセス数を確認したら、ブログアップを続けた頃と比べて、だいたい100件平均でカウンターはダウンしていました。情報は発信し続けないと価値を失います。
選挙期間中も、熱心にツイートをしていた政党関係者がいました。「選挙期間中のインターネット活用などを禁じた現法は時代遅れ」の発言には賛成です。でもだからこそ、まずは法律の改正に努力し、制度を整えてから運用することが政治家の本分ではないかと思います。
さて市議会が25日に閉会し、議案は全案可決をいただきました。これまで一般質問に対する答弁要旨などをアップしていましたが、市議会のライブ中継(録画中継)機能が高まっていて、いつでもストックされています。仙北市のホームページから入ることができるので、どうかこちらをご覧いただきたいと思います。議員の皆さんの質問に悩みながらも答弁している私がそこにいます。
毎議会、マスコミで取り上げ切れない大切な予算や規則も多く、知らない市民の皆さんに、今後はインターネット映像でニュースを流したり、地上デジタル電波の空きバンドを活用した「仙北市テレビジョン」も研究しています(写真)。
今回、提案した予算の中で、公設の保育園や幼稚園に定員の関係で入所できない子ども達が、例えば私設の保育園や幼稚園に入所することになった時、公設との経費の差額を支援する独自制度も設置しています。これなども知らなければ活用いただけないわけですから、やはり情報発信力は生活に直結する課題です。
今年もあと4日、残された大切な時間…。
2012年12月7日金曜日
変化に対応できるモノ
秋田県中小企業同友会の仙北地区会(千葉薫会長)が主催した「地域活性化勉強会」です。会場は田沢湖開発センター。講師は内閣官房地域活性化統合事務局の渡邉賢一さん、他に同局から大瀧洋さん、佐藤良人さんも同席いただきました。
参加いただいたのは市民や企業の皆さん、議会の皆さん、市役所の皆さんなどなど。あいさつで大瀧さんが「ダーウィンの進化論でも分かるが、力があるモノが生き残るのではなく、変化に対応できるモノが生き残る、それは地方自治体も同じこと」の言葉が印象的でした。
また渡邉さんは、サッカーファンのようで講演の中、「仙北市はその素材と可能性も含め、間違いなく全国自治体のベストイレブンに入る」と述べていました。そのポジションはと言うと「センターバック」で、これは重要な位置付けです。さてさて講演はワークショップ形式で進められ、5グループに分かれて「仙北市未来遺産プロジェクト」を発表。現状分析ではどのグループも人口減少を指摘し、また未来遺産として注目したいことに、元気な農業・サクラ・温泉・田沢湖・武家屋敷・エコ対策と教育などの提案がありました。
2012年12月3日月曜日
12月議会~市政報告「建設・企業」
【建設部】
◇都市計画決定の変更について
市は角館・田沢湖の二つの都市計画区域を有していましたが、二つの区域を統合し「仙北都市計画区域」と変更することが秋田県都市計画審議会で承認され、秋田県が告示しました。また仙北都市計画用途地域の変更については、西田地区は「第二種低層住居専用地域」から、病院等の都市機能の集積を図るため6haを「第二種中高層住居専用地域」に、小館地区は1haを「第一種住居地域」に変更することが仙北市都市計画審議会で承認され、秋田県知事の協議回答を経て11月20日付けで市が告示をしました。これらに関連し、都市施設等の名称変更等も承認決定しています。
◇田沢湖浄化センターの再構築工事について
処理場施設の老朽化に伴う再構築工事の入札手続きは、委託先の日本下水道事業団で進められ、汚泥棟の新築工事は10月10日、3社による工事入札が行われて地元業者が落札しました。10月19日には契約を締結し、平成26年1月の完成を目指し工事に着手しています。また10月16日には、2社による電気設備工事の入札が行われ、京都市に本社のある会社が落札し、機器製作に向けての製作図の作成に取りかかっています。本年度は、現在着手している工事のほか、現在の管理棟地下部分の耐震改修工事と水処理設備工事を予定しています。
【企業局】
◇水道料金統一に係る住民説明会開催について
11月12日から11月28日まで、市内10地区で水道料金統一に係る住民説明会を開催しました。参加者が少ない状況でしたが、料金統一の目的や料金体系等を説明し、ご意見等をいただきました。今後、説明会での意見を集約し、検討を加えたいと考えています。議会の皆様にはご理解とご協力をお願いします。
【医療局】
◇市立病院の診療体制について
角館総合病院の副診療部長兼臨床検査科科長を勤めていただいた医師が、自己都合により平成24年10月31日付けで退職し、常勤医師が17人となりました。田沢湖病院を含めた常勤医師の確保活動は、宮川病院事業管理者を中心に活発に行っています。県職員医師の派遣や秋田大学はもちろん、首都圏の医学部等へも訪問要請している状況です。
小児科の常勤医師は、千葉県の八千代医療センターから来年度も引き続き派遣をいただけることになりました。その他、新たな常勤医師の派遣は未だ確約できる状況とは言えませんが、市民に対し充実した医療サービスを提供できるよう、一層の努力を続けます。
◇市立角館総合病院改築事業について
事業の進捗状況は、基本設計業務を公募型プロポーザルに係る手続きを開始し、公募の結果7社の参加表明を受けました。提出された参加表明書及び参加要件資料等で「仙北市病院事業構想・市立角館総合病院基本設計策定委員会」が1次審査を行い、その結果4社から技術提案書の提出をいただくことになりました。今後は、プレゼンテーション及びヒアリングを実施し、最適任者を選定することにしています。
12月議会~市政報告「農林②」
◇「お菓子な花豆プロジェクト」について
仙北市雇用創造推進協議会による「花豆菓子」は、栽培委託農家が19軒(面積30a)、栽培協力農家は10軒(面積5a)で、年間総生産量350㎏から500㎏への増収を目標に取り組んできました。栽培委託農家等には花豆栽培指針の配布、12回の定期的な情報提供のほか、2回の栽培講習会を開催して栽培支援を行ってきましたが、夏季の高温少雨の影響により、目標収量を得るのは難しい状況となっています。また、菓子製造については、4社が15商品を開発し、うち5商品は販売されています。さらに専門家による花豆加工講習会、統一した商品パッケージデザインの採用で商品のブラッシュアップを図り、1社各1商品(計4商品)を平成24年度第32回秋田県特産品開発コンクールに出品しました。その結果、1商品が食品部門で奨励賞(秋田県中小企業団体中央会会長賞)を受賞しました。
今後は菓子製造業者に対し、原材料としての花豆の需要等の調査を行うとともに栽培農家からは来年度の取り組みに対する意向および要望を取りまとめることにしています。
◇仙北市産小麦(ねばりごし)を活用した新商品について
県内ではきわめて珍しい地場産小麦粉(角館白岩地区薗田で生産されたねばりごし)を使用した新商品が、市内の食品加工事業者等の協力により開発されました。比内地鶏ラーメンや角館ボール、アイスパン、はちみつ冷麺、手作りピザ、せんぼく小麦ピザがそれぞれ販売されています。機会がありましたら是非ご賞味ください。また、同小麦を使用した地ビールは、JR東日本の「プレ・デスティネーションキャンペーン」とタイアップして、限定3,000本が販売され、好評との報告を受けています。総合産業研究所では、今後もこうした異業種間の橋渡し役を努め、生産者・実需者のマッチングと環境づくりに取り組みます。
◇スローフード・ジャパン全国大会開催について
平成25年3月15日から17日にかけて、スローフード・ジャパン全国大会が仙北市を会場に行われることになりました。この大会は国内で最も重要なスローフードイベントと伺っています。協会本部のあるイタリアからも代表が来日し、記念講演も予定されています。この全国大会を地元の食文化や伝統を国内外にアピールする好機と受け止め、大会を支援したいと考えています。
◇農村で楽しむ仙北は♥あーと展について
仙北市農山村体験推進協議会では、10月27日から28日の2日間、仙北市内の農家民宿等9軒を会場に「農村で楽しむ仙北は♥あーと展」を開催しました。市も本事業に協賛し、市内29軒の農家民宿や6軒の農家レストランのPR活動に取組みました。同事業は農山村をアート空間に見立て、県内外の工芸作家などが農家民宿をギャラリーとして展示・販売を行ったもので、2日間で約600人の来訪をいただくことができました。今回の事業を来年の種苗交換会、平成26年度の国民文化祭関連事業に発展できないか、検討をしたいと考えています。
◇教育旅行誘致について
11月18日、台湾の台北市立士林高級商業職業学校生徒24人(1・2年生)が修学旅行で仙北市を訪れました。滞在中は田沢湖高原のホテルでの温泉宿泊、角館の武家屋敷散策などを行ったほか、農家民宿に宿泊し、日本の暮らしや歴史・文化に触れる機会となりました。また角館高校における学校間交流では、飾山囃子の披露や太鼓・踊りなどの伝統芸能を体験しました。この修学旅行の受入れは、本年度から取り組む「歓迎再来!台湾からの修学旅行誘致促進事業」の成果で、台湾からの修学旅行受入れは県内初でした。
12月議会~市政報告「農林①」
【農林部】
◇第15回「全国農業担い手サミットinあきた」開催について
全国の農業の担い手が一堂に会し、相互研鑽と交流を目的に行われた本大会は、皇太子殿下をお迎えして10月31日、県立武道館に約2,500人(県外参加者1,480人)が集い、式典を開催しました。大会終了後、秋田県内13会場で地域交流会が開催され、本市には西日本の方々を主体に県外から108人が参加し、地元農業関係者と交流を深めました。翌日は2班に分かれ、市内グリーツーリズムの活動状況や農業水利施設、農業法人の営農状況などを研修しました。
◇ふれあいの森整備事業について
「秋田県水と緑の森づくり税」を活用し、田沢湖高原地区で昨年度から整備を進めていた遊歩道(ウッドチップ敷)は、秋田大学ロッジから休暇村キャンプ場までの延長1,890m(24年度分)が11月に完成しました。来年度は、休暇村キャンプ場から田沢湖高原温泉郷までの延長2,440mを予定しています。事業が完了すると、休暇村乳頭温泉郷から田沢湖高原温泉郷まで、延長5,280mの遊歩道が整備されることになり、当地区一帯の森に親しめる滞在型観光振興の一助になるものと期待をしています。
◇奥田政行氏講演会並びに情報交換会について
10月17日、西木温泉ふれあいプラザクリオンを会場に、山形県鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ、奥田政行さんの講演会と情報交換会を開催しました。
講演会は「食からはじまる地域づくり」をテーマに、せんぼく地産地消実行委員会が主催したもので、生産者及び実需者等の関係者105人に参加をいただきました。異業種連携の定着と継続を図るためにも、今後も産業間交流や情報交換の場を提供していきたいと考えています。
◇園芸作物試験圃設置事業及び出荷助成事業について
新たな園芸作物の産地確立を目指し、低迷している農業分野での所得アップを図るため、新規導入作物の試験圃を設置しています。試験圃作物は収益性が高く、市場ニーズの高い園芸作物を選定し、ダリア・白菜・雪下キャベツ・トマト・四季成りイチゴ・カリフラワーの6品目(作付面積は97.3a)で、12経営体が本事業に取組んでいます。試験圃作物は、導入初期のため生産技術や土壌条件、不安定な収穫量など懸念される要素が多いことから、JAと連携して取組んでいるほか、出荷助成事業も合わせて支援することにしています。試験栽培の結果を踏まえ、有望品種の選定、産地化に向けた取り組みを続けたいと考えています。
12月議会~市政報告「観光商工」
【観光商工部】
◇韓国ドラマ「アイリス2」のロケ支援について
韓国ドラマ「アイリス2」が秋田県で撮影されることになり、12月8日から秋田県内でのロケハンティングが行われます。撮影は1月からですが、仙北市では前作の回想シーンを含め、ブナ林や温泉、小正月行事のシーンなどが撮影候補地となっています。ロケ支援経費として本定例会へ所要の予算を計上していまので、ご審議をよろしくお願いします。
◇玉川温泉岩盤浴について
玉川温泉岩盤浴について、冬期間の再開が出来ないか、玉川温泉地区利用適正化連絡協議会作業部会のワーキンググループを5回開催し、検討がなされてきました。
ワーキンググループでは、二度と雪崩による事故が起きない安全対策を講じなければ冬期間の再開はできないことを前提に、独立行政法人防災科学技術研究所雪氷センター新庄支所、(独)土木研究所土砂管理研究グループ雪崩・地すべり研究センター、(独)森林総合研究所東北支所等の専門家から現場の雪崩発生原因、岩盤浴地と斜面の位置関係や岩盤温度の測定、岩盤浴の候補地箇所について、目視による雪崩到達の可能性などを検討いただきました。
その結果、各候補地とも雪崩が到達する恐れがあるため、今冬の再開を見送る方針を決め、玉川温泉地区利用適正化連絡協議会へ報告がありました。今後は斜面の縦断地形図で雪崩シミュレーション調査を行い、一冬かけて気温・積雪・硫化水素ガスの発生などのデータ収集を行い、来年冬以降の再開に向け協議をすることにしています。市はこれらデータ収集が、再開に向けての重要なアクションと捉え、サポートを続けたいと考えています。
◇夏イチゴ栽培事業計画について
株式会社EJビジネス・パートナーズによる夏イチゴ栽培事業計画について、10月17日、本事業の実施主体となる現地法人「株式会社ストロベリーファーム」(家形一生代表取締役)が設立されました。11月7日には、市と同社が協働して企業立地を実現し、産業振興と雇用創出などに努力することを明文化した覚書を取り交わして、西木工業団地の一部約3,533㎡の賃貸借契約を締結しました。同社の事業計画では、年度内にハウス3棟(計997.9㎡)を設置し、3月に苗の定植を行い、来年度以降の第2期事業・第3期事業では、地元農業者等の参画を求めて資本を増強しながら、本格的な夏イチゴの生産と販売、加工体制を整えたいとしています。
◇雇用状況について
ハローワーク角館管内の9月末現在の有効求人倍率は0.74倍で、前年同期の0.45倍と比べて0.29ポイントの増、対前月比でも0.12ポイントの増と大幅な改善がみられました。これが直ちに管内の雇用環境が上向いてきたといえる状況にはないものの、明るい材料として捉えています。引き続き関係機関と連携し雇用施策の充実に努めます。
なおハローワーク大曲(ハローワーク角館を含む)管内の来年3月の高校卒業予定者就職活動の状況は、10月末現在、就職希望者381人に対し就職内定者が244人です。内定率は64.0%、前年同期を5.3ポイント下回っています。このうち角館・角館南両校の本市出身生徒については、10月末現在で就職希望者26人に対し就職内定者が15人、内定率は57.7%です。前年同期と比べ12.5ポイント上回っている状況ですが、市では今月25日、市内事業所のご協力をいただき、来年度の就職を希望する市内2校の2年生を対象に事業所視察会を開催します。地元就職を希望する生徒に対する早い時期からの支援に努めます。
12月議会~市政報告「生活・福祉」
【市民生活部】
◇遭難捜索事案について
前回定例会以後、キノコ採りによる遭難が3件発生しています。このうち1件の遭難者については、現在も捜索中です。引き続き各関係機関等への情報提供を呼び掛けていて、一刻も早い発見を願っています。
◇空き家対策について
今年2月から空き家調査(第1次)に着手し、その後、行政連絡員の協力もいただきながら第2次の調査を進めてきました。10月末時点の空き家の総数は537棟です。このうち老朽危険家屋で一部倒壊などの状態にある空き家は、78棟あることが分かりました。
現在、その老朽危険空き家の所有者や危険度合いなど、より詳細な内容を調べる第3次調査を実施しています。こうした結果を踏まえ、空き家対策の方策の一つとして、経済的な理由で解体撤去の進まない危険空き家を支援する新たな助成制度を設け、また空き家の落雪対策にも取り組みたいと、関連する補正予算を本定例会に計上しました。ご審議をよろしくお願いします。
なお、空き家対策に関する条例については、他の法令との整合性や条例制定による効果等を十分精査し、関係部局担当者にさらなる検討を指示しています。
【福祉保健部】
◇少子化対策・子育て支援プロジェクトチームについて
仙北市次世代育成支援行動計画に基づき、少子化対策及び子育て支援の総合的・効果的な条件整備を調査研究し施策に反映させるため、学識経験者や県担当職員、子育て支援団体など9名で構成する「少子化対策・子育て支援プロジェクトチーム」を設置しました。
プロジェクトチームは、平成24年度末までに5回、その後は状況により会議を開催する予定です。子どもを安心して生み、育てることができる環境づくりに関すること、保育園・幼稚園の施設運営整備に関すること、就学前幼児教育の充実に関することなどを重点に置いて議論をいただきます。また調査研究の進捗状況については、必要に応じ報告を求めることにしています。
◇子育て支援施設について
市の遊休施設を改修し、託児場所として提供した子育て支援施設「さくラッコ」が、民間子育て支援団体「はっぴい・マム」の運営により、10月1日から託児活動を始めています。11月28日までの利用状況は託児利用者が53人、親子ひろば利用者が70組あり、民間協働で子育て支援が推進されることを期待しています。
◇市立角館保育園増築事業完成に伴う児童受入れについて
保留児童解消のための市立角館保育園増築工事は、11月20日に完成しました。受入定員枠を24人増やして214人とし、未満児16人(0歳児12人、1歳児4人)の受入を決定し、12月3日から保育を始めています。入園数は240人となり入所率は112.1%となります。
この受入れ決定については、入園出来ずにいる児童の保護者全員に意向を確認しました。現時点では在宅での保育意向の保護者が17人、認可外保育施設での保護者が4人でした。これにより11月末現在での待機(保留)児童数は39人でしたが、16人の入園と在宅保育意向等が21人で、12月3日現在の待機(保留)児童数は2人、全て未満児という状況です。今後とも保護者の希望等にきめ細かに対処し、調整しながら待機(保留)児童の解消に努めます。
◇保育園入所待機(保留)児童対策について
市立保育園の入園要件を満たし入園手続き後、入園出来ずにいる児童のうち、認可外保育施設(仙北市では「さくらルーム」・「わらび座事業所内保育所」)への受入枠内での入所、また仙北市が指定する民間子育て支援団体が実施する託児サービスのいずれかを利用する保護者の経済的負担を軽減するため、「保育園入所待機児童等支援補助制度」の創設を計画しています。本定例会に関連する予算を計上していますので、ご審議をよろしくお願いします。
12月議会~市政報告「総務②」
◇秋田内陸線について
11月25日、秋田内陸縦貫鉄道株式会社の臨時取締役会が開催されました。今年度は秋田内陸縦貫鉄道株式会社、秋田県及び北秋田市と仙北市の四者合意に基づき、赤字額を2億円以内とする目標の最終年度です。これまでダイヤ改正・人員削減・イベントの連続投入などで大幅な経営改善が図られています。引き続き鉄道収入・事業収入の増収に向けたプロモーションを強化し、先日報道発表にあった経常損益1億9500万円以内を目指します。
◇クニマス稚魚生体展示企画展の開催について
「仙北市でのクニマス稚魚生態展示」を関係機関と調整してきましたが、田沢湖ハーブガーデン「ハートハーブ」を会場に、平成25年3月10日(日)から3月24日(日)の期間、一般に公開を行う方向で理解をいただくことができました。また一般公開に先だって3月9日(土)には、山梨県・富士河口湖町の関係者と本市関係者によるオープニングセレモニーを行うほか、期間内に京都大学の中坊徹次教授の記念講演会も調整中です。
なお田沢湖ナショナルトラストセンター(田沢湖クニマス史料館)」の基本設計は、プロポーザル選定委員会で市内を含む11社を選定し、現在プロポーザル提出要請を行っています。業者選定の手続きを経た後、年度内には基本設計を終える見込みです。
◇光ブロードバンド設備整備事業について
田沢・桧木内地区等の光ブロードバンド敷設等工事は、平成25年3月の供用開始を目指し順調に進展しています。11月末現在の進捗率は80.4%です。既に9月には田沢湖地区・西木町地区の一部でフレッツ光サービスの提供が開始されましたが、引き続きサービスエリアの拡大に向け努力を傾注します。
◇移動通信用鉄塔(携帯電話用鉄塔)施設整備事業について
国・県の補助を受け、梅沢大船地区(田沢湖)と川原北沢地区(角館)に、NTT(ドコモ)・KDDI(au)の通信事業者用の移動通信用鉄塔施設建設工事を進めています。平成25年2月から供用開始される予定です。関係する条例の改正を提案していますので、ご審議をよろしくお願いします。
◇ペイジー口座振替受付サービス開始について
東北で初めての導入事例となるペイジー口座振替受付サービスを、10月2日から市役所3庁舎と神代出張所、秋田銀行市内2支店で開始しています。このサービスは、キャッシュカードとモバイル端末で市税の口座振替の申込みができるもので、従来の口座振替申込書への詳細な記載や金融機関の届出印が不要なほか、申請手続のため金融機関へ出向く手間もかかりません。
市民の利便性向上はもちろん、口座振替による納期内納付の推進等にも資するものと期待しています。また今後は他の公共料金の口座振替についても、活用を検討しています。
12月議会~市政報告「総務①」
【総務部】
◇政策検証市民委員会について
5月15日の政策検証市民委員会設置から、これまで10回・延べ40時間にわたる検証作業を行っていただき、11月9日、委員長から報告書の提出を受けました。平成22年度及び23年度の政策検証は、内部評価と秋田経済研究所による外部評価、そして政策検証市民委員会の市民評価の3つが出そろったことになります。できるだけ早期に結果の公表を行い、また今後の政策に反映します。なお、政策検証市民委員会と市議会総務文教常任委員会との懇談会が11月22日に開催され、出席した委員からそれぞれ活発なご意見をいただきました。報告書の結果と合わせて大いに参考にさせていただきます。これまでの議論に改めて感謝を申し上げます。
◇協働によるまちづくり推進委員会について
協働によるまちづくり基本条例の推進体制を構築するため、「協働によるまちづくり推進委員会」を10名の委員構成で設置しました。第1回委員会では、委員長と副委員長を選出したほか、同条例の適切な運用に関することや見直し等について協議していくことを確認いただきました。また委員会では、本年度から新設した「協働によるまちづくり提案型補助金事業」の審査を行い、応募のあった2件ともに採択としました。
◇角館庁舎の移転整備について
早期移転を検討している角館庁舎については、10月31日に開催された総務文教常任委員会協議会で、現在の角館交流センター、角館東地区公民館、中町庁舎の活用と一部プレハブ庁舎の新築を含む3つの案を提示し、ご協議をいただきました。しかし成案を絞り込むまでには至らず、今後さらに詳細な資料をもとに協議を重ねていくこととしました。その後本案件に関し、総務文教常任委員会で再度協議することとなり、11月22日にご検討をいただいたところです。今後も委員会での協議を重ねていくと伺っています。
市民の皆様には、角館庁舎南側の駐車スペースを閉鎖したことなどでご迷惑をおかけしました。お詫びを申し上げます。
◇角館地区統合高校について
秋田県教育庁から角館地区統合高校推進協議会に対し、11月2日、角館地区統合高校等の基本設計の概要説明がありました。基本設計は概算工事費の範囲内という財政的な制限や、既存校舎の大規模改修であるが故の法令上の制約等の中、可能な限り地域要望に応えていただいたものと受け止めています。しかし幾つかの点でさらに要望が必要な箇所もあり、それらを申し伝えています。
整備計画では来年度工事に着手し、平成27年度に全日制課程新校舎、平成28年度には定時制課程新校舎及び大曲養護学校仙北地区分校新校舎の使用が開始される予定となっています。
◇第三セクターの経営改善について
市内の4つの第三セクター(花葉館、西木村総合公社、アロマ田沢湖、西宮家)は、昨年度実施した経営コンサルタント会社による経営分析結果に基づき、経営面や財務面で指摘のあった課題解決に向け、それぞれが経営改善に取り組んでいる状況です。同時に今後の第三セクターのあり方について、経営コンサルタント会社による4社のヒアリングや財務調査も行い、経営統合の可能性について検討をしています。経営コンサルタント会社からは、10月に中間報告を受け、統合した場合の長期収支予測やコスト削減策のほか、クリアしなければならない課題等について報告をいただきました。これを受け、各第三セクターと個別面談で指摘事項等を協議しているほか、関係する金融機関等の意向も確認しているところです。
各社からは、雇用の確保や各社オリジナリティの継続をどのように担保していくのかなど、統合を含む経営改善計画はさらに議論が必要だと感じました。年度内に第三セクターの方向性を出したいとして取り組んできましたが、さらに時間をいただき今後も議論と調整を行いたいと考えています。
12月議会~市政報告「財政など」
次に、平成24年秋の叙勲受章者についてです。
元角館中学校校長の中村六郎氏が教育功労により瑞宝双光章を、また元西木村消防団長の伊藤博氏氏が、消防功労により瑞宝単光章を受章されました。受章は永年にわたる職務の精励や功績、功労が認められたものです。市民の皆様と共にご苦労に感謝し、心からお祝いを申し上げます。
次に、先月の台湾訪問についてです。
11月11日から15日まで、仙北市・台湾友好記念観光文化交流訪台事業に参加しました。田沢湖と台湾高雄市の澄清湖が姉妹湖提携25周年の節目を迎えたこと、また昨年8月に玉川温泉と台北市の北投温泉が北投石を縁に温泉提携を締結して1周年を迎えたことで、それぞれ記念事業が行われました。
12日には台北市政府を表敬訪問し、温泉提携1周年を記念して桜の苗木を寄贈しました。13日には埔里鎮を、14日には澄清湖がある高雄市政府を表敬訪問し、今後の相互交流について意見交換を行いました。
また観光宣伝会は台北市と高雄市の2カ所で行いました。台北市では27社38人、高雄市では15社22人の参加をいただき、仙北市の知名度の高さを実感しました。宣伝会は冬の温泉・スキー・小正月行事・桜など春の花等、市の魅力をDVDで紹介し、さらに伝統工芸品の樺細工、ホテル等のPRも行いました。
夏の台湾訪問でチャーター便のお願いをしていましたが、11月末で9便のチャーター便の運行をいただき、多くの皆様に仙北市を訪れていただいたことにも謝意をお伝えしました。
今回の台湾訪問は高校生による国際交流も行われ、角館高校から参加をいただいた飾山囃子同好会の生徒たちが、台北市立士林高級商業職業学校や埔里鎮の国立曁南国際大学附属高級中学、高雄市立小港高級中学を訪問、飾山囃子の披露など、現地高校生との文化交流を行いました。その直後、士林高級商業職業学校で交流した生徒たちが修学旅行で仙北市を訪れ、今度は仙北市での再会がありました。また国立曁南国際大学附属高級中学の陳校長は、同校の修学旅行先として、仙北市を訪れる約束もしてくれました。今後も、若い世代の国際感覚を養うために、国際的な相互交流の機会を提供できればと考えています。
次に一般会計補正予算についてです。
補正額は3,309万6千円で、補正後の額は191億6,726万9千円となります。主な事業はクニマス里帰りプロジェクト事業費・保育園入所待機児童等支援事業費補助金・戸別所得補償経営安定推進事業費・大規模肥育牛団地整備事業費補助金・危険空き家対策費等です。
次に、平成25年度の財政見通しについてです。
市の財政状況は、歳入面では景気の低迷や震災の影響、地価公示価格の下落の影響などで、市民税・固定資産税など主要な市税の減収が続き、地方交付税については、国の平成25年度の概算要求段階では対前年度比1.5%の減額となって、一般財源の確保はさらに厳しい状況です。
一方歳出は、社会保障関係経費の増大が見込まれるほか、公債費が依然として高い歳出水準にあることから、引き続き公債費負担の計画的縮減に努める必要があります。
政府は、平成25年度予算編成で日本再生戦略の着実な実行を行うこととし、「中期財政フレーム」で、地方財政の一般財源総額を実質的に平成24年度の水準を下回らないよう確保することなど、国の予算の概算要求に当たっての基本的な考え方が示されています。しかし今般の衆議院の解散で、国の具体的な予算編成作業は年明けになることが見込まれる現状です。地方の予算編成の指針となる地方財政対策や地方の歳入に大きなウェイトを占める国庫補助金、地方交付税等の方針について、一刻も早い提示が待たれます。
秋田県も、平成25年度当初予算を骨格予算とする予算編成方針を決定しています。地方財政は一層不透明な状況です。これらを踏まえ、市の平成25年度当初予算編成は、国や県の動向の注視、社会経済情勢等の的確な把握、市税等の収納率の向上や遊休資産の売却等による自主財源の確保、現行の事務事業の見直しや組み替えなど、「第2次行政改革大綱」に掲げた事項の着実な実施、併せて「施策の選択と集中」による事業と財源の重点化など、徹底した効率的・効果的な財政運営に努めながら、市政公約の実現に向け積極果敢に取り組む覚悟です。
12月議会~市政報告「農への挑戦」
次に、長崎県で開催された全国和牛能力共進会についてです。
大会は9部門に全国38道府県・480頭の参加で行われ、秋田県からは7部門に15頭、うち本市からは4頭が参加しました。その結果、県有種雄牛「義平福」を父とする伊藤則夫さん(西木町)の「厨川212号」を含む3頭1組が、枝肉の肉質を競う部門で全国2位を獲得しました。県勢では過去最高の成績です。成果はすぐに反映されて、大会終了後の11月家畜市場で、「義平福」の子牛は平均価格より5万円以上高い値段で取引されました。大変明るい出来事で今後を期待しています。また繁殖牛部門に参加した農家は、全国大会初出場ということもあり調教等に大変苦労したようです。残念ながら上位入賞はできませんでしたが、全国レベル(特に九州地方)の高さを実感できて、次回に向けた意識向上につながったとお聞きします。
次に、秋田県種苗交換会招致についてです。
来年の種苗交換会がJA秋田おばこ管内で予定されていたことから、これまで招致活動を進めてきましたが、皆様のご協力とご理解をいただき、11月5日、能代市で開催された種苗交換会のJA秋田中央会理事会で、仙北市での開催が承認されました。正式には、来年3月に主催者のJA秋田中央会長から「会期正式決定通知書」が交付される予定です。今後は会場や会期の選定、予算案の作成等を進めます。
次に、大規模畜産団地の誘致についてです。
市は秋田県・JA等関係団体と連携し、畜産振興と高付加価値農業への転換を目的に、これまで大規模肉用牛肥育団地の誘致を進めてきました。このほど北海道鹿追町で事業を営む大平畜産工業が事業主体となり、角館町山谷川崎上萩ノ台地区への進出が決定したことから、土地所有者と賃貸借契約を結び、現地法人「㈱秋田仙北夢牧場」が立ち上がりました。
本事業は秋田県でも大規模畜産企業誘致のモデルケースと位置づけて、重点的に支援していくことになっていて、市でも応分の助成を考えています。ただし地元説明会では、市民から大規模畜産団地に対する様々な不安の声があり、この一つ一つに丁寧に対応することが必要な状況で、それらの諸準備を進めています。
計画では当初の5カ年、肉用牛の肥育600頭を想定し、2.2ヘクタールの敷地に牛舎3棟・堆肥舎1棟・乾草舎1棟を整備する予定です。本年度は、用地造成と実施設計ですが、秋田県と市の補助金について関連予算を計上しています。ご審議をよろしくお願いします。
12月議会~市政報告「ガレキ処理」
はじめに、災害廃棄物の広域処理についてです。岩手県の不燃系災害廃棄物は、これまで県内での再生利用を優先し、国との間で調整作業が続いていました。この度、一定量の不燃系廃棄物は県外での広域処理が不可欠との判断に至り、岩手県が環境省へ要請、これにより10月26日、環境省から秋田県へ「野田村の不燃系混合廃棄物、約18,000トン」の受入れについて、正式に要請がありました。この受入れ要請を踏まえ、秋田県は岩手県との「災害廃棄物の処理に関する基本協定」に基づき、不燃系混合廃棄物の受入れに関する新たな業務委託契約を締結、これを受けて11月22日、秋田県と仙北市が業務委託契約を締結して、本日12月3日から岩手県野田村の不燃系混合廃棄物の受入れが開始されることになりました。受入れ期間や量は、平成24年度は本日から12月28日までの土日祝日を除く19日間・475トンを予定しています。(平成25年1月から3月までの3カ月間は休止)。また平成25年度は、4月上旬から12月下旬までを受入れ期間とし、土日及び祝祭日などを除くおよそ191日間・4,750トンを想定しています。
1日当たりの受入れ量は4トン車10台を最大とし、およそ25トンと見込み、受入れ総量は、約5,200トンになると考えます。 受入れの対象となる廃棄物は、可燃系廃棄物などを破砕・選別する過程でふるい目から落ちた小さな木片、プラスチック片などが土と混じり合って再利用できない不燃系混合廃棄物で、岩手県では放射性物質をはじめとする有害物質などの計測を実施し、安全性について問題のない数値であることを確認しています。このような状況を踏まえ、受入れ開始に先立ち、市民の皆様を対象に11月15日、野田村現地で説明会を開催したほか、11月23日には、本事業の工程や安全対策についての説明会を、田沢湖総合開発センターで開催しました。
また秋田県と仙北市でも、計画に沿った事前調査や事後調査などを実施します。計測データについては、県・市のホームページや市の広報でも広く公表します。
なお運搬に関しては、市内の事業者3社を含む県内の産業廃棄物運搬事業者7社で組織する共同企業体が請け負います。事故なく安全に業務が遂行されるよう、地元の向生保内地区連絡協議会の協力も得ながら秋田県及び事業者と綿密な打合せを行い、安全・安心な受入れに万全を期します。
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