2012年12月3日月曜日
12月議会~市政報告「ガレキ処理」
はじめに、災害廃棄物の広域処理についてです。岩手県の不燃系災害廃棄物は、これまで県内での再生利用を優先し、国との間で調整作業が続いていました。この度、一定量の不燃系廃棄物は県外での広域処理が不可欠との判断に至り、岩手県が環境省へ要請、これにより10月26日、環境省から秋田県へ「野田村の不燃系混合廃棄物、約18,000トン」の受入れについて、正式に要請がありました。この受入れ要請を踏まえ、秋田県は岩手県との「災害廃棄物の処理に関する基本協定」に基づき、不燃系混合廃棄物の受入れに関する新たな業務委託契約を締結、これを受けて11月22日、秋田県と仙北市が業務委託契約を締結して、本日12月3日から岩手県野田村の不燃系混合廃棄物の受入れが開始されることになりました。受入れ期間や量は、平成24年度は本日から12月28日までの土日祝日を除く19日間・475トンを予定しています。(平成25年1月から3月までの3カ月間は休止)。また平成25年度は、4月上旬から12月下旬までを受入れ期間とし、土日及び祝祭日などを除くおよそ191日間・4,750トンを想定しています。
1日当たりの受入れ量は4トン車10台を最大とし、およそ25トンと見込み、受入れ総量は、約5,200トンになると考えます。 受入れの対象となる廃棄物は、可燃系廃棄物などを破砕・選別する過程でふるい目から落ちた小さな木片、プラスチック片などが土と混じり合って再利用できない不燃系混合廃棄物で、岩手県では放射性物質をはじめとする有害物質などの計測を実施し、安全性について問題のない数値であることを確認しています。このような状況を踏まえ、受入れ開始に先立ち、市民の皆様を対象に11月15日、野田村現地で説明会を開催したほか、11月23日には、本事業の工程や安全対策についての説明会を、田沢湖総合開発センターで開催しました。
また秋田県と仙北市でも、計画に沿った事前調査や事後調査などを実施します。計測データについては、県・市のホームページや市の広報でも広く公表します。
なお運搬に関しては、市内の事業者3社を含む県内の産業廃棄物運搬事業者7社で組織する共同企業体が請け負います。事故なく安全に業務が遂行されるよう、地元の向生保内地区連絡協議会の協力も得ながら秋田県及び事業者と綿密な打合せを行い、安全・安心な受入れに万全を期します。
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