2012年12月3日月曜日

12月議会~市政報告「財政など」


 次に、平成24年秋の叙勲受章者についてです。
 元角館中学校校長の中村六郎氏が教育功労により瑞宝双光章を、また元西木村消防団長の伊藤博氏氏が、消防功労により瑞宝単光章を受章されました。受章は永年にわたる職務の精励や功績、功労が認められたものです。市民の皆様と共にご苦労に感謝し、心からお祝いを申し上げます。

 次に、先月の台湾訪問についてです。
 11月11日から15日まで、仙北市・台湾友好記念観光文化交流訪台事業に参加しました。田沢湖と台湾高雄市の澄清湖が姉妹湖提携25周年の節目を迎えたこと、また昨年8月に玉川温泉と台北市の北投温泉が北投石を縁に温泉提携を締結して1周年を迎えたことで、それぞれ記念事業が行われました。
 12日には台北市政府を表敬訪問し、温泉提携1周年を記念して桜の苗木を寄贈しました。13日には埔里鎮を、14日には澄清湖がある高雄市政府を表敬訪問し、今後の相互交流について意見交換を行いました。
 また観光宣伝会は台北市と高雄市の2カ所で行いました。台北市では27社38人、高雄市では15社22人の参加をいただき、仙北市の知名度の高さを実感しました。宣伝会は冬の温泉・スキー・小正月行事・桜など春の花等、市の魅力をDVDで紹介し、さらに伝統工芸品の樺細工、ホテル等のPRも行いました。
 夏の台湾訪問でチャーター便のお願いをしていましたが、11月末で9便のチャーター便の運行をいただき、多くの皆様に仙北市を訪れていただいたことにも謝意をお伝えしました。
 今回の台湾訪問は高校生による国際交流も行われ、角館高校から参加をいただいた飾山囃子同好会の生徒たちが、台北市立士林高級商業職業学校や埔里鎮の国立曁南国際大学附属高級中学、高雄市立小港高級中学を訪問、飾山囃子の披露など、現地高校生との文化交流を行いました。その直後、士林高級商業職業学校で交流した生徒たちが修学旅行で仙北市を訪れ、今度は仙北市での再会がありました。また国立曁南国際大学附属高級中学の陳校長は、同校の修学旅行先として、仙北市を訪れる約束もしてくれました。今後も、若い世代の国際感覚を養うために、国際的な相互交流の機会を提供できればと考えています。

 次に一般会計補正予算についてです。
 補正額は3,309万6千円で、補正後の額は191億6,726万9千円となります。主な事業はクニマス里帰りプロジェクト事業費・保育園入所待機児童等支援事業費補助金・戸別所得補償経営安定推進事業費・大規模肥育牛団地整備事業費補助金・危険空き家対策費等です。

 次に、平成25年度の財政見通しについてです。
 市の財政状況は、歳入面では景気の低迷や震災の影響、地価公示価格の下落の影響などで、市民税・固定資産税など主要な市税の減収が続き、地方交付税については、国の平成25年度の概算要求段階では対前年度比1.5%の減額となって、一般財源の確保はさらに厳しい状況です。
 一方歳出は、社会保障関係経費の増大が見込まれるほか、公債費が依然として高い歳出水準にあることから、引き続き公債費負担の計画的縮減に努める必要があります。
 政府は、平成25年度予算編成で日本再生戦略の着実な実行を行うこととし、「中期財政フレーム」で、地方財政の一般財源総額を実質的に平成24年度の水準を下回らないよう確保することなど、国の予算の概算要求に当たっての基本的な考え方が示されています。しかし今般の衆議院の解散で、国の具体的な予算編成作業は年明けになることが見込まれる現状です。地方の予算編成の指針となる地方財政対策や地方の歳入に大きなウェイトを占める国庫補助金、地方交付税等の方針について、一刻も早い提示が待たれます。
 秋田県も、平成25年度当初予算を骨格予算とする予算編成方針を決定しています。地方財政は一層不透明な状況です。これらを踏まえ、市の平成25年度当初予算編成は、国や県の動向の注視、社会経済情勢等の的確な把握、市税等の収納率の向上や遊休資産の売却等による自主財源の確保、現行の事務事業の見直しや組み替えなど、「第2次行政改革大綱」に掲げた事項の着実な実施、併せて「施策の選択と集中」による事業と財源の重点化など、徹底した効率的・効果的な財政運営に努めながら、市政公約の実現に向け積極果敢に取り組む覚悟です。

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