2012年12月3日月曜日

12月議会~市政報告「農林②」


◇「お菓子な花豆プロジェクト」について
 仙北市雇用創造推進協議会による「花豆菓子」は、栽培委託農家が19軒(面積30a)、栽培協力農家は10軒(面積5a)で、年間総生産量350㎏から500㎏への増収を目標に取り組んできました。栽培委託農家等には花豆栽培指針の配布、12回の定期的な情報提供のほか、2回の栽培講習会を開催して栽培支援を行ってきましたが、夏季の高温少雨の影響により、目標収量を得るのは難しい状況となっています。また、菓子製造については、4社が15商品を開発し、うち5商品は販売されています。さらに専門家による花豆加工講習会、統一した商品パッケージデザインの採用で商品のブラッシュアップを図り、1社各1商品(計4商品)を平成24年度第32回秋田県特産品開発コンクールに出品しました。その結果、1商品が食品部門で奨励賞(秋田県中小企業団体中央会会長賞)を受賞しました。
 今後は菓子製造業者に対し、原材料としての花豆の需要等の調査を行うとともに栽培農家からは来年度の取り組みに対する意向および要望を取りまとめることにしています。

◇仙北市産小麦(ねばりごし)を活用した新商品について
 県内ではきわめて珍しい地場産小麦粉(角館白岩地区薗田で生産されたねばりごし)を使用した新商品が、市内の食品加工事業者等の協力により開発されました。比内地鶏ラーメンや角館ボール、アイスパン、はちみつ冷麺、手作りピザ、せんぼく小麦ピザがそれぞれ販売されています。機会がありましたら是非ご賞味ください。また、同小麦を使用した地ビールは、JR東日本の「プレ・デスティネーションキャンペーン」とタイアップして、限定3,000本が販売され、好評との報告を受けています。総合産業研究所では、今後もこうした異業種間の橋渡し役を努め、生産者・実需者のマッチングと環境づくりに取り組みます。

◇スローフード・ジャパン全国大会開催について
 平成25年3月15日から17日にかけて、スローフード・ジャパン全国大会が仙北市を会場に行われることになりました。この大会は国内で最も重要なスローフードイベントと伺っています。協会本部のあるイタリアからも代表が来日し、記念講演も予定されています。この全国大会を地元の食文化や伝統を国内外にアピールする好機と受け止め、大会を支援したいと考えています。

◇農村で楽しむ仙北は♥あーと展について
 仙北市農山村体験推進協議会では、10月27日から28日の2日間、仙北市内の農家民宿等9軒を会場に「農村で楽しむ仙北は♥あーと展」を開催しました。市も本事業に協賛し、市内29軒の農家民宿や6軒の農家レストランのPR活動に取組みました。同事業は農山村をアート空間に見立て、県内外の工芸作家などが農家民宿をギャラリーとして展示・販売を行ったもので、2日間で約600人の来訪をいただくことができました。今回の事業を来年の種苗交換会、平成26年度の国民文化祭関連事業に発展できないか、検討をしたいと考えています。

◇教育旅行誘致について
 11月18日、台湾の台北市立士林高級商業職業学校生徒24人(1・2年生)が修学旅行で仙北市を訪れました。滞在中は田沢湖高原のホテルでの温泉宿泊、角館の武家屋敷散策などを行ったほか、農家民宿に宿泊し、日本の暮らしや歴史・文化に触れる機会となりました。また角館高校における学校間交流では、飾山囃子の披露や太鼓・踊りなどの伝統芸能を体験しました。この修学旅行の受入れは、本年度から取り組む「歓迎再来!台湾からの修学旅行誘致促進事業」の成果で、台湾からの修学旅行受入れは県内初でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿