2012年12月3日月曜日

12月議会~市政報告「農への挑戦」


 次に、長崎県で開催された全国和牛能力共進会についてです。
 大会は9部門に全国38道府県・480頭の参加で行われ、秋田県からは7部門に15頭、うち本市からは4頭が参加しました。その結果、県有種雄牛「義平福」を父とする伊藤則夫さん(西木町)の「厨川212号」を含む3頭1組が、枝肉の肉質を競う部門で全国2位を獲得しました。県勢では過去最高の成績です。成果はすぐに反映されて、大会終了後の11月家畜市場で、「義平福」の子牛は平均価格より5万円以上高い値段で取引されました。大変明るい出来事で今後を期待しています。また繁殖牛部門に参加した農家は、全国大会初出場ということもあり調教等に大変苦労したようです。残念ながら上位入賞はできませんでしたが、全国レベル(特に九州地方)の高さを実感できて、次回に向けた意識向上につながったとお聞きします。

 次に、秋田県種苗交換会招致についてです。
 来年の種苗交換会がJA秋田おばこ管内で予定されていたことから、これまで招致活動を進めてきましたが、皆様のご協力とご理解をいただき、11月5日、能代市で開催された種苗交換会のJA秋田中央会理事会で、仙北市での開催が承認されました。正式には、来年3月に主催者のJA秋田中央会長から「会期正式決定通知書」が交付される予定です。今後は会場や会期の選定、予算案の作成等を進めます。
 
 次に、大規模畜産団地の誘致についてです。
 市は秋田県・JA等関係団体と連携し、畜産振興と高付加価値農業への転換を目的に、これまで大規模肉用牛肥育団地の誘致を進めてきました。このほど北海道鹿追町で事業を営む大平畜産工業が事業主体となり、角館町山谷川崎上萩ノ台地区への進出が決定したことから、土地所有者と賃貸借契約を結び、現地法人「㈱秋田仙北夢牧場」が立ち上がりました。
 本事業は秋田県でも大規模畜産企業誘致のモデルケースと位置づけて、重点的に支援していくことになっていて、市でも応分の助成を考えています。ただし地元説明会では、市民から大規模畜産団地に対する様々な不安の声があり、この一つ一つに丁寧に対応することが必要な状況で、それらの諸準備を進めています。
 計画では当初の5カ年、肉用牛の肥育600頭を想定し、2.2ヘクタールの敷地に牛舎3棟・堆肥舎1棟・乾草舎1棟を整備する予定です。本年度は、用地造成と実施設計ですが、秋田県と市の補助金について関連予算を計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

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