2011年6月29日水曜日
血税が注がれる会社の最低責任
秋田内陸縦貫鉄道(株)の第27回定時株主総会に出席。会場の北秋田市阿仁庁舎往復はもちろん内陸線です。ちょうどお昼時の移動になったので、コンビニで「のり弁」を買い込み、少し贅沢な小旅行でした。
総会では、自分は取締役ですから経営陣の一人です。株主の皆さんには、この一年間の輸送人員が、開業以来最低の41万2736人となったこと、経常損失が2億5753万円にのぼったことなどを報告しました。様々な要因はあるものの、経営に携わる者には深い反省があるべきです。でも用意された議案は静かに了承されていきます。その後、取締役全員が任期満了を迎えていたことから選任作業があり、結果的には全員が再選されました。
この再選を決める別室で、多くの意見が交わされました。自分は「大震災後、団体旅行はまだまだ動きが鈍い。いつまでもエージェントに頼っていてはダメだ。このままではダメと言うこと。改革も何も進んでいない。また地域住民の利用者を増やそうにも限界がある。この際、秋田県民の個人客に内陸線に乗ってもらうアクションを早急におこす必要がある。浅い考え方かも知れないが、県内マスコミ、特にテレビに最大協力をお願いし、毎日毎回内陸線の特別列車企画をお知らせしてもらいたい」と要望。何度も繰り返しますが、このままではダメです。内陸線には北秋田市民、仙北市民、そして秋田県民の血税が注がれているのですから。
写真は、帰路の途中で立ち寄った「がんばろう東北の鉄道!写真展」(比立内駅:30日まで)の様子。この写真展が開催されていることを、県民はどれだけ知っているでしょう。三陸鉄道などの無惨な写真が展示され、また義援金箱や各鉄道会社のグッズも販売しています。応援をしたい人はたくさんいるはずです。
内陸線に限らず、血税で運営される会社にあっては、少なくとも納税者に何を行っているのかを精一杯伝える最大努力を惜しんではいけないし、それが会社としての最低責任だと思います。
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