2015年9月7日月曜日

仙北市国家戦略特別区の区域会議を開催

本日(9月7日)午前、内閣府による仙北市国家戦略特別区の第1回区域会議が開催されました。場所は仙北市役所田沢湖庁舎です。国会日程で石破大臣はテレビ会議での参加(写真の右奥スクリーン)になり、平副大臣(写真中央)、阿曽沼ワーキンググループ委員(写真左の後ろ姿)、佐々木地方創生推進室長(写真中央の後ろ姿)、金子グランビア社長(事業主代表)などに来庁をいただきました。

 冒頭、石破大臣から「仙北市の地方創生に対する取り組み、特区提案に大きな期待を寄せています。計画の姿をスピード感を持って実現し、全国の牽引役を果たしてください」と激励の言葉がありました。

 会議では、特区の名称を「仙北市地方創生・近未来特区」と決定し、民間から提案をいただいた2つの計画、①国有林野活用促進事業として有限会社グランビアの食産業の振興(林間農園や生ハム生産の家畜放牧など)、②農業生産法人経営多角化等促進事業として、株式会社メディカルファーム仙北による営農計画(ハーブの生産と商品開発など)を承認、内閣総理大臣へ諮問することを決定しました。

 決定に際し、平副大臣からは「仙北市の特区は全国からの注目度が高く、その実をビジネスに、また人の交流などで実績をあげていただくことが、全国の地方創生を推進する力になります」と、また阿曽沼委員からは、「医療と温泉を連動した取り組みで、ドイツのバーデン・バーデンを超える療養地になって欲しいと願っています」と、それぞれアドバイスがありました。

 会議の後半、今後検討すべき規制改革事項について意見交換を行いました。
 自分は、①国有林野のさらなる包括的な民間委託の実現、②農家民宿等の団体が行う旅行商品の造成・販売のための旅行業法の適用除外を急いで欲しいこと、また仙北市内の豊富な温泉を活用し、また台湾の北投温泉との温泉締結などの経緯から、③国内はもちろん、台湾など世界の医師との交流を図り、温泉を核としたヘルスケアを実践して、市民の健康増進を進めながら、市外・国外観光客の誘客を加速したいこと、④国外からの観光客対応では、通訳案内士法の特例を活用し、地域限定特別通訳案内士の育成・環境整備を進めたいことをお願いしました。

 さらに、新たなアイディアで幾つかの提案に向け作業中のもの数点についても言及しました。①温泉療養分野で、現法で規定された要件を緩和しての医療費控除特区、将来的には公的医療保険適用特区を構想していること。②有害鳥獣の熊や猪を地域食材として活用できる、ジビエ特区を構想していること。③また秋田県の水源地と言われる仙北市として、民間企業が参加しやすいよう、規制緩和などで、小水力発電特区を構想していること。
 続いて近未来技術実証特区については、①田沢湖の湖底調査で最深部にカメラロボットが導入する取り組み等があり、水中探査技術の実証実験に取り組みたいこと、また陸上では、運転者が同乗しない完全無人の市民バスを集落間で運行し、高齢者移送サービスに取り組む、無人自動車運行実証実験に取り組みたいこと。これら水・陸・空を連動し、ドローン実験のステージを提供しながら、近い将来は、国際ドローン競技会の開催もいただきたいこと。②インターネット分野で、国外等からのネット攻撃に対抗するため、反撃ウイルスの開発の開発特区を想定し、仙北市をサイバーテロ対策特区に指定して欲しいこと、などをお話ししました。

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