2015年11月26日木曜日

贈収賄事件で職員を処分

11月25日の朝、一般廃棄物最終処分場管理業務委託をめぐる贈収賄事件に関係した職員10名の処分を行いました。逮捕された元市民福祉部係長は懲戒免職、他の9名は減給が3名、戒告が4名、訓告が2名です。自分と副市長の処分は12月議会の議案として減給提案(自分は3/10・3ヶ月、副市長は2/10・3ヶ月)をしました。

 処分辞令の発令直後、市役所幹部職員に集まってもらい訓辞を行いました。「幹部職員はその仕事の重要部分に、若手職員の育成がある。決裁も信頼関係という甘えが精査することやチェック不足の原因だとしたら、これは大変な勘違いだ。市民のために毎日がある。部下や若手職員は、上司の信頼に応え、甘えることなく仕事に立ち向かわなければいけない。上司は良い仕事ができる職場環境をつくらなければいけない。先ず隗から始めよう。市民のために身を粉にして仕事をしよう」と、お話をしました。

 続いて市議会の全員協議会を開催いただきました。この場面で随意契約ガイドラインの内容を報告。市で初めて策定したガイドラインには、随意契約の際には関連する市内の全事業者から見積もりを取ることを原則に、起案書とは別に随意契約の必要性を明示した理由書の作成を義務化、また委託業務の随意契約も指名審査会で審査すること、随意契約者の分散や複数職員でのチェック体制の確立、業者との打ち合わせなども職員が単独で行うことなどを禁止しました。この他にも、本質的な職員の仕事の仕方を明文化した手引きや法令遵守研修会も開催します。これらは来年1月からの運用と考えていましたが、一刻も早く不正対策を行いたいとの思いがあり、12月1日から運用することもお話しました。

 またカラ吹き源泉事故については、カラ吹き源泉事故調査委員会の中間報告書内容を説明しました。最終報告は12月15日に開催予定の同調査会となります。ただし中間報告の中でも、林信太郎委員長から「事故原因は、カラ吹き源泉の温泉造成施設近くの引湯管につけられたエア抜きの塩ビ製パイプから漏れ出た硫化水素ガスが、致死量を超える高濃度で雪洞内に滞留し、そこに入った作業員が事故にあったもの」と結論づけをいただききました。以前から市は水沢温泉から高原地区に引湯管を敷設する準備を進めていましたが、事業に必要な経費を12月議会に提案予定です。予算が市議会で承認され工事に着手したとして、完成予想では来年の冬の前になり、それまでは現状で絶対に同じ事故が起こらない対策が必要です。その点についても同委員会から強い指摘をいただきました。
 なお3名の方々が亡くなった事故に対する市の責任については、今後の司法判断にもよりますが、いずれにしても私自身に対する処分が必要と認識していることもお話させていただきました。

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