2011年10月12日水曜日

鹿追で大規模畜産を視察


 昨日から北海道に入っています。今日と明日、北海道美瑛町で「全国火山フォーラム」が開催されます。来年、このフォーラムを仙北市で開催し、秋田駒ヶ岳噴火40年周期に対する警戒を強化するため、実効性の高い市民防災組織のあり方、また再生可可能エネルギーとしての地熱の高度利用について、多くの専門家にご意見をいただきたいとの思いで、誘致を考えています。

 今回のフォーラムには「八幡平山系に係る直轄砂防事業促進期成同盟会」(会長は深谷雫石町長)の一員として参加しています。同盟会は八幡平市・雫石町・滝沢村、そして仙北市が構成団体。基本的には団体行動をとらなければいけませんが、深谷会長のお許しをいただいて、昨日は一人で帯広市近くの河東郡鹿追町を訪ねました。大規模(3500頭規模)にF1牛の肥育経営を展開する大平畜産工業を訪問するためです。川合昭夫社長とは以前一度お会いしています。間伐材(主にアカ松)をチップ化した敷料を牛舎内利用し、数度再利用をへて、有機堆肥にしています。近隣の農家や道内に販売をしているとのことでした。循環型の農畜一体経営です。

 また町内や札幌市内、東京都内にアンテナショップも開設し、牛肉を中心としたレストラン経営を展開していました。食肉の多くは関東圏に出荷されています。川合社長は、「津軽海峡を渡る経費などを考えると内地に生産拠点を検討しなけれなとも思っています。それは伝染病対策などリスク分散にもなります」と話していました。大変興味のわく畜産経営を見せていただいた思いです。

※写真は間伐材をチップ化する施設の木材導入部。開発には相当の時間と経費がかかっているようです。

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