2026年8月7日金曜日

盆魚(ぼんざかな)


 盆魚(ぼんざかな)は、魚をお盆に親へ贈ったり、家族で食べる昔ながらの食文化です。全国的にはサバが有名ですが、例えば佐賀ではムツゴロウ、大分はタラです。秋田は…。

 武藤鉄城さん(考古学者・民俗学者)が残した「秋田郡邑魚譚」には、山村の盆魚はイワナだったことが記されています。例えば昔の玉川地域(現仙北市)では、夫婦で結婚後3年間程度は、酒2升、赤飯、そして燻製イワナ20匹を持って行くことが慣例だったと…。そのため村の若い衆は、8月になるとイワナを捕まえるグループをつくり、玉川の上支流に分け入ったのです。

 田沢湖の辺りの集落では、クニマスが盆魚だった記録もあります。お盆は貴重な魚(タンパク源)を食べて夏を乗り切り、地域社会は絆を結び直し、祖先(神仏)に感謝と祈りを捧げる歳事でした。そうか…、今年は丁寧にお盆を過ごしてみましょうか。

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