2024年2月12日月曜日

上機嫌の理由


 この前、「毎日を上機嫌で過ごせる秘策でもあるんですか?」と聞かれました。その時は、「私の上機嫌はPKO(平和維持活動)です」と答えましたが、なぜ上機嫌でいられるか…。

 「不機嫌のトリセツ」(黒川伊保子著・河出新書)を手がかりに分析してみました。一番の要因は、脳の環境変化が考えられます。男女の脳のスペックは同等ですが、性差で初期設定が違うと黒川さんは指摘しています。そのため、男は問題解決型対話を好み、女は共感型対話を好むと…。私の前職は問題解決が職務ですから、好むと好まざるとに関わらず問題解決型対話が日常でした。この対話スタイルは波風が立ちやすく、周囲にも自身にもストレスが多数発生するようです。これだと上機嫌ではいられません。ところが退任後は、地域のお話しを拾って歩く日常に変わり、文字通り共感型対話に大きく変質しました。議論が目的でなくなった結果、相手には労いや感謝の気持ちが一番に沸いてくるようになって…。簡単に言えば、環境変化が脳をリセットしたと考えることができそうです。もしかしたら加齢でホルモンバランスが変わり、脳が女性化したと考えることもできます。その他、例えば身体の使い方を修正できたこと、例えば家事に参加していること、例えばいいかげんの幅が広くなったこと等々…、私の上機嫌は多くの要因で保たれているらしいとの結論を導きました。

 本当に複雑な社会ですが、多くの場合、不機嫌は損失を生み出すケースが多いと言われています。自身や周囲から不機嫌を駆逐し、毎日を楽しく過ごしたほうが幸せに決まっています。

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