2017年6月13日火曜日

仙北市議会一般質問の質疑概要②


 市議会の一般質問2日目が終わりました。平岡裕子議員、黒沢龍己議員、高橋豪議員、安藤武議員の特徴的な質問と、答弁の概要をお知らせします。安藤議員からは、3期目に向けた質問もいただきました。

【平岡裕子議員】
Qはり・きゅう・マッサージ施術の助成制度は見直しができないか。
A.仙北市は、はり・きゅう・マッサージ施術費助成を行っている。施術所は市民が通院しやすい交通面や利便性を考え、仙北市・大仙市・美郷町の施術所を指定している。対象年齢や交付枚数、助成額などは仙北市が低い現状にはない。例えば仙北市は、対象年齢が50歳以上だが、大仙市は70歳以上、美郷町は65歳以上となっている。一方で、年間に活用できる利用券の枚数や助成額について、改善が必要な部分もある。例えば1回あたり美郷町では1000円の助成金が出るが、仙北市や大仙市は800円と少額な状況(2016年度版ケアマネハンドブックより)だ。利用者の経済的負担を軽減する視点から、これらについては、平成30年度当初予算で見直しをしたい。

 
【黒沢龍己議員】
Q.農政(ほ場整備・小規模基盤整備・農地中間管理機構など)の現状を問う。
A.仙北市内の水田面積は4834ha、このうち要整備面積(目標整備面積)は4040haで、30a区画以上の水田は昨年度末で2690ha、整備率は66.5%だ。今後、田沢湖生保内南部地区(109ha着手済み)、田沢湖神代地区285ha、西木八津・鎌足地区17ha、角館中川地区119haを予定している。八津・鎌足地区は農地集積加速化基盤整備事業の導入で事業化できた。仙北市のように受益面積が少ない中山間地で、要件20ha以上が10ha以上に規制緩和となった。これは過疎法や山振法などの特例。農地中間管理機構は、当初で期待した機能を果たせていない。農地の出し手と受け手の間の調整作業こそ対応して欲しい。



【高橋豪議員】
Q.第2子以降の保育料無料制度の実績と必要な改善点を伺う。
A.第2子以降の保育料制度で、入所児童756人中385人が無料になった。約51%にあたる。逆に、所得制限により第2子以降の保育料が無料にならなかった人数は35人。全体の5%にあたる。現在、この所得制限について研究している。保育料を算定するための所得階層に応じ、1号認定子どもは市民所得割が21万1200円以下の世帯、2・3号子どもは市民税所得割が16万9000円未満の世帯が、第2子以降無料となる。今年度からは、所得制限を超えた世帯でも第1子に1/8、第2子以降に2/8の保育料助成を実施している。今後の所得制限の考え方だが、所得の違いによる不公平感をなくすため、所得制限を行わないで第2子以降を無料化とする方向で検討している。


 【安藤武議員】
Q.市長は3期目を目指すのか。
A.後援会や各種団体代表などから続投を望む要請をいただいている。これらを受け止め、その上で3選に向け思いを巡らせている。次の4年間、私が仙北市にとって有益か否かだ。私はポストに拘泥しない。しかし約束を果たす責任感や使命感は人一倍強い。8年前は完全なマニフェスト選挙を行った。この期で40政策中3項目(充分な医師確保・田沢湖病院の救急医療再開・大学の仙北キャンパス誘致)に成果を上げることができなかった。しかし市民はこれを許容し2期目のチャンスをくれた。2期目は3庁舎の一元化を公約に掲げた。ところが経過はともかく実現できなかった。公約を断念した時点で、私は辞職を考えた。公約断念はそれほど重い判断だった。周囲の助言もあり、次善の策を講じることが責任の果たし方と考え直し、既存庁舎の活用と角館庁舎の移転改築案を提案、そして現在がある。私は一度ならず二度までも、重要な公約を実現できていない。この状況下での3期目の出馬判断だ。実現にあと一歩の事案、新たな取り組みなどにも思いを馳せている。一方で知足安分の戒めもある。熟慮の時間を少しいただきたい。

※写真は今日行った「生保内小学校4年梅組・仙北市PR隊委嘱状交付式」の様子。

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