2018年6月14日木曜日

トンネル2本を1本に…

     
 秋田新幹線の赤渕駅(岩手県雫石町)~田沢湖駅(仙北市)間で、新たに防災トンネルの整備事業が話題になっています。ところで、国道46号の高規格化と第2仙岩トンネルの実現などに向け、2年前から岩手県と秋田県の全沿線自治体が参加した期成同盟会を組織し、要望活動や住民フォーラムを開催しています。この期成同盟会の立ち上げを準備して走り回っていたときのお話しを思い出しています。


 私は、国道46号の仙岩トンネルが老朽化し、特に女性ドライバーが通行に不安を感じていること、豪雪時の雪崩で通行止めが発生していることなどから、もっと平地に近い場所に第2仙岩トンネル(仮称)が必要だと考えています。また秋田新幹線の定時性の確保や防災力強化の視点で、やはり新たなトンネルは何としても欲しいのです。そこで以前、国道と鉄道の2階建てトンネルを1本つくることが合理的ではないかと、国道46号の期成同盟会に参加予定の市町関係者に提案しました。これを聞いて、ある先輩市長が「理解できる提案だけれども、鉄道施設(トンネル)の更新では、たぶん地元負担が求められるだろう。どこも財源調達が困難な現状があって、それが理由で期成同盟会の活動の足が遅くなる可能性がある。ここは国道46号の高規格化を目指す目的だけで同盟会を立ち上げた方が良いのでは」と。納得のいくご意見でした。


 さて、秋田新幹線の防災トンネルについては、この7月に立ち上がる期成同盟会でも、地元負担なしで実現することを要望していくことになっています。ただ一部の報道など見ると、新たな財政ルールをつくり、地元(これが県なのか市町なのか不明です)も事業費を負担する…ような読み解きもできます。


 何も決まっていないので、なおさら将来展望が重要です。でも国道で1本、鉄道で1本、それぞれ別につくるより、2本を1本にまとめた方が合理的で、事業費も2本つくるよりは安くできると思うのですが、これは素人考えかなあ。

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