2012年6月4日月曜日

6月市議会~市政報告⑤


【農林部】
◇水稲の生育状況等について
 豪雪に見舞われた今年は雪解けが遅く、不安定な天気が続き、耕起作業に当たる5月の連休にも降雨が続いたことで、軟弱な圃場条件での春作業となりました。気温も低い日が続いたことから、播種作業も例年に比べやや遅れ気味で、田植え作業の遅れが心配されましたが、先週からの晴天にも助けられ、一部を除きほぼ終了しています。
 平成24年産米の生産目標数量については、昨年末に県から配分を受け、昨年対比171トン増の16,558トン、米の作付目標配分率は61.6%となっています。これに関連して、農業者戸別所得補償制度に伴う交付申請書の提出期限は、7月2日となっています。近日中には農家へ申請書を配布し、中旬には初の取り組みとして、申請手続き説明会を開催します。これらの対応で申請漏れや書類の不備を防止すると共に、円滑な交付金交付が図られるよう注意を払っていきます。

◇農地・水保全管理支払交付金事業について
 農村の過疎化や高齢化、また混住化等の進行に伴い、従来の集落機能は低下し、農地・農業用水等資源の適切な保全管理が困難になりつつある状況と認識を深めています。
 そこで、平成19年度から行ってきた地域共同による取り組みを、集落を支える体制の強化や仕組みの整理統合を図り、平成24年度からは、新たな「農地・水保全管理支払交付金事業」として平成28年度まで継続実施することにしました。
 前事業からの継続地区が26組織、新規地区が12組織、合わせて38組織、対象農用地面積は400ha増の約2,670haの取り組みです。
 市は、今後も農地や水路等の基礎的な保全活動、農村環境の保全のために、各活動組織の取り組みに対し支援を行います。

◇共用林野における入山料金徴収について
 昭和58年から実施している普通共用林野運営協議会による入山料金徴収を、今年も6月2日から黒石地区で、小和瀬地区は6月8日から行います。
 例年に比べ積雪が多かったことから、一週間から10日程度遅れての開始となりましたが、「大雪に飢渇(凶作)無し」の言い伝えに期待しています。また、心配されている放射性物質の検査も行い、多くの方々に安心して楽しんでいただけるよう万全の体制で臨みます。
 なお今シーズンは、黒石林道の入口から1.2km地点で国道341号に達するほどの大規模な土砂崩れがあり、通行が出来ない状態です。このことから、新玉川温泉からの迂回ルートとなります。加えて県道桧木内玉川線も土砂崩れで長期通行止めになっています。市民の皆様には大変ご不便をおかけしますが、安全走行にご協力をお願いします。

◇総合産業研究所専門アドバイザー選任について
 平成23年度末で任期付き職員としての職務を終えた地域資源活用専門員について、今後ともいろいろな面で協力いただくために協議していましたが、7月1日から、非常勤の総合産業研究所専門アドバイザーとしてお願いすることになりました。これまでに取り組んだ商品開発や食育推進、地域文化の創造等について、引き続きご指導いただけるものと考えています。関連する補正予算を計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

◇秋田発・子ども双方向交流プロジェクト支援事業について
 県が公募する秋田発・子ども双方向交流プロジェクト支援事業(交流の芽)で、応募した2件が採択となったことから関連予算を本定例会へ計上しています。ご審議をよろしくお願いします。
 採択となった事業概要ですが、昨年震災時に受け入れを行なった宮城県女川町女川地区の小学生を対象に受け入れを行い、被災地と受け入れ地の双方支援につながる教育旅行の展開を図るとともに、今後の地域間交流を推進していくものです。
 また、昨年度から始まった中川小学校と上板橋第4小学校の都市農村交流事業を今年度も継続して実施し、双方向交流につながるよう取り組んでいきます。

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