2020年11月13日金曜日

ある寒い夜のこと…



 県天然記念物「真山寺の乳イチョウ(仙北市西木町)」です。若い頃、近くに住む古老から聞いた秘話を思い出しています。それは、「いよいよ根雪が降る寒い夜、てっぺんの一葉が落ち、その重みで下の葉が落ち、次第にザザザと音が大きくなって…」。

 全ての葉が落ちる一夜があるとのこと。風のない晩は、葉が落ちる音が次第に大きくなって、恐くて眠れなかったと、そんなお話です。ああ何とか見てみたい、そこに居たい、今はまだ葉が緑々していて、しばらくは落葉しそうにありません。だったらビデオの準備ができるかも知れない…等々、いろいろと考えが巡っています。

※真山寺の乳イチョウ:県天然記念物(昭和59年3月指定)。樹齢は推定600年。主幹は地上4メートルで大枝を分岐し、大小の乳柱が垂れ下がっていて、母乳の不足する女性の信仰を集めて来ました。弘法大師の杖が成長したと伝わっています。

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