2014年4月9日水曜日

新角館高校入学式での祝辞

市内の2校が統合し、新たな角館高校が誕生しました。入学式にご案内をいただき、これまでの多くの議論が頭の中に甦って…。新入生代表の高橋日輪さんの決意(写真)に、光を見ました。未来を創るのは、そんな若者達です。

【 祝辞 】

 新たな角館高校の歴史が、この入学式からスタートします。2校を愛し、誇りとして支え続けてこられた皆様、また統合高校の在り方を検討いただいた県・仙北市民の皆様に、心より感謝を申し上げます。さらに統合に向け、両校の生徒会、各委員会、各部、同窓会・愛好会等が行ってきた多くの協議と実践に対し、深く敬意を表します。お陰様で若杉の志と、駒草の思いやり、2つの校是が1つとなって、未来への架け橋は整いました。この後は、文武両道はもちろん、社会活動や国際交流などにも視野を広げ、県下屈指の実力校を目指し、青春のエネ
ルギーを完全燃焼させていただきたいと思います。

さて新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。高校生活は、一生涯の中でも本当に重要な3年間です。自分と向かい合い、自分自身と話し合うことを常に心がけてください。友人や先輩と違う自分を、できるだけ多く発見してください。世界中でたった一人の自分です。これまで以上に周囲と比べられる場面は増えますが、人生の目標は、自分が思い描く自分に近づくことにあります。絶対に自分を過小評価しないこと、自ら限界をつくらないこと、他人を傷つけないこと、この3つを心に誓ってください。

 東日本大震災の発生から3年が経ちました。この大震災を経験した私たちは、東北復興、日本再生に向けて汗を流す宿命を背負っています。皆さんは高校生活を目前にして亡くなった、被災地の多くの若い命を忘れずに、高校生活を精一杯生きてください。夢を持ち、その夢に向かって挑戦を続けてください。

 ご家族の皆様にお祝いを申し上げます。入学は、努力されたご本人はもちろんですが、それを支えた周囲の協力があってこそのことです。今日は、人生の新たな門出に立ち会った喜びを存分に味わい、また明日から、将来を拓く子ども達の見守りをお願いします。仙北市は、この後も角館高校を全力で支援することを約束いたします。

 新入生の皆さんが、充実した3年間になることをご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。

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