2011年4月27日水曜日

市議会臨時議会開催


 第3回仙北市議会臨時会開催。東日本大震災に関係した経済対策を議論いただきました。

 この中で、特に危機感を感じている3分野について、次のように説明をさせていただき予算を可決いただきました。

【観光分野】
 観光分野では、移動手段に支障のない仙北市内・秋田県内の皆様に、地元の魅力を再確認していただくこと、まずは市民・県民に愛される観光地づくりの基本に立ち返ろうと、市内全世帯及び仙北市に避難された震災避難者に、400円の温泉入浴券2枚綴りを配布したいと思います。また市内の宿泊施設を利用する秋田県民を対象に、1人当たり2,000円の宿泊クーポン券を抽選で1,000人にプレゼントし、市内の宿泊施設や温泉施設を応援したいと思います。第一弾は4月22日で応募を締め切り、更に23日分から第二弾の募集が始まっています。第一弾の応募者数は836件、うち重複応募者を除いた772人が対象となりました。23日、抽選により当選者500人を確定し、当選ハガキを25日に送付しました。
 また、今回の応募者で当選できなかった272人の方々にも、同日500円の利用券付ハガキを送付しました。ハガキが送付された皆様の、積極的なご利用を期待しているところです。
 ところで、復旧が待たれていた東北新幹線は、この29日に全線開通することから、市では観光協会等と協力し、こまち一番列車をお迎えする準備を進めています。田沢湖・角館の各駅で郷土芸能の披露や記念品の贈呈などを計画しています。
 さらに、心配していたJR東日本のディステネーション・キャンペーン(DC)ですが、秋田県が重点販売地域に指定され、ミニDCが今年の10月から12月まで実施されることが決まりました。今後は「田沢湖角館」の統一ブランドを最大活用し、そのメリットを発現できるメニュー造成が急務です。各旅客会社、エージェントとも緊密な情報交換を行います。また今回のDCは「食」が基本テーマとなっています。これまで以上に積極的に、都市部へ仙北市の食を売り込みます。

【商工分野】
 商工関係では、東日本大震災に伴う緊急的な経済対策として、秋田県が創設した「東北地方太平洋沖地震復旧支援資金」の融資を受けた市内事業者に対し、融資利率1.5%のうちの0.5%を市が10年間利子補給したいと思います。なお4月20日現在、市内企業融資申込状況は82件、12億350万円と伺っています。
 また、消費者の買い控えや自粛ムードを断ち切り、消費と事業主のやる気を喚起する起爆剤として、仙北市商工会と連携してプレミアム付き商品券の発行を計画しました。1億円に1割のプレミアムをつけた商品券を発売しようというもので、市がプレミアム分にあたる1000万円を補助したいと思います。商品券は、額面千円券の11枚綴り1セットで、実施期間は5月から12月末までを予定しています。市外のお客様にも活用いただきたいと考え、商工会に売り場などの拡大をお願いしています。

【農業分野】
 農業分野では、野菜などで全国的に生産量の多かった地域が原発事故の影響で値が付かないなどの現象が起きていて、産地移動が始まることが予測されます。安全・安心の作物団地、需要に対応できる生産基盤の整備が求められている中、被災地の隣接市としての責任を果たす上からも、団地育成に向けた政策を進めたいと考えています。

【雇用対策】
 大震災により事業所経営の悪化に伴い失業した方や、被災地から避難された方に緊急的な雇用対策として「緊急雇用創出臨時対策基金」を活用し、雇用機会の創出に取り組むこととしました。

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