2020年9月13日日曜日

まちづくり日記「逃げるは恥だが…」


 広報せんぼくに連載中のまちづくり日記。9月16日号のタイトルは「逃げるは恥だが役に立つ」です。お時間のあるときにお読みください。

 変な題名ですが、漫画とテレビドラマの題名です。8年ほど前、漫画家の海野つなみさんが講談社の漫画本に連載を始め、5年前に同社の漫画賞・少女部門賞を受賞しました。その翌年には、TBSがドラマ化をしています。内容は契約結婚が題材の社会派ラブ・コメディで、出演者がエンディングで踊る恋ダンスは一世を風靡しました。

 ところで、この題名「逃げるは恥だが役に立つ」はハンガリーに伝わることわざです。〝問題と向き合わないで逃げることは恥ずかしいこと。でも逆にそれが最善の解決策になることがある〟と言う意味なんだそうです。ドラマの中で、主人公の新垣結衣さんに星野源さんが言いいます。「生き抜くためです。逃げたっていいじゃないですか。とにかく生きてさえいれば何とかなります」と。これ本当に大切な考え方です。
 新型コロナウイルスの感染拡大では、サービス不能や物販不振など、戦後最悪と言われる苦難が続いています。倒産件数は全国累計で400事業所を超え、そのうち8割が中小零細事業所です。さらに最近の傾向では、首都圏や関西圏などの大都会以上に、地方都市や観光地で施設閉鎖等が目立っています。

 仙北市では、現状(8月末)で倒産した企業はありません。コロナ禍の改善が見えるまで休業した宿泊施設、人員の移動で人件費を削減した事業所など、何とか耐え凌ぐ努力が続いているお話を聞きます。市も市内経済の再生や事業継続支援策として、開会中の9月議会に多彩な経済対策を提案し、さらに家賃助成制度などの設計も進めています。これらの対策が、ただの延命措置と言う人もいますが、でも、その間に何か反転のきっかけが見つかる可能性だってあります。

 格好つけずに、世間体も何も気にしないで、とにかく会社やお店を守る、従業員の生活を守る、そのための自身の暮らしを保つことです。不要と感じたり、気が滅入ることは遠ざけても良いのです。生きてさえいれば何とかなります。コロナに感染しないよう注意を払い、コロナを機会に辺りを見直して、この際は無駄を切り捨てる決意を固めることです。「逃げるは恥だが役に立つ」です。
※写真は「逃げるは恥だが役に立つ」イメージ。

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