2019年5月15日水曜日

それは誰の幸せ?


 以前、秋田大学に勤務されていた島澤諭先生が来庁。現在は公益法人・中部圏社会経済研究所(愛知県名古屋市)の研究者です。先生から短い時間でしたが、地域力指数や幸福度指標についてお話を伺いました。面白いです!。

 先生の現在の研究領域は、自治体の地域力指数と人口バランス指標の開発なんだそうで…。簡単に言うと、「その自治体のどんな要素が人を集めるのか、逆に人が離れていくのか」を統計的に分析したり、「何人の労働力があれば、何人を支えることができて、それで自治体を維持できるか」みたいな研究です。先生は「究極的に言えば人口減少を前提とした幸せのあり方をどう考えるかです。でもこれが難しいですね。行政が全ての住民の幸せを高めるなんてこと無理です。政策だって、それが誰の幸せになるのか…。幸せ感って別々ですから」と。

 先生が行ったアンケート結果では、地域の魅力要素は4割が貨幣価値(所得とか雇用状況とか)で、半数以上の6割は非貨幣価値(自然環境とか教育文化とか)だったとか。人も社会も価値観もどんどん変わっていることを感じます。

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