2019年5月16日木曜日

「伝建にぎわい議連」で様々な提案


 全国伝統的建造物群保存地区協議会(伝建協)の活動を、国会議員の立場から応援いただく「伝建にぎわい推進議員連盟」の第2回総会。場所は衆議院第2議員会館会議室。伝建協からは國島会長(岐阜県高山市長)と私が出席しました。

 現在、全国には118ヶ所の重要伝統的建造物群保存地区があります。この保存地区を選挙区に持つ国会議員の皆さんが、応援組織(議員連盟)を立ち上げ活動をスタートしたのが昨年の12月でした。会長には河村建夫議員(山口3区)、事務局長には御法川信英議員(秋田3区)が就任しています。さて今回の総会は、国として制度や予算不足の点を明らかにするため、伝建協の会長・副会長から発言を求めるとの内容です。國島会長は「伝建地区への文化庁予算は年間20億円程度。国交省などで無電柱化を進める事業はあるが、伝建地区に特化した事業採択や予算措置が必要だ」と発言。私は「全国の伝建地区は過疎地に多い。地域の担い手や財源が不足して空き家化がさらに進むことを心配している。その空き家の活用と伝建地区の保存を両立させる、新たな支援措置を考えないといけない。さらに伝建地区には伝統的な祭りが多く存在する。祭りも含め町並みの一体的保存には、関係省庁の横断的な制度設計が必要だ」とお話しをしました。

 参加した国会議員の皆さんからは、「伝建地区内で行われるお祭りに寄付をしたら、税金の控除対象になる制度を新設できないか」とか、「伝建地区には茅葺き屋根の維持が大変でトタンに葺き替える例も多い。職人養成も含めさらに支援ができないか」とか、「他地域から移住する大学生などに、その伝建地区を第二の故郷と思って担い手になってもらうソフト事業の展開はどうか」とか、活発な提案が続きました。頼もしい議員連盟です。
※写真は新緑の角館。

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