2015年4月3日金曜日

閣議で外国人医師の改正法案決定

仙北市が取り組む地方創生特区で、外国人医師の診療行為に関する規制緩和の提案が、今日(3日)午前の政府・閣議で、国家戦略特区法の改正案として決定したとの情報がありました。

 実はこの提案、随分昔から温めてきたものの一つで、発端は仙北市(旧田沢湖町時代)の田沢湖と台湾の澄清湖の姉妹湖締結(1987年)まで遡ります。それから28年、双方の往来は年を追って密度が増し、市民レベルでの国際交流も盛ん(今年は台北市内の高校と地元の角館高校が、留学も視野に入れた姉妹校締結を予定)になっています。2011年には、台湾台北市内の北投温泉と仙北市の玉川温泉の間で、「姉妹温泉協定」も締結しました。世界で北投温泉と玉川温泉でしか確認されていない北投石(特別天然記念物)に着目し、さらに交流のバリエーションを広げようとしたもので、協定の締結式で、「今後は北投石を架け橋に、進んだ台湾の温泉医療を仙北市に移入するなど、医療を通じた観光連携にも取り組みたい」とあいさつしたことを思い出します。

 北投石は、微量の放射線(自然界の100倍程度)を発散します。玉川温泉は、ガンを患う方々にとって最後の砦とも言われている場所で、国内外から多くの湯治客が集まっています。しかし2012年の雪崩事故以降も安全対策を講じることができず、現在も冬期間の岩盤浴は閉鎖されたままです。冬期間の岩盤浴の再開を何とか実現し、ここに医師の常駐が叶えば、どんなに湯治のお客様は安心できることか…。
 今回の閣議決定は、そんな方々にとっても大変な朗報です。

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