3月18日に起きた「カラ吹き源泉事故」から2週間。深い悲しみと失望感の中で時間が過ぎています。葬儀に出席させていただきましたが、ご家族の無念さに寄り添うことしかできませんでした。しかし行政の責任者として、事故検証だったり、再発防止対策は、しっかりと対応しなければなりません。
報道で既にご存知の通り、市の温泉事業にご協力をいただく市民2名と、主管の企業局職員1名が亡くなる、起きてはいけない事故でした。何よりも亡くなられた3名のご冥福を、心からお祈り申し上げます。ご家族の皆様にはただただ申し訳なく、市民の皆様や温泉関係者にも、お詫びを申し上げます。
市企業局からの聞き取り、また県警の実況検分などで、湯量や温度調整の作業のために掘った雪の穴に、高濃度の硫化水素ガスが滞留し、これを吸い込んで起きた事故ではないかと推測されています。市の事故対策本部では、多くの関係機関から協力をいただき、様々な対応を行っています。原因の究明や温泉施設の管理作業マニュアル作成は、東京工業大学の野上健治教授など専門家のアドバイスをいただきながら進行中です。とにかく二度とこのような痛ましい事故を起こさないよう、全力で再発防止に努めます。
それにしても、私たちが追い求める「安心・安全なまちづくり」は、口先だけのことだったのか、何か最も大切なものを見過ごしているのではないか…。自問自答を繰り返しています。
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