2010年10月19日火曜日
過ぎて初めて分かること
昨日お世話になったホテルには、北海道からの修学旅行生が2校滞在していて、遅くまでかなり賑やかでした。この雰囲気、嫌いではありません。朝、丸の内線で東京駅に出て、東北新幹線なすの号に乗車しようとプラットホームを進むと、後ろから屈託のない笑い声。振り向くと修学旅行の隊列が迫っています。もちろん、すぐ進路を譲りました。そして後ろ姿を追いかけてしまいました。
そう言えば大昔、修学旅行で駅を歩いた時の、周囲の大人たちから注がれた目線が気になった記憶が甦ります。あの時の大人、あれは…。
あれは今の自分です。30年以上経って、やっと分かりました。決して田舎者を蔑むとか、団体行動を奇異に見たわけではなかった。あれは、あれは、君たちの若さへの羨望です。将来に蓄積された時間の量、可能性の間口の広さ、そんな諸々を背負った次代に対する安堵感、過ぎてしまった大切な季節を、君たちに重ね合わせトキメイテいたのです。
過ぎてみなければ分からないこと、あります。
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