2010年10月24日日曜日

玉川ダムを学ぶ


 今日は朝から玉川ダムでした。山形でダムサミットがあり、自分が事例発表をすることになっています。まず玉川の予習をきちんとしておきなさい!と市役所担当者のご配慮?をいただき、玉川ダムの千葉所長にもご足労をかけて、午前中は中和処理施設まで足を伸ばしての勉強会でした。

 玉川ダムは東北随一の規模を有しています。今年で20年目を迎えますが、ダム設置の目的に洪水調節、かんがい用水の補給、上水道用水の補給、発電などがあり、特に秋田市への工業用水の供給が特徴となっています。でも大王製紙の進出が頓挫して、毎秒4.6トンの水が未利用で、もったいない限りです。

 中和処理施設では、処理システムについて視察をしました。田沢湖のPHは現在5.3程度だと思います。何とか中和して自然体系豊かな、漁影のこい田沢湖を再生しようとの思いは強まるばかりです。仮に水で中和を進めるとなると、720億トンが必要になるとのこと。これは現実的な話ではありません。だから中和処理施設の能力を高める手法も考えられるし、酸性度の高い湯川の水質中和処理施設を設置することも必要です。自分は、中和処理水が田沢湖に流入した後、石灰の粒子が湖底に降り注いでいるとのお話を聞いていたので、石灰による中和処理については懐疑的でした。でも、その県で千葉所長にお尋ねすると、石灰と塩酸の化学反応では石灰の粒子は発生しないと教えられました。だとすれば、中和処理施設の能力向上は、田沢湖を甦らせる現実的な手法に思えます。 

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