2010年10月19日火曜日

千本松牧場


 秋田県は食糧自給率を高める諸施策を打ち出していますが、実際のところ食肉や乳製品の生産は東北で一番低位にあるようです。畜産業は農業とお互い循環し合って成立する部分が多く、また観光分野でも有望なカテゴリーだと思います。所得の向上、食の安全安心のレベルアップ、さらには子ども達の学習の場としての役割や、レクリエーションの場にも成り得ます。そんな牧場が秋田県には必要かな…、と言うわけで、この分野で実績の高い“先輩”に教えを乞うために、栃木県那須塩原市の千本松牧場を訪ねました。

 仲を取り持っていただいたJA全農の皆さん、地域振興局の皆さん、そして視察研修をお受けくださった牧場の皆さん、ありがとうございました。

 一番ビックリしたのは敷地面積の広さ(総面積831ヘクタールで東京ドーム180個分!)です。また場内では580頭の乳牛を飼い、牛乳を中心とした商品の加工・販売を行う各施設、温泉、レストラン、そば処、レンタサイクル、子ども達の園地…。ゴルフ場は2つもありました。多角経営で現在は5部門で会社を運営していると言います(生産・観光・ゴルフ場・不動産・保険業)。会社自体は一部上場していて、社員は160名。その他、シーズンになれば契約社員で倍増します。牧場自体が年間100万人の集客力を持っていて、これは駐車無料が功を奏しているからだとか。
 規模の大小は抜きにして、とても良い先進事例を見せていただきました。

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