2016年5月25日水曜日

石川県加賀市で全国伝建群役員会・総会

 北陸新幹線に乗って、半日がかりで石川県加賀市に到着。全国伝統的建造物群保存地区協議会(通称:伝建群協議会)の役員会・総会(写真)に出席しました。伝建群協議会は昭和54年の設立ですが、その発起メンバーに旧角館町も参加していました。当時はわずか全国13市町村のスタートでした。

 それが現在では90市町村に増え、指定も111地区を数えるまでになりました。角館は設立時から理事団体で、その流れが今も続いています。面々が集まっての会議ともなると、野村会長(山口県萩市長)、小口副会長(長野県塩尻市長)・宮本副会長(石川県加賀市長)の次席あたりに、いつも仙北市の席があります。
 さて役員会では、これまで次の規制改革を国に要望してきました。
①伝統的建造物の利活用にかかる建築基準法と消防法の規制緩和
②伝統的建造物の耐震化についての支援
③伝統的建造物を支える職人の研修体制確立と材料確保支援
④空き家対策特措法の特定空き家から伝統的建造物を除外する規制緩和
⑤伝統的建造物の相続にかかる登記の義務化
 …などです。

 さらに今回は、具体的な詰めを行うワーキンググループを設置する提案が全会一致で可決しました。伝建群協議会は伝統的建造物群を守りながら、現在にしっかりと利活用できるような法律改正に長く取り組んできました。現実的に、伝統的建造物群は各地の自治体の稼ぎ頭になっています。

 総会でも同様の提案を行い、可決いただきました。事務職員や地域から参加した皆さんは明後日まで視察や協議がギッチリです。私はと言えば、明日からの公務に備え爆走する新幹線に乗って東京を目指しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿