2016年5月15日日曜日

中坊徹次先生と

 昨日の夕方、田沢湖再生や里帰りプロジェクト、また田沢湖クニマス未来館についてのアドバイスをいただこうと、中坊徹次・京都大学名誉教授に委嘱状を交付しました。併せて第1回の未来館展示コンセプト会議も開催しました。

 写真の左が中坊先生、右は仙北市職員で、奥から小田野地方創生・総合戦略統括監、大竹田沢湖再生専門官、斎藤担当官です。本当に多くの課題と可能性を認識できた会議でした。私は、これまで多くの皆さんが口にする「国が戦争に向かう時の判断なのだから、田沢湖再生は国がその経費を負担すべき」との議論には違和感を感じています。それよりも、会議でも方向性が示されましたが、「一度失ってしまった自然環境を取り戻すことが、如何にもの凄いエネルギーと時間を要するのか」を、しっかりと伝えることが大切ではないかと思います。また未来館がクニマスの生態を展示するなど、観光施設的な面が強調されている中で、本当は学術的な研究や博物館的な「過去を知り未来を拓く、その決意を伝える空間」にしなければいけない、そんな風に感じています。

 中坊先生は、「田沢湖再生は、農業用水と水力発電の機能を保ちながら、同時に湖水の水質改善を進めると言った、3つの要素を全て生かす取り組みが重要です。困難で厳しいイバラの道を進むしかありません」と話しています。

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