2016年5月2日月曜日

臨時議会の閉会で…

 以下は、臨時議会の閉会にあたって、皆様にお話しをした内容です。率直な心境です。

 ~現在の私の思いをお伝えします。まず初めに、今議会で提案した専決処分案件について、全てを承認いただき、ありがとうございました。

 さて、先月20日から庁舎建設特別委員会の皆様と一緒に、市内5ヶ所の説明報告会に参与をさせていただきました。市民の意見は、未だ何故に統合庁舎が必要なのかと言う、本事案の根本にかかる投げかけが多く、市として、これまで、その必要性についての説明が不足していたことを反省しています。同時に、市民の住民感情は10年経っても変わっていなかった、これも私たちの努力不足が原因の一つと言えるかも知れませんが、本当に愕然とした思いです。

 財政構造の健全化は、歩みは早くはないけれども、確実に進んでいます。また合併特例債は借入金に違いはありませんが、これ以上、庁舎建設に有利な資金を、今後、国が制度化できるかと言えば、国家財政を考えると相当に困難であることは、誰もが予測できることでしょう。私は、この機を逃せば、最少の自己資金で庁舎建設を実現するチャンスは、もう訪れないのではないかと考えています。
 
 また人口減少対策は、現状下で移住定住対策・子育て支援対策・産業振興対策に全力で取り組んで、先ずその減少スピードを鈍化させることがやっとではないかと考えています。市民人口の減少で、見守る市の面積が小さくなることはなく、一方で基礎的自治体として、国や県からの委任事務は増えるばかりです。その中で、市民に不便をかけないよう、今から準備が必要です。

 東日本大震災、そして熊本地震など、いつどこでも大地震は起こることを、私たちは経験しています。市民の命を守る防災力の強化に、これまで努力を重ねてきましたが、起こってからでは遅い、口惜しい思いを幾度も味わってきました。私は、頑丈な防災指令拠点が、すぐにでも必要だと考えています。

 今こそ、議会も市民も行政も一丸となって、統合庁舎の実現に取り組むべきです。
 将来、仙北市民が、ここに生まれ、営みを続け、暮らしを立てる、行政は行政で、しっかりと行政サービスを持続して提供できる、その基軸を整えなければ、それは正に仙北市の存亡に関わる重大な事態を引き起こしかねないことを心配しています。私たちは、責任ある議論、責任ある判断が求められています。

 議員の皆様一人ひとりが、市民の皆様一人ひとりが、将来の市民に、厳しい現状にあっても、未来を拓く決意で、小異を乗り越え、本事案に臨んでいただきたいことをお願いし、また当然ですが、私たち当局も最大最善の努力を傾注することをお誓い申し上げ、閉会のあいさつとします。~

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