2016年3月20日日曜日

白岩焼の一輪挿しの器

角館白岩地区の和兵衛窯を訪ねました。白岩地区は県内で最も古い焼き物のまちで、秋田藩時代、最盛期には6つの窯元に5000人の働き手がいたそうです。しかし江戸から明治へ体制が変わり、大震災の発生なども重なって、明治33年には全ての窯の火が消えてしまいます。

 時は流れて大正時代、全国に巻き起こった民藝運動が白岩焼復活に新しいエネルギーを注入します。その後、柳宗悦氏と一緒に角館を訪れた陶芸家の浜田庄司氏(後の人間国宝)に、当時の秋田県知事が白岩の土の鑑定を依頼。その結果が素晴らしく良かったこと、また浜田氏からの助言もあって、復興に向けた動きは加速しました。

 その後、窯の1つだった渡邊勘左衛門末裔の渡邊家が、復興を目指して様々な努力を続け、昭和50年に和兵衛窯が開窯しました。平成5年には四室の登窯が完成し現在に至っています。

 私は白岩焼が大好きです。自宅にも大きな壺が結構あります。明日、角館に立ち寄ってくれるアザマラ・クラブ・クルーズ(豪華客船旅行)のマイケル・ポーラス氏に、小さな一輪挿しの器を用意しました。

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