市議会定例会が閉会しました。初日(2月23日)に提案した各予算案・条例案などは全て原案を可決いただきました。しかし本日追加で提案した「特別職(市長・副市長)の給与を減額する条例案」は賛成少数で秘訣となりました。残念です。以下は閉会のあいさつ(概略版)での報告事項です。
~仙北市職員倫理規則の制定についてです。議会初日に随意契約不正事務処理に関する調査特別委員会の報告をいただき、また議員提出議案第1号として仙北市職員倫理条例が議決されました。委員会報告及び条例の主旨を受け、仙北市職員倫理規則(案)を策定し、会期中に総務文教常任委員会にお諮りした上で、本日議会の皆様に配布しました。条例及び規則の内容について重く受け止め、法令遵守と綱紀粛正を職員に徹底します。
次に、株式会社わらび座との包括連携協定の締結についてです。仙北市と株式会社わらび座は、市の第2次総合計画に掲げた将来像「小さな国際文化都市~市民が創る誇りあるまち~」の実現に向けて、双方の資源の有効活用を図りながら、仙北市の活性化を目指していくことを目的に、来る3月23日に包括連携協定を締結します。
次に、仙北市人口ビジョンと仙北市総合戦略冊子版の配布についてです。1月29日付で策定した仙北市人口ビジョン並びに仙北市総合戦略について、冊子印刷製本業務委託が完了したので、皆様のお手許に冊子版を配布させていただきました。今後も策定した総合戦略に掲げた施策を着実に実行し、目標とした将来人口数値を達成するよう、基本目標である産業振興による仕事づくり、移住・定住、少子化対策、新たな地域社会の形成を図り、効果を検証しながら実効性を上げるよう、取り組みを推進します。
次に、地方創生加速化交付金についてです。若者等の雇用に結び付くIT関連産業の育成と誘致に向け、ドローンを活用した様々な技術革新による産業の育成や雇用の創出、新技術を身近に感じられるようなイベントの開催、関連する知識や操縦技術の習得などを実施するため、現在国に同事業の導入を申請中です。予算化については、後ほど議会と協議をさせてください。
次に、幕張メッセで開催される「ジャパンドローン2016」についてです。この催事に参加し、初日に近未来特区としての取り組みを発表します。これに合わせるかのようなタイミングで、市内でのドローン実証試験の実施が決まりました。実証試験は、国立研究開発法人・情報通信研究機構と名古屋市に本社のあるプロドローン社が共同で行う、「制御通信の暗号化技術の試験」で、市が提案していた小学校間の学校図書移動をドローンを活用して行うというものです。市民の皆様にも見学いただきたいと思います。
次に、大曲仙北広域市町村圏組合事業についてです。大曲仙北広域市町村圏組合が進める「消防本部・大曲消防署新庁舎建設事業」の基本設計業務について、指名型簡易プロポーザル方式により委託事業者を今月中に選定する予定です。障害者支援施設「かわ舟の里角間川」改築事業の基本設計業務は今年度中に完了するとの報告を受けています。
次に、秋田駒ヶ岳の火山活動状況についてです。3月12日から14日までの3日間、駒ヶ岳付近で通常よりも噴気が多く見えたり、地震の回数が増える状況がありました。これを受けて気象庁仙台管区気象台から、臨時の火山活動解説資料が発表されました。内容は、一時的に噴気現象や地震の回数は増えているものの、火山性微動の発生や地形のひずみなどの現象が出ていないので、現状を維持しながら引き続き監視を強化して変化の推移を見守るというものです。市は総合防災課を中心に監視を強化していますが、気象庁との連携を更に密にして対応を継続します。
次に、神代診療所の診療体制についてです。
神代診療所の伊藤貞男先生が、本年度末をもってご勇退されますが、3月22日から、先生が不在のため、8日間休診となります。4月以降の診療体制について、関係機関と調整を続けています。今現在の状況では月曜日の午後が角館総合病院、火曜日の午前が田沢湖病院、水曜日の午前と午後、木曜日の午前と午後が秋田大学附属病院でそれぞれ医師を派遣することで内諾をもらっています。金曜日の診察や訪問診療の継続については、さらに調整を続けます。
次に、角館のお祭り行事における事故についてです。
昨年の9月9日未明、角館のお祭り行事で大変痛ましい事故が起きてしまいました。お祭り実行委員会の代表として、大変申し訳ない気持ちと大きな反省を抱えながら本日まで過ごしてきました。ご遺族の皆様には、改めて心からのお悔やみを申し上げます。
事故の後、お祭り関係者の皆様方に呼びかけをし、「角館のお祭り安全対策委員会」を設置していただきました。以来、今年1月下旬まで協議検討があり、「二度と同じ事故を起こさない」、「伝統やしきたりを遵守する」という決意のもと、14項目の安全対策及び組織再編案が盛り込まれた答申書を提出いただきました。この答申を受けて、1月28日にお祭り実行委員会を開催し、更に2項目追加した16項目を安全対策として策定し、全体会議において承諾をいただくことができました。またお祭りの開催について、責任の所在を明確化し、安全対策を強化するため、新たな組織体を再構築することとし、その組織体に、しきたりや伝統文化をしっかりと継承するため、角館のお祭り保存会に加わってもらいました。先週、新たな主催組織の設立に向け、各関係団体の代表者で構成する準備会を立ち上げてもらいました。ここで熱心な協議をいただいている最中です。
次に、NIPPON QUEST AWARD自治体賞の受賞についてです(既にブログで掲載しているので省略)。また手づくり郷土賞国土交通大臣賞を受賞しました(こちらも既にブログで掲載済み)。先月はオーライ!ニッポン大賞の受賞もありました。大きな賞の連続受賞で大変嬉しく思っています。市民の皆様の取り組みが各分野で認められました。敬意を表し御礼を申し上げます。
次に、平成27年度除雪状況についてです。平成27年度、秋田県の降雪状況は、累加降雪深で過去5年間の平均498㎝に対し、3月11日現在228㎝と半分以下でした。過去10年間で平成18年度に次いで2番目に少ない状況です。仙北市の除雪車出動平均日数は昨年度は38日でしたが、今年度3月15日現在では21日となっています。例年であれば3月議会に除雪委託料の追加をお願いしていましたが、今シーズンはその必要もなく、規定予算のみで対応してきました。3月15日現在では、対前年度比(これは補正予算を含む金額との比較です)が、1億円程少ない支出見込みになりそうです。現状でも委託料の予算に残額が見込まれることから、市内の道路舗装・補修工事を3月中の完成工期で発注しています。
次に、検定中の教科書の閲覧に係る問題についてです。仙北市内の教職員に関しては、平成22年12月に教科書会社の社員と会い、教科書ではなく教材についての意見を求められたという者が1名います。その際、謝礼等の金品による見返りは一切受け取っていませんし、検定中の教科書も閲覧していません。今後とも教科書採択に関する公正を確保し、これに対して教職員が関連法令に基づいて適切にかかわるよう、教育長に指導を徹底してもらいます。
最後に、来年度の人事異動の概要です。その規模は昨年より22名少ない239名を予定しています。部長級で3名、次長級で6名の昇格があります。新設の地方創生・総合戦略統括監には、国立研究開発法人・海上技術安全研究所研究統括主幹の小田野直光氏、同じく新設の田沢湖再生専門官には、秋田県水産振興センター所長の大竹敦氏が着任します。空席となっていた病院事業管理者は、秋田県健康福祉部長の新藤英樹氏が着任します。女性管理職は24名で、管理職に占める割合は23.5パーセントです。
職員数が減少する中での異動作業でした。事件の対応など考慮しながら、メリハリをつけた職員配置に努めました。
平成28年度が間もなく始まります。新たな10年に立ち向かう気概を持って、これまでの有り様を反省し、その上で仙北市の生き残りをかけて各種施策を展開します。議会・市民・職員と力を合わせ、市民の融和と事業遂行に全力を傾注します。議員の皆様、市民の皆様方の一層のご指導・ご助言を重ねてお願い申し上げ閉会のあいさつとします~。
※写真は近未来技術プログラミング教室(角館交流センター)
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