角館高等学校の卒業式に出席しました。卒業証書の代表授与は草彅萌生さん、全日制課程の答辞は本間海渡さん、定時制課程の答辞は櫻田雅倫さんでした。その答辞は家族、友人、恩師への感謝にあふれ、聞いていて涙が込み上げます。
青柳徹校長先生も、最後の卒業式です。校長式辞でその思いが感じられ、胸が熱くなりました。
私も祝辞をお話しさせていただきました。全文を掲載します。
卒業生の皆様には、新制・角館高等学校の誕生にあたり、大変なご協力をいただきました。引っ越しに次ぐ引っ越しなどもあり、ご難儀だったと思います。
しかし皆様には、旧角館南高等学校と角館高等学校新校舎の、2つの学舎での思い出があります。その一日一日の苦悩や困難、そして喜びが、この後の人生の糧になります。改めて卒業にあたり、お祝いを申し上げます。
校長先生を始め、教職員の皆様、保護者の皆様、地域の皆様、そして学生の皆様、本当にありがとうございました。学生の皆様の、学業や部活動、地域貢献、仕事と社会の両立に努力する姿に接し、多くの仙北市民・秋田県民は、努力でのみ手にできる、実現力の尊さを学ばせていただきました。皆様の営みは、そのまま新制・角館高等学校の新たな歴史として刻まれました。
卒業される皆様は、人生の歩み方の「大切な種」の全てを、既に手にしています。自分は他の誰でもない、世界で唯一の存在であること、他人との比較では何も生まれないこと、戦うべき相手は己であること、今は上手く行かなくても、決して自身を過小評価してはいけないこと、自らの可能性に限界をつくってはいけないこと、家族や友人、社会への思いやりや感謝が、人間をさらに大きく成長させるエネルギーとなること、辛い時には、辛さを周囲に打ち明け、重荷を分け合うことが、決して恥ずかしいことではないこと…。そんな思いを皆様と共有し、はなむけの言葉として捧げます。
在校生の皆様にも申し上げます。強さは柔軟さです。強さは優しさです。夢を諦めない信念です。角館高等学校での時間、深く結んだ友情を信じてください。同時に、ふるさと仙北市・秋田県、そして国家棟梁の材となるべく、いつまでも挑戦者として大志を燃やしてください。世界に目を開いてください。夢がある限り、そして諦めない限り、例えカタチが変わったとしても、必ず自身が納得のできる結果に巡り会えるはずです。それが人生の真理です。
卒業されるお一人おひとりが、それぞれの幸せを手する人生となることを、「小さな国際文化都市」を目指す仙北市で、共に働く日の来ることを願い、お祝いの言葉とします。
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