2011年2月1日火曜日

臨時議会報告②


 昨日開催の臨時議会でお話しをした幾つかについてお知らせをします。

【平成23年度の当初予算と組織再編について】
 平成23年度一般会計当初予算は、昨年12月24日に総務省が公表した平成23年度の地方財政計画や地方債計画などを基に、現在、編成作業を行っていますが、その経過についてご報告いたします。
 歳入では、景気の低迷による税収の伸び悩みや国勢調査による人口減少に伴う普通交付税の減額、さらには臨時財政対策債の大幅な削減などにより、一般財源の大幅な落ち込みが見込まれます。
 一方歳出では、社会保障関係経費が引き続き増加傾向にあるほか、公債費が平成23年度に償還のピークを迎えることや、人件費についても桜苑などの福祉施設の民間移譲に伴い、職員給与費を一般会計で賄わなければならないことなどから、義務的経費についても一時的には増加が見込まれます。
 また、地方議会議員年金制度の廃止に伴う負担割合の見直しや、子宮頸がん・日本脳炎などの予防対策事業の予算化などに加え、大曲仙北広域市町村圏組合等に対する負担金についても、介護保険給付費や後期高齢者医療の高騰に連動し増加傾向にあります。
 併せて国民健康保険特別会計についても、将来にわたり安定的で持続可能な制度として維持していくため、国保事業運営安定化計画の策定を進めています。
 平成22年12月定例会の市政報告でも申し上げましたが、こうした国の地方財政計画や仙北市の現状を考えると、平成23年度の一般会計当初予算を編成するにあたり、充当一般財源を単年度歳入で賄うことは困難な状況にあることから、その財源確保のため、新たな事業に対する財源や既定歳入の再点検と併せ、基金からの繰り入れなども視野に、現在最終調整を行っているところです。

 行政組織の再編については、市政公約に掲げた様々な政策・施策を効果的に展開するとともに、より効率的な体制で行政サービスを推進するため、随時見直ししたいと考えています。
 平成23年4月からの行政組織の考え方については、昨年11月22日開催の市議会全員協議会で案を提示していますが、主な改正点は、現在の市民福祉部を市民生活に関する部門を担う「市民生活部」と、福祉事務所の所管部門を中心とする「福祉保健部」の2部に再編し、各分野の政策や施策の企画・立案を専門的かつスピード感をもって取り組む組織にしたいと考えています。
 教育委員会については、内部組織の簡素効率化の観点から相互の連携協力を要する教育総務課と学校教育課を統合し、教育総務課に再編するとともに、学校教育の質の向上を支えるために学校指導課、スポーツの振興を推進するためにスポーツ振興課を新設することで、検討を進めています。
 部の再編については、定例会において審議をお願いすることになりますので、よろしくお願いします。
 次に、平成23年度の人事異動についてですが、課長等以下の全職員より、異動希望、取り組みたい業務等についての自己申告書の提出を受け、職員個々の希望、業務量等の把握に努めています。また、各課の重点事項、人事体制の要望等について、各部長等よりヒヤリングを実施し、業務体制を精査するとともに、「人事異動の基本方針」を定め、適材・適所、仕事への意欲や、組織再編等様々な状況を考慮し、市民サービスの向上が図られるよう、人事配置の検討を進めています。

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