2016年7月17日日曜日

イニシアチブNipponプロジェクトで意見交換

 サンルーラル大潟を会場に開催した、「イニシアチブNipponプロジェクト地域意見交換会in秋田」に出席。主催は一般財団法人・未来を創る財団(定住外国人政策研究会座長:國松孝次さん 未来を創る財団代表理事:石坂芳男さん)、共催は大潟村と仙北市です。定住外国人の受け入れビジョンや適切な対応・方策をテーマに、3時間に及ぶ議論を行いました。

 出席者は、仙北市からは私や市役所幹部、田沢湖・角館観光連盟、農山村体験推進協議会などが、大潟村からは高橋村長、村議会代表議員、認定農業者連絡協議会、大学関係者などが出席。その他、能代市や大館市などで外国人と接する業務を行っている方々などです。コーディネーターはジャーナリストの磯山友幸さん、写真はあいさつをする財団代表理事の石坂芳男さん(石坂さんはトヨタ自動車副社長だった方)です。

 大潟村では、国の特区法を活用した地方創生特区の認定作業を進めています。出入国管理及び難民認定法・ビザの規制緩和などで、農作業等で不足している労働力を外国人に求めたい考えです。一方で仙北市は、今年度からスタートした第2期総合計画のテーマ、今後10年の市の姿を「小さな国際文化都市」と定めていて、例えば外国人旅行者に対する観光サービスの国際化を進めています。

 しかしながら、仙北市が目指す「小さな国際文化都市」は、観光対策ではありません。これは人口減少に対する抑止政策と言った方がすっきりします。例えば、大阪府や神奈川県などの特区地域では、外国人の就労分野を家事業務などにも拡大する規制緩和法の運用が始まっています。しかしこの対応は、外国人を労働力の提供者として見たもので、その後、日本に定住したり家族を扶養したり、日本人と同様の生活者になれるかどうかの制度構築が追いついていないように思われます。私は「人口減少国の日本の国力を再生するために、外国人の皆さんに定住者・生活者となってご協力をいただく、そんな環境づくりと、本質的な移民政策の議論を始めるべき。これが実現して初めて私どもの小さな国際文化都市づくりは実像を示すことができる」と発言させていただきました。

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