写真は、島根県海士町の山内道雄さんです。町議会議員を2期、町長職は4期目を数えます。昨日、懇談夕食会に参加をいただき、多くのお話をお聞きできました。リーダーのカリスマ性を強く感じます。
懇談夕食会は、海士町名物の海鮮バーベキューでした。本格的な炭火焼セットを用意いただいたこともあり、火力は申し分ありませんでしたが、それが熱くて暑くて…。すぐに上着もシャツも脱いで、汗だくになっての意見交換会でした。私はインターネットで見聞きしている幾つかを質問しました。その1つが「海士町職員が自ら給与カットを町長に申し出た」背景です。山内町長からその必然性をお聞きできました。ざっくりとまとめると、「当時、私たちは周辺の島との町村合併を進めるか否かで、大議論をしていました。結果として単独立町を選択しました。財政的には本当に厳しい将来展望でした。現状も財政再建団体に転落する一歩手前でした。決して上等なやり方ではなかったけれど、町長ほか特別職の給与カットを先に決めました。40パーセントから50パーセントの大幅削減です。そうしたら職員から声が上がりました。私たちも削減します、と。削減幅は16パーセントから30パーセントぐらいです。これらを財源に、新たなまちづくりを始めました」とのこと。
財政再建団体になれば、市町村の権限は凍結されて国の管理下に置かれます。これでは海士町独自のまちづくりはできない、そう考えたことは予想に難くありません。山内町長が何度も口にした言葉は、「ピンチの時こそ前に進む。将来に投資すること」 でした。
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