2021年9月30日木曜日

命の象徴


 今朝、田沢湖クニマス未来館。山梨県からクニマス(体長約20㎝の1歳魚2匹)が到着しました。私が迎える最後のクニマスです。少し時間をいただき、お集まりの皆さんに次のお話しをしました。

 ~田沢湖再生・クニマス里帰りプロジェクトは、秋田県と仙北市の協働事業です。未来館の水槽で泳ぐクニマスは、全て秋田県を通じ山梨県から借り受けたものです。佐竹知事、長崎知事、関係の皆さんに市民を代表して感謝を申し上げます。今日も窓から美しい田沢湖が見えます。この田沢湖でクニマスが泳ぐ日を私たちは実現したいと思っています。距離で言えば未来館と湖面は僅か20~30メートルしか離れていません。しかし、この20~30メートルの移動に100年の時間が必要だと言う人もいます。それでも取り組まなければなりません。先ず田沢湖の水質を改善し、命を育むことができる湖を再生すること、その間の作業が、一度壊れた自然環境を復元すことが、こんなに大変なことだったのかと思い知ることです。

 クニマスは湖の命の象徴・シンボルです。水槽の中で泳ぐクニマスを見ることで、田沢湖再生を諦めない、挫けない、私たちの覚悟が定まります。長い取り組みになります。子どもたち、さらに、その子どもたちに事業を託します~。

《参考》
※2010年:山梨県西湖でクニマス発見
※2017年:田沢湖クニマス未来館が開館
※これまで秋田県では40匹を借り受け
※年内さらに20匹を借り受け予定

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