2021年9月5日日曜日

秋田県知事の岩崎小二郎さん


 1879年~1886年、秋田県内ではコレラが流行。さらに同年、船川港に上陸した船員から天然痘が感染拡大、1896年には赤痢が、1907年にはトラホームがまん延しました。

 この頃の秋田県知事に岩崎小二郎さんがいます。岩崎さんは1889年12月、明治政府から第7代の秋田県知事に任命された方。長崎県の大村藩出身です。しかし記録によると、当時は病気を抱えていて秋田着任が叶わなかったようです。これは本人は相当に無念だったと思います。だって…、戊辰戦争で大村藩が秋田に援軍出兵し、角館の町並みを守ったことを岩崎さんは知らない訳がなく、「同藩の同胞が命がけで守った秋田へ知事として着任できる」と、きっと大喜びしたに違いありません。戊辰戦争が終わって僅か20年後の出来事です。

 感染症対策のヒントを探し、県公文書館を訪ねて岩崎さんを知りました。大村市と仙北市は今も姉妹都市のお付き合いが続いています。岩崎さんの無念は、同郷の皆さまがしっかり晴してくれています。
※写真は姉妹都市40周年事業(2019年9月:秋田空港)。

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