2021年9月9日木曜日

ドラえもん…不完全の魅力


 「ドラえもんを本気でつくる」(PHP新書刊)を読んで、私、気がついてしまいました。

 著者の大澤正彦さんは29歳のロボット研究者。小さな頃からドラえもん作りの夢を抱き、現在は慶應義塾大学大学院で、仲間たちとドラえもんづくりに取組んでいます。大澤さんは、「ドラえもんは不完全なロボットです。のび太もジャイアンもスネ夫もしずかちゃんも、パパもママもみんな不完全です。ドラえもんは劣等感の塊のようなのび太を助けるために未来からやって来た猫型ロボットです。ただロボットの完成度から言えば、妹のドラミちゃんの方が格段に高い。でもドラミちゃんはアニメの中ではハシ役です。ドラえもんが世界中の人間に好かれる理由は、不完全なロボットと不完全な人の助け合い、不完全な人同士の助け合い…、そんなドラマがあるからです」と。

 私、藤子・F・不二雄さんの漫画は全部大好きです。ドラえもんはもちろん、パーマン、TPボン、オバQ、21エモン、エスパー魔美ets…、確かに描かれたキャラクターは、失敗ばかりの頼りない少年少女、そしてポンコツ・ロボットです。そうか、不完全は魅力の1要素なんだ。ん?、だったら私はかなり魅力的ではないかしら…。

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