2010年7月15日木曜日

さくらサミットinよしの②


 事前協議が終了後、初日の第2幕、エキスカーションです。吉野山に分け入り(革靴で来なきゃ良かった…)、桜の保存活動を行う(財)吉野山保勝会の藤井理事長から説明をいただきました。近年、吉野の桜はその樹勢の衰えが問題視されているそうで、ウメノキゴケの付着した木が目立ちます。一昨年から京都大学の調査チームが衰退の原因や対策に取り組んでいるとのお話でした。

 特徴的だったのは「桜を守る会」の活動です。コンサートやフォーラムを実施し、さくら基金を創設して全国から管理や保護費の支援を得ているそうです。山道を登り、下り、汗だくになって進むとおみやげ店の並ぶ通りに出て。その行き着く先が蔵王堂でした(写真)。ここで金峯山修験本宗宗務総長の田中利典さんから講話をいただきました。田中宗務総長の言うには「吉野の桜が樹勢の衰えを見せてから、ずっと言い続けていることがあります。私から言わせれば樹勢減退の理由は明らかで、それは仏罰です」。

 吉野の桜が他と大きく違う点は、植栽の目的にあります。吉野では神仏に見ていただくための桜だったわけです。にも係わらず最近の人間の営みは、神仏を余りに疎かにしているのですから、桜自身の存在価値が薄くなって(桜もそれを憂いて)、立ち枯れなどの現状があるという説法です。とても説得力のあるお話です。

 

2 件のコメント:

  1. さくらサミットの運営・実施を担当させていただいたGYOSEIのhirasawaです。
    短い期間ではありましたが、各自治体・関係者の桜への熱い思いを感じることができました。
    市長自ら、ブログ上でさくらサミットを語っていただいたことに感動しています。
    これからも桜をキーワードに、市民皆さんが、そして全国自治体が繋がっていくことを願います。

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  2. 門脇みつひろ2010年7月21日 8:04

    ご投稿ありがとうございます。自分もほんと勉強になりました。これからも様々な情報をお待ちします。それにしても暑かったですよね~。

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