2010年7月6日火曜日
企業立地セミナー
セミナーは2部構成になっていました。1部は佐竹知事、県の産業総合研究所の齋藤所長の講話です。2部は秋田のお酒を持ち込み、地元企業の皆さんと懇談会だったのですが、この1部での知事の講話が、お酒が入ってからの懇談会で話題になりました。内容は県のアジア戦略です。「あそこまで具体的に戦略をお話しできる知事を見たことがない」とのこと。秋田の地の利を活かした貿易を、ロシアの各政府や中国、韓国、台湾などの要人の話も交え、かなり具体的なアクションが水面下で進行していることが伺えます。
また齋藤所長の講話も興味津々でした。豊田の中央研究所にいた方で、「重さのあるモノは必ずエネルギーを消費する」と言う持論です。テーマは秋田の新エネルギービジョンと次世代モビリティ。ローマ・クラブ※の「成長の限界」を先に紹介した辺り、“ツカミ”はさすが。多くのことを感じたセミナーでした。
※ローマ・クラブ 1968年にローマで創設された研究グループ。世界の各分野から優れた専門家が集まり、世界の危機をテーマに学際的な研究を進めています。その成果の一つが「成長の限界」です。この内容を簡単にまとめると、世界の人口は急激に増加→食糧生産はそれに追いつかない→工業化が進んで環境の汚染は許容限度を超える→原油・レアメタルなどの天然資源は底をつく…、このまま各先進諸国が経済成長を続けるならば、地球は2000年を余り多く越えない時点で破局に直面するだろうという予測。ああ恐い。
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