仙北市市民会館を会場に成人式を開催しました。地元に暮らす成人者有志が企画運営をしてくれました。今年の成人者数は284名で、皆さんを代表し藤村立さん、清水大輝さん、澤山健人さんが誓いの言葉を発表。力強くてたくましくて、感動的なお話でした。写真はアトラクションの合唱の一コマです。成人者はもちろん、担任だった先生や私、市議会議員もステージに上がり、「未来へ」(Kiroro)、「秋田県民歌」を歌いました。大合唱になりました。爽やかな成人式をありがとうございました。
以下は私が皆さんにお話しした式辞です。全文を紹介します。
成人おめでとうございます。ご来賓各位には、お忙しい中ご臨席をたまわり、厚くお礼を申し上げます。
新成人の皆さん、今日は終戦の日です。1945年8月15日、第二次世界大戦で日本が降伏したことを昭和天皇が玉音放送しました。その後、国民は非常に厳しかった戦後を乗り越え、努力に努力を重ね、現在は世界有数の経済大国に成長を遂げることができました。皆さんが今日ここに存在し、成人式を迎えることができたのも、ご両親、そのまたご両親と、命のリレーがあった証しです。戦後復興と言い、命のリレーと言い、本当に奇跡のような巡り合わせで、今、私は皆さんに語りかけています。
私は、これらの出来事が偶然だったとは思っていません。これらは皆、起こるべくして起こった必然だと、そう考えています。例えば、支援が必要な諸国に対する日本のODA・政府開発援助で、どれだけの命が救われてきたか…。そして救われた命は、また別の命を救うのです。
それでは皆さんはどうでしょうか。これまでは、もしかしたら自分のことで精いっぱいで、周囲を見渡す余裕などなかったのではないでしょうか。しかし成人となったら、それでは済まされない、社会に対する責任や義務があります。これは重荷ですが、この荷物をしっかりと背負う姿を示してください。それが結局、皆さんの夢を実現する近道になります。そして命のバトンを渡してください。
今日、ここで皆さんにお話ししたいことは、現在、仙北市に住んでいる皆さんはもちろん、就職や学業で仙北市を離れている方々にも、どうかこのふるさとに帰って来て、今まさに作業が始まった、仙北市の次の10年のまちづくりにご協力をいただきたいと言うことです。仙北市は次の10年の姿を「小さな国際文化都市」と定めました。歴史や文化、自然環境など素晴らしい資源に恵まれた仙北市です。しかし、まだまだ上手く活用できていません。何としても皆さんの力が必要です。また、政府から指定をいただいた国家戦略特区では、観光振興や農林業振興、働き方改革などで、多くの事業に取り組んでいます。さらに先端テクノロジーの開発・集積を目指した、近未来技術実証特区の指定もいただき、日本を代表する企業やべンチヤーとの共同事業が始まっています。まさに若い皆さんの力が必要なカテゴリーです。市内でのビジネスチャンスは大きく広がっています。世界を相手に、ふるさとで汗を流す皆さんであって欲しいと強く思っています。
次代の創造者は皆さんです。皆さんには、どうか変革期を迎えた仙北市のまちづくりに、主人公として参加していただきたいのです。現状が苦境の中にあっても、これをチャンスと捉える気構えで、ここで将来を拓いて欲しい、そんな生き方が、皆さんにとって必然であって欲しい、その思いを伝えたくて、私は皆さんの前に立っています。
皆さんの将来は、きっと輝かしいものになります。皆さんの力が仙北市を前進させるエネルギーです。ともに頑張る仲間として皆さんにエールを送り、成人式の式辞とします。
新成人の皆さんおめでとうございます。身も心も元気な社会人になって下さい。期待しています!
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