2022年4月21日木曜日

花さき山とカタクリの郷


 郷の人が優しいことをすると、山奥で一つ花が咲く…。齋藤隆介さんの物語と滝平二郎さんの切り絵が素敵な絵本「花さき山」(岩崎書店)は、実は仙北市西木町のカタクリの郷ではないでしょうか。

 西明寺栗を栽培する栗林(約20ヘクタール)に広がる赤紫の花の絨毯。今日、見頃を迎えたカタクリの郷を歩いて、花さき山の物語を思い出しました。絵本の中の山んばが主人公のあやに言います。「自分のことより、人のことを思って涙をいっぱいためて辛抱すると、その優しさとけなげさが、こうして花になって咲き出すのだよ」と。

 今年もカタクリは美しい花を咲かせてくれました。きっと花は市民の優しさの数だけ咲いています。

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