2016年10月23日日曜日

耐えに耐えて改善した財政状況

 写真は、関西学院大学大学院の小西砂千夫教授です。小西教授は総務省を中心に政府の主要委員を務め、財政学や地方財政論が専門で、その分析と健全化対策は右に出る人がいません。先週、仙北市でお招きをして市の財政状況を分析いただきました。

 「2日間、市の財政担当者を中心に、資料の提出だったりヒアリングだったりを行いました。それで感じたことは、かなり合併以降は我慢して、基礎的な財政収支の改善に努力してきたんだなあと。合併直後は本当に危険水域だったものが、何とかその水域から抜け出したか、或いはあと一歩かと言う状況です。いずれ投資的経費(建設事業など)を抑え、人件費を抑え(職員数の削減)、市民の批判に耐えに耐えて財政状況を好転させたことが伺える指数ばかりです」…。本当にその通りです!!。

 質疑で幾つかご指導をいただきました。今後の地方経済と地方交付税制度、地方債制度についてです。小西先生は「景気は足下で回復しない限り、税収の伸びは見込めないでしょう。地方交付税は事業費補正の復活が有効かと…。地方債では過疎債で新たな基準導入、また庁舎建設財源には防災の観点を盛り込んだ政策が必要です」とお話しくださいました。
 ありがとうございました。

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