2016年10月14日金曜日

「皆さん力をお貸しください」

 10月16日発行の広報せんぼく・まちづくり日記で、統合庁舎について現在の心境を綴りました。全文を早出しします。お読みいただけたなら幸いです。

「皆さん力をお貸しください」
 
 今号のまちづくり日記、できるだけ多くの市民の皆さん、できれば子ども達にもお読みいただきたいと思います。

 庁舎の在り方については、3町村合併時は様々な状況があり、法的には変則でしたが、3町村の庁舎を並列し分庁舎方式で仙北市はスタートしました。その後、市民委員等で構成した検討委員会、市民アンケート調査など、様々な場面をつくり、10年間の意見を集約して、昨年6月「基本構想」をまとめました。この構想は、統合庁舎は角館病院の管理棟を活用して一部を増築する、一番お金がかからない案でした。また田沢湖庁舎は行政事務とスポーツ・健康拠点として、西木庁舎は行政事務と中央公民館・都市農村交流拠点として再整備し、他の支所も同様に残す内容でした。
 
 この市案を集中審査するため、議会は特別委員会を設置しました。議論の結果、同委員会は角館病院跡地案を修正し、統合庁舎は角館駅前が適切として、今年1月の臨時議会本会議で、市民に向け報告しました。市はこれを尊重し、財源に合併特例債が使えるよう3月の定例議会で「新市建設計画の変更」を提案、これを議会は全会一致で可決しました。さらに7月の臨時議会では、駅前用地の取得予算案を可決しました。しかし先の9月議会で、統合庁舎の位置に関する条例案を否決しました。議会案を議会が自ら否定した結果で、これは理解できません。


 10月7日、議長が議会全員協議会を招集し、事後対策を協議しました。一部議員からは、特別委員会が検討して、その時点で消去された位置の再提案や分庁舎方式を継続する発言がありました。統合庁舎への熱意も、未来のまちづくりビジョンも、残念ながら感じられませんでした。私は「このまま終わっていいのですか」と議員に問いかけました。その思いを綴った私のブログに、毎日皆さんから励ましとお叱りをいただいています。県には、この12月まで扉を閉めないで欲しいとお願いし、「大丈夫、諦めないで」と激励の言葉を頂戴しました。

 場所はともかく、統合庁舎を断念したら、迷惑を被るのは皆さん市民です。お恥ずかしい限りですが、皆さん、ギリギリまで取り組む力をお貸しください。

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