2010年9月2日木曜日

9月定例会~災害への対応~


 はじめに、豪雨災害による被害状況について報告します。~大雨により、8月14日から17日にかけての民生部門の被害状況は、住宅床下浸水27棟、非住家65棟の被害を受けました。

 農林部関係では、農作物の被害が、水稲、野菜等の浸水や倒伏が1,153a、農地・農業用施設の被害が水田55箇所、農道3箇所、ため池1箇所、頭首工5箇所、水路39箇所、農村公園3箇所の計106箇所、林業関係では、補助災害に該当する林道被害が1路線となっています。被災箇所については、緊急性を要するものについては応急措置を講じたほか、補助災害、単独災害に該当する施設については、それぞれ調査を行い、被災農家及び水利組合等の関係団体と協議しながら施設の復旧に取り組んでいます。

 建設部関係では、河川護岸決壊等4箇所、道路法面崩落・路肩決壊等12箇所、水路埋設等3箇所、急傾斜地崩落1箇所、山腹崩落亀裂等3箇所に災害が発生しました。この内、道路3箇所、河川1箇所を公共土木施設災害復旧事業として国に申請しています。

 お盆期間のさなかに度重なる水害を受けたことで、市民の皆様には大きな衝撃と不安を与えてしまいました。8月20日には、これまで不幸にして被害にあわれた家々を訪問し、お見舞いに上がりました。
現行の災害復旧事業は、制度上は原形復旧が原則です。ただ、これまで何度も同じ箇所での決壊や溢水など、繰り返し被害を被る市民はまさに我慢の限界点に達していると感じます。現に営農に対し意欲を失いかけている農家の皆さんや、家族ごと洪水のない地域に引っ越したいと漏らす市民の声を聞きます。被災箇所は原形に復するだけではなく、将来の災害をもくい止めることが可能となる「プラスα事業・防災事業」の制度確立に向け、国・県に強く要望を行う決意です。さらに農林業や商工業など、生業に被害が及んだ場合の補償についても、前例にとらわれない制度設計を急ぐよう、関係各部に伝えてあります。

 ~雷によりIP電話交換機を含むネットワーク機器が損傷したことへの対応は、交換機の代替機を準備するとともに、停電等被災時でも使用できるようアナログ電話を各庁舎に複数台配置します。また、各庁舎の代表番号を着信できるようにし、市民からの緊急通報を確実に受け入れられる体制を整えます。

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