2021年12月10日金曜日

乳イチョウの落葉


 立ち会いたかった真山寺(仙北市小山田)乳イチョウの落葉を、今年も見逃してしまいました。いよいよ根雪が降る寒い夜、てっぺんの一葉が落ち、その重みで下の葉が落ちて…。

 その繰り返しで、一夜で全ての葉が落ちると伝えられています。ことしは既に落葉していて、いつ根雪になっても不思議ではありません。昔、近くのお婆さんが言っていたことを、毎年この時期になると思い出します。「静かな夜、カサッと葉が落ちる音が聞こえて、次第にザザザって大きくなって…、恐くて眠れなかった。次の朝、一面の黄色い葉っぱに霜が降りて、お日様の光でそれは綺麗だった」と。この夜中から朝にかけての自然のドラマ、来年こそは見たい!。

 真山寺の乳イチョウは、県の天然記念物にも指定された県内屈指の巨木。幹の部分に大小の乳柱が垂れ下がっていることから、乳イチョウと呼ばれています。ここに触れると母乳が良く出ると今も信じる人が少なくありません。
※写真は今朝(12月10日)の落葉絨毯。

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