今日は青森県でした。青森県には「シガマの嫁っこ」と言う昔話があります。シガマはつららの方言。男はいやがる嫁(つららの化身)をお風呂に入れて、嫁が溶けて消えてしまう悲しいお話しです。
雪の矢立峠を超える途中、雪女の昔話を思い出しました。雪国には地域によって様々な雪女ストーリーが伝わっています。でも一般的には次の内容です。
「ある吹雪の晩、木こり小屋で茂作と巳之吉は美しい雪女と出会う。雪女は年老いた茂作の命は凍らせたが、18歳の巳之吉を殺すことができず、見たことを誰にも話さないと約束させて吹雪の中に消える。次の冬、巳之吉は雪と名乗る女の訪問をうけ、やがて夫婦となり5人の子どもを授かる。ある年の吹雪の晩、巳之吉は雪に雪女の話をしてしまう。とたんに雪は雪女となり、なぜ約束を破ったのかと涙する。そして子どもを託し雪の中に消えて行く」。
秋田県には、雪女と会ったり声を聞くだけで死んでしまうと言う昔話もあります。雪女に限らず、伝説や昔話には約束の場面がよく登場します。「見てはいけない」、「言ってはいけない」、「聞いてはいけない」…、これ、なかなか守れません。
※写真はNHK-Eテレ「おはなしのくに」雪女の安達祐実さん。
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